イオン「鶏五目おにぎり」は鶏肉がドーン!コンビニ&スーパー4社と徹底比較
コンビニ商品の代表選手・おにぎり。シャケ、こんぶ、ツナ、おかかなどが定番ですが、そんな主役たちに隠れて、実は各社からリリースされているのが鶏五目おにぎりです。
大半は鶏をメインに炊き込みご飯、混ぜご飯の要領で作られたものがにぎられており、数多くの材料が使われているのが特徴です。
今回は各コンビニ&スーパーの鶏五目おにぎりを実食レビュー。各社どんな個性を出しているかをチェックしていきます。それではいってみましょう! (※商品の価格と成分表示は購入時のもの)
◆セブンの鶏五目おにぎりは、お米をフワッといただける優しい味!
【成分表示】
たんぱく質:5.6g
脂質:2.1g
炭水化物:41.8g
糖質:39.7g
食物繊維:2.1g
食塩相当量:2.0g
まずは各コンビニの中でも「特におにぎりが美味しい」と評判のセブン-イレブンの鶏五目おにぎりからチェックしていきます。
「直巻おむすび 鶏五目炊き込み御飯」(税込135円)という商品ですが、おにぎりの形が丸くて、なんだかかわいく映ります。メインの三角おにぎりと一線を画しており、見つけやすいのも嬉しいですね。
◆味付け優しく、素材の味が楽しめる
さっそく「直巻おむすび 鶏五目炊き込み御飯」をパッケージから取り出し、食べてみました。お米がパラパラしており、口の中でフワッとばらけやすいのが特徴で、まるでお寿司のシャリを食べているかのようです。
また、具材は鶏肉、にんじん、こんにゃく、しいたけ、ごぼうが入っており、味付けも優しく素材の味を引き出している印象。
例えば出先で軽いお昼ご飯として食べる際でも、モタれたりせず、それでいて栄養もしっかり摂れるので、午後からの仕事のパワーにもつながりそうな逸品だと思いました。
◆ファミマの鶏五目おにぎりは、味濃いめ&しっかり目の握り具合
【成分表示】
たんぱく質:5.2g
脂質:1.8g
炭水化物:42.3g
糖質:41.2g
食物繊維:1.1g
食塩相当量:1.5g
続いてファミリーマートの「直巻 とり五目」(税込・124円)を見ていきましょう。
セブン-イレブン同様、おにぎりが丸い形をしており、やはりどこかかわいらしい印象を受けます。セブン-イレブンの鶏五目おにぎりに比べ、海苔の面積がやや大きめにも映りますが、肝心の味はどんな感じでしょうか。さっそく食べてみます。
◆強いパンチが欲しい人にはもってこい
セブン-イレブンの鶏五目おにぎりがフワッとしていたのに対し、ファミリーマートはむしろその逆。お米も具もギュッと握られているのが特徴です。また、味も濃い目で口にした瞬間、鶏、野菜、かつお、醤油の風味が口の中に強く感じます。
鶏肉、にんじん、たけのこ、椎茸、ごぼうが入っていますが、ビジュアル的には同じように見えても、セブン-イレブンとファミリーマートではまったく違うのが面白いです。鶏五目おにぎりで強いパンチが欲しい際にはもってこいだと思いました。
◆ローソンの鶏五目おにぎりは、ブランド鶏を採用
【成分表示】
たんぱく質:4.3g
脂質:1.3g
炭水化物:35.9g
糖質:35.0g
食物繊維:0.9g
食塩相当量:1.35g
次にローソンをチェックします。商品名は「鶏肉は阿波尾鶏 鶏五目おにぎり」(税込130円)。
「阿波尾鶏」とは、徳島の名物「阿波踊り」にかけ命名されたブランド鶏のことで、粛々と商品名に記載されているあたりにかえって強い自信を感じます。
また、こちらは三角型で海苔がおにぎり本体に羽織りのように左右から覆われているのが特徴的なのですが、前から見ると「Vネックを着ている人」みたいでやはりかわいいですね。
◆野菜のシャキシャキとした口当たりが心地よい
一口食べた瞬間、まずごぼうの風味があり、噛めば噛むほど甘さが追いかけてくる感じです。
食べる部位によっては野菜のシャキシャキした口当たりもあり、食感も十分楽しいです。
具は鶏肉、にんじん、たけのこ、椎茸ですが、やはり主人公は、阿波尾鶏。ダイスカットされており、この口当たりも贅沢な気分になります。さらに、随所にはひき肉もかすかにあり、細部にまでこだわられて作られたおにぎりだと思いました。
◆イオン(トップバリュ)の鶏五目おにぎりは真ん中に鶏肉がドーン!
【成分表示】
たんぱく質:4.5g
脂質:1.7g
炭水化物:38.0g
食塩相当量:1.6g
そして、最後がイオン(トップバリュ)の「直巻きおにぎり だし香る鶏五目」(税込117円)です。
コンビニ系鶏五目おにぎりがおおむね税込120~130円台だったのに対し、こちら120円を切った税込117円。おにぎり以外もそうですが、トップバリュの商品は総じてコストパフォーマンスに優れている印象があります。
さて、肝心の「直巻きおにぎり だし香る鶏五目」は、ローソン同様で三角形。見た目的には、お米のだしの色が一番濃いのが特徴でどことなく貫禄を感じます。
◆コンビニ系とはまた違った魅力が楽しめる
食べてみると、「だし香る」という商品名にウソはなく、まず頬張って口の中に広がるのが強いお出汁の風味。しかし、見た目よりもとりたててアタックの強いものではなく、優しい風合いでどんな人でも美味しく食べられるおにぎりだと思いました。
また、具は鶏肉、ごぼう、にんじん、たけのこ、椎茸、生姜が入っていますが、驚いたのが中心部をかじった際のこと。なんと、おにぎりの中心には鶏肉が集中しており、通常のおにぎりの具のように楽しめるという寸法です。
このことで、炊き込みご飯や混ぜご飯の印象が強い鶏五目おにぎりを、さらに飛躍させるような味わい方ができます。前述のコストパフォーマンスの良さと合わせて、コンビニ系とはまた違う魅力がある鶏五目おにぎりだと思いました。
◆各社個性がまるで違った鶏五目おにぎり!筆者のベストは…
コンビニ&スーパー4社の鶏五目おにぎりを試食し比較しました。当初、「丸型なのか、三角型なのか」というにぎり方の違いしかないようにも思った鶏五目おにぎりですが、実際に比較しながらいただいてみると、各社とも個性がまるで違い、それぞれの味へのこだわりを強く感じました。
個人的にはファミリマートの「直巻 とり五目」に「鶏五目感」をもっとも強く感じ、今後もチョイスしたいと思いました。この味は忘れることができません。
ただし、これはあくまでも個人の感想です。ぜひみなさんも、好みの鶏五目おにぎりを探していくつか食べてみてはいかがでしょうか? 食べ比べてみると、意外な発見があり楽しいですよ。
<文・写真/デコ女子部>
【デコ女子部】
編集プロダクション・decoの女子部門。30~40代の男女の編集・ライターにより執筆