交際前に体を許すのは絶対NG!婚活女が鉄壁ルールを“あえて”破った深いワケ
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「“ガードが堅い”と言っていた女が2度目のデートで男の家に来た理由」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:2軒目に誘いたくても、コロナ禍でどこもやってない。彼女を恐る恐る家に誘ってみると…
「唯香ちゃん、この後どうする?ウチに来る…?」
デートの帰り道。蓮からのこの甘い誘いに、私は頭をフル回転させて考えた。
今日で会うのは3度目、デートでいうとまだ2度目である。
たぶん、ここで「行く」と言えば軽い女確定だ。本命になれる確率は、半分以下に減る。だが離れたくない気持ちもある。
どう答えるのが正解なのだろうか。
グルグルと考えた結果、私が出した答えはYESだった。
「どうしようかな…。でも、飲めるところもないしね」
「うん。唯香ちゃんがよければ」
「じゃあ、お邪魔します」
普段の私だったら、絶対行っていない。
2度目のデートで家へ行くのは、本命になれない女がする行動だから。
結果として交際にこぎつけたものの、なぜこんな軽率な行動を取ったのか?2度目のデートで男の家へ行ったのか?その裏には、ある理由があった。
どういうタイミングと相手なら、女が男の家へ“行きたい”と思うのか!?
A1:出会いがないなか、信頼できる人からの紹介は貴重だったから。
蓮との出会いは、美波さんという女の先輩の紹介だった。
美波さんはすでに結婚して幸せな暮らしを送っている、嫉妬ややっかみとは無縁のサバサバとした、とても綺麗な女性だった。
そんな美波さんに「いい人がいたら紹介してください」と懇願していたところ、蓮を引き合わせてくれたのだ。
「唯香ちゃん、私が知っているなかで1番イイ男だよ。優しいしかっこいいし」
「本当ですか?ありがとうございます!」
こうして美波さんがセッティングしてくれた場で私は蓮と出会ったのだが、私は美波さんの見る目に感動してしまった。
— 何このカッコイイ人。本当に独身なの?
たぶん、共通の知人がいなければそう疑っていただろう。でも美波さんの知り合いだし、独身というのは嘘ではない。
「こちら、唯香ちゃん。私の後輩。で、こっちが蓮くん。こんなイケメンで高身長なのに彼女がいなくて。ちなみに結婚願望アリです!」
美波さんのテキパキとした紹介に、蓮が思わずツッコミを入れている。
「美波は、なんなの?紹介所なの?(笑)」
「違うよ!(笑)いや〜私はもう結婚しちゃったけど、最近みんな“出会いがない”ってよく言っていて。しかも二人ともこんなにも美男美女なのに、シングルなわけでしょ?せっかくだから、何かプラスになればいいなぁと思って」
2人のやり取りを聞きながら、私は心の底から感謝した。なぜなら最近、本当に出会いがなかったからだ。
久しぶりの、リアルな紹介だった。
「じゃあ、2人の連絡先LINEで繋げておくね。あとは自由にどうぞ♡」
紹介だけすると、サッサと帰ってしまった美波さん。彼女のそんなところが好きなのだが、残された私たちは思わず顔を見合わせて笑ってしまった。
「唯香さんは、どこに住んでいるんですか?」
「私は広尾です。蓮さんは?」
「僕は三宿です!広尾って、家賃高くないですか?ひとり暮らし?」
「うーん、どうですかね。あまり気にしたことないけれど…」
話し方も優しい。ここ1年、アプリで何人かと出会ったが最後のほうはメッセージが面倒になってきてしまい、そしてこの時期に大人数での食事会に参加するような人はそれはそれで嫌だった。
そうしているうちにどんどん出会いは減っていった。だからこの出会いは神様がくれたプレゼントくらいに思える。
「こんな綺麗な人が、僕でいいんですかね?」
「そんなそんな。蓮さんのほうこそ、何でシングルなんですか?」
「僕は前の彼女と別れてから、コロナになったし出会いもなくて」
「わかります!私もです。あと私の場合、交際するまでが長いというか、ガードが堅いってよく言われます」
これは本当だった。
別にぶりっ子をするわけではないけれど、この歳でワンナイトなんてしてもメリットは何もない。
若い時はいいかもしれないけれど、20代後半にもなって本命になれずにセカンドで終わるのは辛すぎる。
「そっちのほうがいいじゃないですか!僕は賛成です」
「そうですか?面倒くさいなぁと自分でも思いますけど…。交際前に、そういう関係になるのが嫌なんですよね」
「そうですよね。僕も大人になってからはそう思うなぁ」
— あぁ。いい人だな。
素直にそう思った。そして解散後、すぐに蓮から連絡をもらい、私たちは食事へ行くことになった。
女がウッカリ、2度目のデートで男の家へ行った理由は?
A2:2軒目がないから。タイミング的に押すべきだと感じた。
迎えた初デート。突然かとは思ったが、最初に確認しておきたいことがった。
「蓮さんって、結婚願望あるんですか?」
「僕?めちゃくちゃあります!」
前のめりになった蓮。きっとこれは、本気なのだろう。
「クライアントさんから『早く結婚したら?』とか、上司からも『結婚したほうが箔がつく』とか言われたりするんです。ちょっと時代遅れな業界ですけど」
「そんなこと言われるんですね…。じゃあ、同期とかは結構みんな結婚している感じですか?」
「そうですねぇ。8割くらい結婚しているかな。唯香さんは?お友達とか、同期とか結婚していますか?」
「私の周りでも続々と、みんな結婚していっていますね…。私も早く結婚したいなぁとは思っているんですけど」
「そうなんだ」
20代後半になると、結婚願望のない年収3千万超えのイケメンより、結婚願望のある年収1千万程度の男がいい。
誠実そうで、彼女ナシ。そして現在、結婚できる相手を探している。条件は、すべてそろっていた。
そして2度目のデートの帰り道。蓮からこう聞かれた時、私は考えたのだ。
「唯香ちゃん、この後どうする?ウチに来る…?」
いつもだったら、絶対に行かなかっただろう。交際前に体は許さない。これが愛され女の鉄則だから。
だがこのご時世、事情が少し変わってきている。
そもそも、2軒目が開いていない。飲み足りなくてまだ離れたくなくても、1軒目でデートは強制終了となる。
そして、出会いの数が圧倒的に減っている。
なのでイイ出会いを大切にして、積極的に進めていかなければならない。ボヤボヤしていたら、こんなイイ人誰かに取られてしまう可能性も高い。
「え…どうしようかな。でも、飲めるところもないしね」
「うん。唯香ちゃんがよければ」
「じゃあ、お邪魔します」
こうして、結ばれた私たち。
結果としてこの数週間後に晴れて交際することに至ったが、もしかしたらこのタイミングでなければ交際には発展していなかったかもしれない。
なぜなら出会いはたくさんあったし、お互いまだまだ「いい人がいるかも」という無限ループに陥っていた気もする。
でも出会いが減り、2軒目がなくて行く場所がない今だからこそ、進められた関係性。
何事も、タイミングがすべてだ。
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新たなデートのジャッジ基準