ハラスメントの要因の1つ「無意識の偏見」がおよぼす影響は? 全社員で対話を…出光興産のユニークな取り組み

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ユージと吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの特別番組「ホリデースペシャル『TRUE COLORS』」。TOKYO FM 「SDGs WEEK」の9月23日(木・祝)に放送された同番組では、「ダイバーシティ&インクルージョン(多様性を認め、受け入れて生かし合うこと)」をテーマに、「さまざまな個性の持ち主が生きやすい世界」について考えました。

この記事では、「出光興産」のD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)に関する取り組みを紹介します。


(左から)インタビュアーのChigusa、ゲストの出光興産・寺上美智代さん


◆ダイバーシティ&インクルージョンへの取り組み

ユージ:出光興産といえば……僕はガソリンスタンドでお世話になっています。

吉田:出光興産系列の「サービスステーション」は、全国に6,300ヵ所もあるそうですよ。(私たちにとってはガソリンスタンドの印象が強い)出光興産ですが、ガソリンや軽油といった石油製品の精製・販売事業だけではありません。石油や天然ガスなどの資源開発から、太陽光やバイオマスなど再生可能エネルギー事業、車のバンパーなどに使われるプラスチック素材の開発などを手がける、約240社ものグループ会社で構成されています。その半分にあたる120社は、南極大陸を除く全大陸全世界に拠点を構えるグローバルカンパニーなんです。

ユージ:世界中に社員さんがいるということは、国籍も文化も異なる方と一緒に仕事をするということですので、D&Iへの取り組みが大切になってきますね。

吉田:そんな出光興産では、具体的にどのような取り組みがおこなわれているのでしょうか? 今回はラジオDJ、MC、ナレーターとして活躍するChigusaさんが、出光興産 サステナビリティ戦略室の室長・執行役員の寺上美智代さんにインタビューをおこないました。

◆「無意識の偏見」について対話を

Chigusa:D&I実践の施策として、会社として取り組まれていることはありますか?

寺上:昨年度から、アンコンシャス・バイアス研修という施策に力を入れています。アンコンシャス・バイアスとは、日本語では「無意識の偏見」と言いまして、誰もが持っている「自分自身では気付いていない物事の捉え方の偏り・ゆがみ」を指します。

無意識に決め付けや、相手への押し付けが起きている場合は、職場や個人に対してネガティブに作用することもあり、最近ではD&I推進の阻害要因、ハラスメントの要因の1つと考えられています。

Chigusa:具体的にどんな研修をおこなっているのですか?

寺上:昨年は、最初に基本的な知識を身につけるために全社員を対象に「Eラーニング」での学習をおこないました。また、当社の独自の取り組みとして、オリジナルの対話型ワークショッププログラムを開発し、オンラインで全社展開しました。

ワークショップの対象は、全執行役員と各職場の要となる役職者を必須とし、その他の社員は任意の希望者に参加を募りました。昨年度だけで86回実施し、約450人の社員が参加しました。

Chigusa:86回もやられたのですね。(ワークショップのプログラムを)オリジナルで作られたとのことですが、どのようなプログラムですか?

寺上:1回6~7人で、無意識の偏見について対話を進める内容です。例えば「プライベートな場面や職場で、どのような無意識の偏見があるか?」とか「その偏見が職場で、どのような影響をおよぼすか?」など、自由に対話を進めていきます。

海外も含めて約1万3,000人の社員が対象になります。日頃の仕事ではあまり顔を合わすことのない社員、役員や部長・課長……など、さまざまな職位や職種、性別、年齢層も異なる社員が、初対面でいきなり対話を始めることは面白いですし、「自分をオープンにして対話を進めることで、さまざまな気づきを得られることができたので、とても良かった」という感想を多くもらっています。このような対話、傾聴の文化・風土をグループ全体で浸透させていきたいと思っています。

Chigusa:まさにダイバーシティ&インクルージョンを体感できるようなプログラムですね。

寺上:そうですね。ちなみに、このワークショップでは簡単なルールを設定しています。「参加者の発言に対してアドバイスやジャッジをしない」「自分をオープンにして、感じたままに話す」「オンラインでは全員顔出しをして、人の意見にはオーバー気味に反応する」……などです。

司会がうまく誘導することで、安心安全の場をみんなで作っていくことがポイントですね。日頃の職場でも、そういう雰囲気づくりが大事ですので、よい機会になったのではと思います。

Chigusa:大変ユニークな取り組みをご紹介いただき、ありがとうございました。最後に、リスナーの方に何か一言ありましたらお願いします。

寺上:当社は石油を扱う会社です。今(世界的な脱炭素社会に向けて、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させる)カーボンニュートラルが注目されるなかで、エネルギーの安定供給を図りながら新しいことにも積極的にチャレンジして、大きな変革を起こしていくことを目指しています。

当社は創業以来100年以上の歴史がある会社ですが、創業以来一貫して「人が中心の事業経営」を大事にしてきました。D&Iは、その中心にある最も大事な考え方だと思います。お互いの違いや多様性を認めて受容していくことを、先ほど申し上げたオープンでフラットな文化風土のなかで、これからも大事にしていきたいと思います。そして、一人ひとりがより成長を図ることで、社会のお役に立てる組織であり続けたいと思っています。

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番組では他にも、「ダイバーシティ&インクルージョン」をテーマに、4つのキーワード「人・場所」「企業・働く」「子ども」「エンターテインメント」について、さまざまな個性の持ち主が生きやすい世界について考えました。気になる方は、radikoでチェックしてください!

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<番組概要>
番組名:TOKYO FM ホリデースペシャル「TRUE COLORS」
放送日時:9月23日(木・祝)13:00~16:50
パーソナリティ:ユージ、吉田明世
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/f/truecolors/form

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  • 9/23 16:50
  • TOKYO FM+

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