マット・デイモン&ベン・アフレック、『最後の決闘裁判』で脚本再タッグに「あの頃とは全く違うプロセス」

リドリー・スコット監督が歴史を変えた世紀のスキャンダルを描く実話ミステリー『最後の決闘裁判』。この度、本作で『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』以来、24年ぶりに脚本タッグを組んだマット・デイモンとベン・アフレックの脚本制作秘話が明かされた。

『オーシャンズ』『ボーン・アイデンティティー』シリーズなど数々の人気作に出演し、アカデミー賞では主演男優賞をはじめ多数のノミネート経験を持つマットと、『ゴーン・ガール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』などへの出演だけでなく、『アルゴ』では監督としての手腕も発揮したベン。

彼らがハリウッドに名を轟かせたきっかけは24年前。共同で脚本を手掛け、第70回アカデミー賞脚本賞受賞を果たした『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』。共に俳優としても出演し、マットはこの作品で、アカデミー賞のほか、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞で主演男優賞にノミネート。一躍、世間の注目を集めた。

そんな彼らが再びタッグを組んで脚本を手掛けたのが、フランス史上最後の“決闘裁判”をテーマにした本作『最後の決闘裁判』。マットは前回タッグを組んで脚本を手掛けた当時をふり返り、「僕たちは20歳とか22歳だった。あの頃はとても非効率的だったんだ。キャラクターのことは理解していても構成というものが分かっていなかったからね。脚本を何千ページと書いても、完成した映画の中では全然使われなかった」と裏話を明かし、「それがきっと、こんなに長く脚本を書くことから離れていた理由なんだ。二人とも忙しくなってそんな非効率なことはできなくなっていたからね」とこれまで脚本を手掛けてこなかった理由について言及。

そして今回の脚本作りは「あの頃とは全く違うプロセスだった」と言い、「物事がとても素早く進んでいくことに驚いた。今回の脚本は6週間くらいで仕上がって…」と明かした。

また、2人から指名される形で本作の監督に就任したスコット監督は、「(マットは)とりつかれたように『羅生門』の話をしていたよ。私は一つの行為が登場人物3人の視点で、それぞれ描かれるというポイントに惹きつけられたんだ」と脚本を絶賛。そんな3人の視点で描かれる本作では、決闘裁判に臨む騎士カルージュ(マット・デイモン)とル・グリ(アダム・ドライバー)の脚本パートをマットとベンが、ニコール・ホロフセナーが裁判で闘うことを決断した勇気ある女性マルグリット(ジョディ・カマー)のパートを担当し脚本に加わっている。

マルグリットのキャラクターに惹かれたというベンは、「今日的な意味があって、とてもワクワクして、カタルシスや共感をもたらす物語なんです」と原作の魅力を明かしつつ、「ジョディ演じるマルグリットのパートを書き上げるには女性が書かなければいけない」と感じていたのだそう。

本作は、マットとベンの脚本に、『ある女流作家の罪と罰』で第91回アカデミー賞脚色賞ノミネートと、高い評価を受けるニコールの脚本がコラボしたことで、三者三様の声を効果的に捉える見事な物語が誕生した。

『最後の決闘裁判』10月15日(金)より全国にて公開。

(cinemacafe.net)

■関連作品:

最後の決闘裁判 2021年10月15日より全国にて公開

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2021/9/22 18:30

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