「コロナ離婚はカッコ悪いので別れたくない」夫が離婚に同意した呆れた理由

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 コロナ禍で夫婦の価値観の違いなどに気づいて離婚する「コロナ離婚」。外出自粛下で二組の夫婦に、いったい何があったのか——。

◆体調不良でも「面倒くさい」からPCR検査を受けない夫

 大島潤さん(仮名・40代)は、コロナ禍の外出自粛で夫と二人きりで過ごす時間が増えた。世間では暗い話題ばかり。子どもやペットもいないため、息を詰まらせる思いだったと話す。

 夫に対してイライラする大きな原因は、彼の「超面倒くさがり」な性格だ。

「会社に行かない日はお風呂に入らず、歯も磨かず、ダサいメガネをかけて、一日中パジャマで過ごしています。パンツも履き替えません」

 夫のパジャマは、20年ほど着続けているヨレヨレクタクタのスウェット。髪の毛はいつも寝癖がついており、ヒゲはボーボー。だらしなく、どうしようもない風貌のようだ。

「姿を見るだけでもイラッとします。向かい合って食事をしていると、ご飯もまずくなります。こんな人と一緒に生活しているなんて、こっちの運気まで下げられそう」

 大島さんが「着替えて」と言っても「面倒くさい」の一言。「くさいからお風呂に入って」と言っても無視されるのだという。

 夏は特に匂いがひどく、ソファーやベッドなどにファブリーズをかけまくった。大島さんは我慢の限界だった。そんなとき、「超面倒くさがり」な性格だからといって済まされない出来事が起こる。体調不良によるコロナ疑惑だ。

◆会社で陽性者が判明「夫のせいでは…」

「夫が会社から帰ってきたら『なんか体調が悪い』と言って。熱を測ると微熱がありました。咳が出て体の節々が痛いと訴え、市販の風邪薬や栄養剤を飲んでも回復せず……。

 思い浮かぶのはコロナしかありませんでした。夫はワクチンを1回も打っていませんでした。その理由は、もちろん面倒くさいからです」

 大島さんは、「コロナかもしれないから保健所へ連絡して」「PCR検査を受けて」「まわりの人に迷惑をかけるから会社には行かないで」と主張したが、「うっさい」「面倒くさい」で片付けられてしまったという。

 しかし、それから1週間後に夫の体調が悪化、しぶしぶ検査をすることになった。

「やはり、コロナ陽性でした。私は濃厚接触者ですが、奇跡的に陰性でした。ただし、夫の同僚は同時期に陽性となったので、夫がうつしてしまったのではないかと思います。早く検査を受けていれば、こんなことにはならなかったのに。本当に最悪です」

 さらに、自宅療養中の夫の態度があり得なかったようで。

「軽症だったので自宅療養していたのですが、看病している私に体温計を投げつけたり、横柄な態度をとったり。振り返ると、『面倒くさい』では済まされないことがたくさんありました」

 こんな人と一生いることを考えると、「離婚」の二文字が頭の中でぐるぐると回っていると大島さんは嘆いた。

◆婚活アプリで出会った彼とスピード結婚&コロナ離婚

 夫との出会いは婚活アプリ。2歳年下で、面白くて趣味も似ていたという渡辺理恵子さん(仮名・30代)は、3回目のデートで交際を決めた。

「今考えれば、少し同棲してからでもよかったかな……と後悔していますが、当時は年齢的にもいろいろ焦っていて、付き合って1年でスピード結婚しました」

 2020年5月から夫の会社は完全テレワークとなった。もともと実家暮らしだった夫は、ご飯も作らない、片づけない、家事を一切手伝わない。その間、常にオンラインゲームをしているという。

「私もフルタイム勤務なので、仕事と家事でぐったり。夫は休みの日は、お昼まで寝ていることも多く、イライラしていました」

 そんななか、渡辺さんにクレジットカードの高額利用のメールが届いた。不正利用でもされたのかと思ったのだが……。

◆ボーナス削減のなかで夫が高額出費

「犯人は主人でした。コロナ禍でYouTubeのソロキャンプ動画にハマったらしく、テントや椅子など、グッズ一式で12万円あまりも勝手に購入していました」

 渡辺さんは「は? 何それ?」と驚いたが、それだけではなかった。

「そのキャンプグッズを購入した帰りに、お店の駐車場で車をぶつけたみたいで、ドアに大きなキズがありました。修理費を見積もった結果、17万円ほどです。そのことも私に隠していたんです」

 コロナ禍でボーナスが大幅に下がっていたこともあり、渡辺さんは会社の昼食もお弁当をつくって節約していた。そんななかで、約30万円の出費。当然ぶちギレた。

 黙っていてもバレるのは明白なのに、隠すという行為が全く理解できなかったと話す。

◆「コロナ離婚はカッコ悪いので別れたくない」

 自粛生活でいろいろな不満が募っていくなか、大きな喧嘩へと発展してしまう。

「それから1週間後、私は耐え切れず実家に帰りました。別居です。私から一方的に離婚したいと申し出たのですが、主人は『コロナ離婚はカッコ悪いので別れたくない』の一点張りで平行線でした」

 取りつく島もない様子だったが、あるキッカケで離婚が成立した。その理由に、渡辺さんはますます「コイツはねぇーわ」と思ったとか。

「主人は会社の先輩によく当たる占い師を紹介されたそうで。その結果、離婚に同意したみたいです。それだけでもドン引きなのですが、主人は離婚が決まってから早々に、自分の車で荷物を実家に運んでいきました。その引っ越し代として、『10万よこせ』。ほかにも『保証金の半分よこせ』『俺が買ってやったバッグや財布を返せ』と言ってきて……」

 夫のクズさに呆れ返っているが、「婚約指輪を返せ」には応じた。

「婚活アプリで出会って、1年10か月の短い結婚生活でしたが、遅かれ早かれ離婚していたと思います。子どもができる前に見切りをつけて本当によかったです」

 現在は自由を満喫している渡辺さん。焦らずのんびりと人生のパートナーを探すつもりと話してくれた。

<取材・文/chimi86>

―[「コロナ離婚」を考えた瞬間]―

【chimi86】
ライター歴5年目。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。Instagram:@chimi86.insta

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  • 日刊SPA!

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この記事のみんなのコメント

1
  • いち(

    9/23 12:25

    面倒くさいからPCR検査受けない!それはいいと思う。でも会社に行くのは良くないな。奥さんにうつらなかったのも奇跡ではないな、夫への嫌悪感から近づかなかったからでしょうね。

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