ユニクロだけじゃない…高級ブランドが格安で買える「最注目コラボ」3選

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―[メンズファッションバイヤーMB]―

 メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第345回目をよろしくお願いします。

 クリストフ・ルメールとユニクロの「ユニクロU」、ジル・サンダーとユニクロの「+J」など……さまざまなブランドコラボが発表されていますが、実はこうした取り組みはユニクロだけではありません!

 今回は「知らなきゃ損!」なブランドコラボの傑作を3つ紹介。あの伝説のジャケットブランドの商品が今、1万円ほどで買えるって……知ってました???

◆★1着10万円超えのリングヂャケットが1万円台で手に入る!
・Salon de GW キモウTRジャケット 1万890円

・Salon de GW キモウTRパンツ 6490円

 この秋冬注目のコラボといえばまずはこちら! 前シーズンも展開されていたGLOBAL WORKとリングヂャケットのコラボレーション。

 GLOBAL WORKといえば、ショッピングモールなどを中心に出店している量販店。ユニクロに近い価格帯で、ユニクロにはないブランド風デザイン服を展開。イオンモールなどでもよく見かける安価で手を出しやすいブランドです。

◆洋服好きなら誰もが知っている老舗ブランド

 一方、リングヂャケットは国内ジャケットメーカーの老舗。洋服好きなら誰もが知っているくらいメジャーな存在です。特にスーツスタイルなどトラッド好きな方なら「高級ジャケットの代名詞」として一度は憧れたことがあるはず。

 スーツはデザインがシンプルで、デザイン領域がカジュアルと比べて少ない分(カジュアルにはルールがないがフォーマルにはルールが多い、その分デザインで味付けできる領域が限られています)、シルエットの重要度が高いもの。そこで、可能な限り、シルエットを美しく見せて他人と差別化するため、「既成服」よりも「オーダーメイドの注文服」が好まれます。

 より美しい形でよりきれいに見せるため、注文服を好むのがスーツですが……その一方で、一人ひとりに合わせて職人さんが仕立てるため手間がかかり工賃が高くなる大きなデメリットがあります。

◆上下で約1万7000円という驚異的な値段設定

 リングヂャケットは「可能な限り注文服に近づけた既成服」をブランドポリシーとして掲げており、着用感はまるでオーダーで作ったかのような美しく体にフィットするシルエットを実現できています。1954年の創業から今も変わらず世代を超えて愛され続けているスーツのマスターピース的なブランドなのです。

 1着10万円オーバーのジャケットがほとんどである高級ブランドであるリングヂャケットが量販ブランドであるGLOBAL WORKとタッグを組み、なんと上下で1万7000円ほどで販売しているのが「Salon de GW(サロンドグローバルワーク)」ライン。

 それもリングヂャケットは名前だけの「ただの監修」ではなく、パターンをイチから引くなど本気で手掛けてくれているのが大きなポイントです。

◆シルエットの美しさと機能性は言うことなし

 もちろん素材感などは本家に及ぶはずもないですが、十分に「エッセンス」は感じ取れる名作。美しい本格スーツのパターニングがわずか1万円代で楽しめる。これ同価格帯であるユニクロの「感動ジャケット」や「セミオーダースーツ」などのあとに着用するとパターンの美しさに腰抜かしますよ……。

 素材はある意味割り切っていて、ウールなどではなく、機能性に特化したものがほとんど。TRやモーションテックなどの化学繊維を使い、シワをつきにくく動きやすくしています。

 本格素材のウール100などではありませんが、十分に見た目も美しくかつイージーケアな化学繊維を使い、「高級仕立てをより身近」にした傑作です。

 すでに予約販売段階で欠品が目立つほどの人気ぶり。トラッド趣味な目の超えた大人も「これなら」と満足できる出来になってます。

◆★最高クラスの素材を最高クラスのデザインで!
・MUJI LABO 太番手天竺編みプルオーバーパーカー 4990円

 無印良品定番のライン。人気ブランド「Nハリウッド」のデザイナー尾花大輔氏がディレクションを手がけるのがMUJI LABO。無印良品らしい必要最低限のミニマルなデザインとアイテム展開が特徴です。

 トータルコーディネートできるように提案するわけではなく、あくまでベーシックで皆が使う「必要最低限」のアイテム展開をし続けているMUJI LABO。

◆シンプルだけど上質さが伝わるアイテム

 パーカーやTシャツ、デニムなど、誰のタンスの中にも一枚はあるような……必ず手に取るアイテムのみをアップデートしています。デザイン服や装飾着はほとんど存在せず割り切りのいい展開に。

 また、国内トップデザイナーである尾花氏が持つミリタリーをはじめとしたカジュアルウェアの引き出しが上手に活用されており、シンプルなんだけど「どこか違いを感じる」雰囲気。

 無印に感じさせないブランド服に見える存在感があります。

◆風合いは同価格帯のアイテムを圧倒

 素材も無印得意の天然素材をフル活用し、クオリティの高い出来。

 値段こそ無印のほかのアイテムを比較すると高いですが、この手の量販系ではみられないような極上の風合いを実現。

 高品質なベーシック服を探すなら一度チェックする価値はあるかと。

◆ブランド品として並んでいても違和感なし

 月ごとで展開するアイテムが異なるのですが、毎回変わらずおすすめできるのはパーカーやTシャツ。ハリのある素材ですが、独特のシャリっとしたドライタッチな風合い。

 これは糸をよる「撚糸」で実現するもの、耐久性が高くタフな印象になり、独特の光沢感もつく。

 技術を要するものだけに価格も高くなりがちですが、4990円の無印価格で実現。ブランド品として並んでいても違和感がないほど高クオリティな逸品です。

◆★釣具メーカーがBEAMSとタッグを組んだ
・DAIWA pier39 TECH MIL BDU JACKET (TWEED) 5万2800円

 BEAMSと釣具メーカーDAIWAがタッグを組み、本格アパレルに乗り出したのが「DAIWA pier39」。

 ダイワってあのダイワですよ、釣具の。ワークマンなどもそうですが、昨今はこうした専業メーカーが「おしゃれアパレル」の領域に入ってくる例が多いですね。

 釣具はとにかく収納や機能性が命。撥水性や運動性などはもちろんですが、他のアウトドアに比べても荷物や道具が圧倒的に多い「釣り」だけに収納を緻密に考える必要があります。

◆「おしゃれ」と「機能性」は両立する時代が到来

 こうした専業メーカーならではの技術を盛り込み「おしゃれ服を機能的に」捉えたのが昨今のコラボ。ワークマンも「頑丈で引き裂きにくく何度洗っても風合いが変わらない……のに”おしゃれ”」などをウリにしています。

 今までの価値観では「おしゃれ」と「機能性」はトレードオフになることも多かった。スーツなどはすぐにシワがつくし、自宅では洗えない。

 ニットウェアは毛玉が出来やすくクリーニング代もかかるし上質なおしゃれ着素材ほど虫食いが多いなど(化学繊維は食べられにくいですが、シルクやウールはパクパク食べられる)どうしても「おしゃれは我慢」な文化がありました。

◆ウール風だが、実はポリエステル100%

 しかし、こうした専業メーカーとおしゃれブランドが組むことで、トレードオフの関係を解消。「我慢しなくていいおしゃれ」が成立するようになってきたのです。

 まさに「DAIWA pier39」はその好例と言えるでしょう。トレンドデザインを盛り込み「今っぽい雰囲気」を加えたDAIWA服。素材も力を入れており、こちらのアイテムで使用されているのは「テックウール」。

 どう見てもヘリンボーンのクラシックなウールにしか見えませんが、実はポリエステル100%で耐久性が高く水にも強い。

◆収納能力の高さは釣具メーカーならでは

 ポケットなどのギミックはありえないほど考えられており、携帯スマホのみならずあらゆるガジェットをストレスなく収納できるように配慮されています。

 おしゃれの概念を変えるトレードオフ解消の最先鋒。少々値段は高いですが、素材クオリティや関わっている会社の数を考えると破格かと思います。

 以上、「ユニクロUだけじゃない!ブランドコラボの傑作」でした! ぜひご参考に!

―[メンズファッションバイヤーMB]―

【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』ほか関連書籍が累計100万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)

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