コンビニ&スーパー4社の「フィナンシェ」を徹底比較!全然違う味にビックリ
フランス発祥の焼き菓子・フィナンシェ。
ひと昔前は専門店でないと買えなかったため、ちょっと高級感が漂うスイーツの一つでしたが、近年コンビニ・スーパー各社のプライベート・ブランドでオリジナルのフィナンシェを展開するようになり、しかも100円台前半で気軽にいただけるようになりました。
スイーツ好きの筆者にとってはまさにありがたい限りですが、各社のフィナンシェにはどんな違い、特徴があるのでしょうか。今回はこれらコンビニ&スーパー4社のフィナンシェを入手。食べ比べて各商品の特徴を比較していきます。
◆セブン-イレブンのフィナンシェは、専門店に負けないクオリティ!
【成分表示】
たんぱく質:2.4g
脂質:10.4g
炭水化物:14.4g
糖質:13.9g
食物繊維:0.5g
食塩相当量:0.1g
まずはセブン-イレブンの「7カフェ フィナンシェ」(税込127円)から見ていきます。パッケージの中に、すっぽり収まった直方体に近いフィナンシェは、いかにもしっとりとした雰囲気を醸し出しています。
◆セブンのフィンナンシェはブルボン製
というわけでさっそく「7カフェ フィナンシェ」をパッケージから取り出し食べてみました。見た目通りしっとりした質感で、割ってみるとバターの照りを強く感じます。
実際に食べてみると生地の甘さと焦がしバター、そして、アーモンドの風合いが渾然一体となり、口の中に広がります。この甘さは、ブラックコーヒーやストレートティーに合うなと思いました。
専門店のフィナンシェにもまったくヒケを取らない味ですが、裏面を見ると、お菓子で有名なブルボンが製造しているようでした。さすが大手お菓子メーカーが作るフィナンシェ、レベルが高いです。
◆ファミリーマートのフィナンシェは、サクサク感に特化した味!
【成分表示】
たんぱく質:3.2g
脂質:13.8g
炭水化物:16.5g
糖質:15.9g
食物繊維:0.6g
食塩相当量:0.07g
続いてファミリーマートの「こだわりのフィナンシェ~フランス産発酵バター使用~」(税込128円)をチェックします。
パッケージにはフランス国旗のトリコロールがあしらわれており、シンプルで手に取りやすいように思いました。パッケージから見える本体は、セブン-イレブン同様、長方体型ですが、セブン-イレブンよりやや大きめです。
◆バターとアーモンドの濃厚な甘さ
さっそく食べてみました。少々長めの商品名にある通り、フランス産発酵バターとアーモンドが使用されており、その分、濃厚な甘さを味わうことができました。
また、フィナンシェの周囲はサクサクした食感が強くセブン-イレブンのようなしっとり感は弱め。しかし、一口かじると中がフワッとしており、この食感のコントラストに結構やみつきになる人も多そうに思いました。個性的で、癖になるようなフィナンシェでした。
◆ローソンのフィナンシェは、個性的な味!
【成分表示】
たんぱく質:2.1g
脂質:10.0g
炭水化物:11.3g
糖質:10.7g
食物繊維:0.6g
食塩相当量:0.16g
ローソンの「焦がしバターのフィナンシェ」(税込130円)を見ていきます。
セブン-イレブン、ファミリーマートのフィナンシェに比べると、色が濃いめで生地の質感が荒めですが、同時に良い意味での手作り感やローソンならではの個性も感じられそうです。
◆親しみやすい甘さが好印象
さっそく食べてみると、見た目同様、やはり良い意味での手作り感を感じました。
そして、どことなく日本解釈のフィナンシェといった感じで、親しみやすい甘さも好印象。
裏面を見ると、砂糖とさとうきび糖の2種類の砂糖が使用されているようですが、このためより親しみやすい味になっているのかもしれません。
もちろん、商品名にある焦がしバター、フィナンシェに必須のアーモンドも採用されており、これらが融合した豊かな風味を楽しむことができます。
なかなか個性的なフィナンシェですが、おやつや休憩時などのお供に最適の逸品だと思いました。
◆イオン(トップバリュ)のフィナンシェは、自家挽きアーモンドが特徴!
【成分表示】
たんぱく質:3.1g
脂質:10.5g
炭水化物:17.4g
糖質:16.6g
食物繊維:0.8g
食塩相当量:0.1g
最後にイオン(TOPVALU)の「ひとときスイーツスティックフィナンシェ」(税込127円)を見ていきます。
ここまでに紹介したコンビニ3社のフィナンシェに対し、こちらは唯一のスティック状。アーモンド粉末を使用するフィナンシェ商品が多いなかで、こちらは「自家挽きアーモンド」を採用しているようです。
パッケージ内部に透明のトレーがっており、取り出しやすく大振りのサイズが特徴的です。
◆強い甘さはブラックコーヒーとの相性◎
取り出してみると、表面がバターの照りに覆われており、いかにも美味しそうな雰囲気。割ってみると、しっとりした質感で、これもまたそそられます。
実際に口にしてみると、パッケージに記載されていた「自家挽きアーモンド」の風合いが広がり、強い甘さを感じました。濃い目のコーヒーなどとの相性は抜群とも思うのと合わせて、ちょっと疲れた午後の時間にリフレッシュする際にはピッタリのフィナンシェだとも思いました。
ちなみに、瀬戸内産レモンを使用した「ひとときスイーツ レモンのスティックフィナンシェ」もあるそうです。スティック状でトレーが採用されていることで、食べきれなかった際の保管性の高さも好印象でした。
◆すべて個性的!バランスが良いのはセブン-イレブン
コンビニ&スーパー4社のフィナンシェを試食し比較しましたが、一つとして似ている味はなく、いずれも強い個性を打ち出しているように思いました。
筆者個人的にはセブン-イレブンの「7カフェ フィナンシェ」が最もバランスに優れているように思い、今後もチョイスしたいと思いました。
ぜひ、あなた好みのフィナンシェを見つけてみてはいかがでしょうか。仕事や家事などで疲れた際、あるいは午後のおやつの時間に、コーヒーや紅茶と合わせることで和むことができると思いますよ。
<文・写真/デコ女子部>
【デコ女子部】
編集プロダクション・decoの女子部門。30~40代の男女の編集・ライターにより執筆