レモンを使った絶品からあげに悶絶! 柏市の『揚げたて唐揚かしわ 本店』に行ってきた

 千葉県柏市といえば、人口約42万人を擁する商業都市であり、Jリーグ柏レイソルのホームタウンとしても有名な町。そして実は、からあげの町としてもにわかに注目を集め始めているのをご存知でしょうか?

 なにしろ、筆者はからあげ取材で柏市を訪れたのはこれで5回目。このコラムでも同市内のからあげ店を何度かご紹介しましたが、柏市がじわじわと“からあげ激戦区”になりつつある印象を改めて受けました。

 今回ご紹介するのは、JR柏駅から徒歩数分にある『揚げたて唐揚 かしわ 本店』です。もともとは焼鳥店としてからあげを提供していたお店ですが、この8月にからあげ専門店として再オープンしました。14年間改良を重ねてきたという秘伝の漬けダレを使用したからあげを堪能できます。

 ちなみに今回のお目当ては「レモン塩漬込み唐揚」。揚げたからあげに、食べる直前にレモン汁をかけるというのはよくありますが、最近は味付けそのものにレモンを使用するお店が増加中。ただし、このお店もそうですが、レモンの風味は揚げると飛んでしまうため、高度な調理テクニックが必要。なので、こちらの「レモン塩漬込み唐揚」がどのようにレモン味を生かしているのか、かなり楽しみです。

衣を2度付けして旨みをしっかり閉じ込める

 オーダーから5分ほどでお弁当が登場。千葉県産「粒すけ」というお米を使ったご飯とともにいただきます。1個あたり60gほどと、かなり大きめのからあげ。片栗粉のみの衣はシャリッともシャクッとも表現できる爽快な歯ざわりです。

 店主の佐野周作さんによれば、「粉をまぶしたあと、冷蔵庫で寝かせて衣をしっかりさせ、揚げる前にもう一度粉をまぶしています」とのこと。つまり衣を2度付けしているわけですね。ちなみに、片栗粉をまぶしたあとに冷やすと、肉の水分を粉が吸収してしっかりした固さになるそうです。

 ブライン液(水+塩+砂糖)に漬け込んで柔らかくしたという鶏肉には、この衣のおかげで旨みと肉汁がしっかり閉じ込められています。肉質をソフトに、ふっくらさせる効果があるとして、ブライン液を使用するお店が増えていますね。さて、その肉の旨みの向こうに、ほのかにレモンの風味。出しゃばり過ぎずに味を引き立てるレモンの働きに感服しきり。旨みが強いのでご飯も進みます。

 その衣、噛み進めるとポロポロと崩れて肉と一体化しますが、すぐに溶けてしまわないのがいい。たいていは肉汁に飲み込まれてしまうのですが、それがなく、肉のフンワリ感と衣のシャリッと感をしばし楽しむことができます。

 また、こちらは半身揚げもオススメ。レモン塩、スパイシーカレー、油淋鶏ソースと3種類があり、今回はレモン塩をいただきました。一般的に半身揚げは衣のない素揚げですが、こちらのものは岩塩を振ったあと、一定時間寝かせてから片栗粉をまぶして揚げています。これがまた激ウマ。岩塩を使っているせいか、塩味に深みのある旨みも感じます。このほか、ムネ肉のからあげも味わいましたが、しっとり優しい食感に仕上がっており、クオリティの高さを感じずにはいられませんでした。

 取材を終えて、それにしても柏市にはなぜ美味しいからあげ店が続々と登場するんだろうか、と改めて疑問に思いました。この店の店名もそうですが、そういえば地域によっては鶏肉を「かしわ」と呼ぶことがあります。そのことと柏市がからあげ激戦区になりつつあることは何か関係があるのだろうか…。なんてくだらないことを考えつつ、店を後にしたのでした。

●SHOP INFO

店名:揚げたて唐揚 かしわ 本店

住:千葉県柏市柏2-4-12 染谷ビル 1F
TEL:04-7167-2171
営:11:00~21:00
休:不定休

●著者プロフィール

松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。

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