アナウンサー流、マスクをしても「通る声」のつくり方。真似して声を出してみて

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 マスク生活があたりまえになりましたが、マスクに慣れるにつれて、新しい悩みも出てきますよね。「声が出しづらい」「声を出すと疲れる」等々。

 マスクのおかげで声を出す機会が減った私達ですが、声も老化するって知っていましたか? 『マスクをしても「通る声」をつくる! 声のプロが教える すっきり3分音読』には、老け声や老け顔を予防するメソッドがいっぱい。著者は東海テレビ放送アナウンサーの庄野俊哉氏です。

 本書によると「女性は、更年期になるとホルモンバランスの影響で声は変化します」と言います。さらにコロナ禍の生活が重なり、声にとっては悪影響でしかないのです。ついでに口を動かさないので、顔の筋肉も衰えがち。マスクを取ったら老け声&老け顔なんて、絶対に避けたいじゃありませんか。

◆実はすごい音読の健康効果

 音読とはつまり、声に出して本や詩を読むということです。単純な動作ですが、健康効果は絶大なもの。3つの利点を本書から抜粋しますね。

・飲み込む力をつくる
 加齢とともに弱くなっている声・のどの筋肉を強くする。

・うつや自律神経失調症を予防する
 音読をするために腹式呼吸を推奨していますが、横隔膜を動かす腹式呼吸には副交感神経を優位にする働きがあるのです。副交感神経が優位になれば、自然とリラックス状態になります。

・脳が活性化する
 音読している時の脳の様子をMRIで測定すると、多くの脳の領域が活性化しているのだそうです。音読は脳の全身運動であり、脳機能を発達させ、脳機能の老化を防ぐことができると、研究結果も出ていると言います。

 人付き合いを筆頭に、飲み会やカラオケなどの娯楽も慎むようになり、私達は話す、笑う、歌うといった、体の活性化ができなくなりました。アーティストのライブで歓声をあげるのも、大好きな歌を熱唱するのも、ストレス解消だけではなく、心と体の健康に貢献していたのですね。

 公の場で歌ったり、はしゃいだりはまだできません。でも、おうちで好きな本や詩を音読して若返りをはかることはできるのです。マスクを取ったら美声&美顔を目指して、今から音読にチャレンジしましょう。

◆◆声を出してみよう

 音読なんて学生時代からご無沙汰、という方も臆することはありません。いざ、挑戦してみると一人芝居のようでおもしろいかも。まずは本書から、基本の腹式呼吸をマスターしましょう。

◆☆腹式呼吸をやってみよう

1 鼻から息を吸う。

2 口からゆっくり息を吐く。

3 次は3秒吸って、6秒吐く。

4 おへその下に手をあてて、お腹が膨らむのを感じる。

5 吸う→吐くの切り替えで、ちょっとだけ息を止めてみる。

 腹式呼吸を繰り返し、腹筋が動くのを意識するだけで体があたたまってきませんか。深く呼吸をすると背筋が伸び、気分も前向きになってきますよね。気分が高揚してきたところで、さっそく声を出してみましょう。やりかたを、本書からまとめてみました。

◆☆声を出してみよう

1 基本の「あいうえお(母音)」から吐く息にのせて、短く音を出す。おおげさなくらい口の形をはっきりつくってから、声を出す。さらに、できるだけ大きく口をあける。

2 長い音を出す。「あー」と伸ばしてみる。最終的には、30秒くらいまで伸ばすことができれば上出来。大事なのはあきらめず息を吐ききること。

 私もやってみましたが、顔の筋肉がほぐれて、気のせいか表情も生き生きしてきました。アナウンサーの方や歌手の方が若々しいのは、正しい発声が身についているおかげなのでしょうか。

 時間にしてほんの数分ですが、短い音、長い音、ともに異なった疲労感を味わいました。カラオケで歌い終わった後に、消費カロリーが表示されますよね。歌うだけでカロリーが消費されるの? と不思議だったのですが、今回本書のメソッドでそれが理解できました。音読って、全身運動に成り得るのです。

 本書には、庄野俊哉氏が指導するCDが付いています。「話し方で大切なのは『間・スピード・音量』」と本書が言うように、あなただけの声の魅力が必ずあります。マスクを取ったら美声&美顔&美しい話し方を目指して、1日3分の音読を習慣にしてみませんか。

―小説家・森美樹のブックレビュー―

<文/森美樹>

【森美樹】
1970年生まれ。少女小説を7冊刊行したのち休筆。2013年、「朝凪」(改題「まばたきがスイッチ」)で第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『母親病』(新潮社)を上梓。Twitter:@morimikixxx

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