移動式販売「駄菓子屋ROCK」店主の思い「駄菓子屋がかっこいい職業であってもいい」

放送作家・脚本家の小山薫堂とフリーアナウンサーの宇賀なつみがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」。9月19日(日)の放送では、移動式販売の駄菓子屋「駄菓子屋ROCK」店主の谷口齋隆(たにぐち・としたか)さんをゲストに迎え、お届けしました。


(左から)小山薫堂、谷口齋隆さん、宇賀なつみ



今年で41歳になる谷口さんが「駄菓子屋ROCK」を始めたのは35歳のとき。それまで飲食店や日雇い労働などの仕事をしてきた谷口さんにとって、まさに180度の大転換。「僕は20代前半のときから毎晩友達と居酒屋で飲んで、遅くまで遊んでいたんですけど、夢があって。まったく根拠はなかったんですけど、『35歳になったら駄菓子屋をやる』とまわりに公言していた」と話します。

なぜなら「駄菓子屋さんがどんどん町から消えていくなかで、自分が受けていた古き良き日本の文化を、次世代に継承したいという思いがあった」と谷口さん。

当初は路面店で店舗を設けるつもりだったものの、「やはり駄菓子屋だけで運営するのは難しいことがわかっていたので、まずは自分でビジネスを確立させて、余力で運営しようと思っていたんです。いざ35歳を迎えるにあたって、そこまでの余力を回せるビジネスを確立できていないなかで、“さぁ、困ったぞ”と焦り始めて……」と苦笑いを浮かべます。

有言実行で夢を叶えなければ、みんなに“笑われてしまう”と危機感を抱き、「夏休みの宿題を終わらせるような覚悟で、35歳になる半年前から考え始めまして。ちょうど世間では、移動販売やキッチンカーが出始めた頃で、“移動式にしてしまえばいいな”と思った」ときっかけを語ります。

昭和のノスタルジックさや温かさを残したいという思いから、谷口さんはSNSで「リヤカーが余っている方はいませんか?」とダメ元で呼びかけてみたところ、焼き芋屋をやっている人からリヤカーを譲ってもらうことに。

「大工の友達から廃材をもらって柱を立てて、ホームセンターでトタンを3,000円で買って。突貫工事で組み立てて、総工費3,000円で仕上げました。問屋さんから駄菓子を仕入れて、誕生日の4日前に商品を陳列して、近所の団地でオープンしたのがスタートです」と振り返ります。

そんなドタバタで迎えたオープン初日の売り上げは、およそ1,500円。「わかってはいたんですけど、やっぱり経営は回せないんだなと痛感した」と谷口さん。

小山が「なぜ駄菓子屋だったんですか?」と尋ねると、「やっぱり自分が駄菓子屋さんで過ごした思い出ですね。いま、それを味わえる子どもたちがいないなかで、そういうコミュニティや場所を自分がつくって提供したいという思いがありました。駄菓子屋さんの雰囲気が好きだったんですね」と思いを語ります。

神奈川県藤沢市を中心に、リヤカーをスーパーカブで引いて回る「駄菓子屋ROCK」のスタイル。そのコースは「気まぐれですね(笑)。気が向いたときだけ、自分が行きたいところに」と話します。


昔懐かしい駄菓子の数々



オープンから6年が経過し、いまでは常連の子どもたちもいるそうで「リヤカーを引っ張っていると、道端で子どもから手を振られて『駄菓子屋ROCKだ!』って言われて。“ヒーローかな?”って思います(笑)。『将来は駄菓子屋ROCKになりたい』と言ってくれる子どももいて、駄菓子屋がかっこいい職業であってもいいかなと思うんですよね」と笑顔をのぞかせます。

そんな「駄菓子屋ROCK」は、神奈川県を飛び出し、上は福島から下は四国まで出張したことも。イベントやお祭りなどに呼ぶことも可能だそうで、「子どもたちの笑顔があるところでしたら、日本中どこまででもお伺いします!」とキッパリ。

また、駄菓子屋リヤカーのほかに、お神輿や盆踊りやぐら、射的、スーパーボール、綿菓子などが集まった「縁日ブース」を出店するなど、駄菓子屋の域を超えた活動もしています。谷口さんの夢は尽きることなく、「世界展開したい」とも。

「去年、こういった状況で提灯をぶら下げてやぐらを組んだときに、来場してくれた大人の方が、その風景を見て涙してくれたんですね。やっぱりこの景色を残していきたい、日本の文化として世界の子どもたちに見てもらいたいと思いました。世界と日本の子どもたちの架け橋になれるような活動をしていければ」と熱く語りました。

次回9月26日(日)の放送も、どうぞお楽しみに!

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<番組概要>
番組名:日本郵便 SUNDAY’S POST
放送日時:毎週日曜 15:00~15:50
パーソナリティ:小山薫堂、宇賀なつみ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/post/

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