人に自慢をされたら「なのめなり」マジ卍の次は「いみじ」! すゑひろがりずに聞く“をかしな和風会話”

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狂言風ネタで活躍中の“すゑひろがりず”が、現代社会を想定した50の和風会話術を伝授! 初の書籍『すゑひろがりずの をかしな和風会話』がヨシモトブックスより発売中です。可笑くて、をかし(=趣深い)なイラスト&例文で学べ、YouTubeで大好評の、現代語の和風変換クイズ「がりず検定」付きという豪華な一冊。

すゑひろがりずの南條庄助さんと、三島達矢さんのお2人に本の見所や、特に気に入っているワードなど、お話を伺いました!

ーー『すゑひろがりずの をかしな和風会話』とても楽しく拝読させていただきました!

南條:ありがとうございます! 本はいつか出せたらなあと思っていたんです。古典の単語帳みたいな、面白いやつを出せたら良いなと思っていたんですけど、こうして企画をいただいて。嬉しかったのですが、本を作るのは大変でしたね。もう何回も、何回も直しました。あーだこーだ、構成作家の東大マンさんと3人でたくさん話ながら。

ーーどの言葉を選ぶ、というが大変だったんですか?

南條:古典単語をどう見せるかのちょっとしたやりとりの部分ですね。掛け合いのところとかが、ネタ作りよりもしんどかったと思います(笑)。

ーー本に登場するたくさんの言葉のなかで、お気に入りの例文はありますか?

南條:わー、迷う! イラストがね、すごく可愛いんなと思うんですよね。まずイラストを楽しんでいただきたくて。

(ページをめくりながら)38ページの「なのめなり」ですね。古文によくあるパターンなんですけど、、2つの意味があるんですよね。“普通“と“格別”、真逆の意味を使うっていう。現代の“ヤバイ”と同じで、良い意味にも悪い意味にも使える。すごく日本っぽくて面白いですよね。

ーー面白いですね!前後の文脈で生きてくるっていう。

南條:そう。日本語の良いところでありながらも奥が深いので海外の人が勉強するのに大変だな〜と思います。例えば、人に自慢をされた時に「なのめなり」で返しておけば、こっちの気分的には「だるいな〜」と思っているけど、向こうは「すごいですね!」と良い方に捉えてくれるという。

ーー自分の心にも嘘をつかずに返せるという。

南條:そうそう。嘘をつかずにね(笑)。

ーー面白いですね。古文って。三島さんは「なのめなり」みたいに、面白いと思った単語はありますか?

三島:「いみじ」です。これは流行らせようと思って、どんどん使っていきたいと思います。これも「なのめなり」みたいに真逆の意味を持っていて、めっちゃ良い!とかめっちゃ悪い!とか、現代語の「ヤバい!」に、かなり似ていると思います。

ーーいみじ!って。卍!みたいな感じに使うってことですよね。

三島:そうそう! 卍、その感じです(笑)、卍の次、いみじでしょ!

ーーいみじ。ぜひ、私も使わせていただきたいです(笑)。

三島:マジいみじ。いみじ〜!って言っていこうかなって(笑)。

ーー若い方は新しい言葉を使いこなすのが本当に上手ですもんね。お2人のYouTubeチャンネル「すゑひろがりず局番 – 狂言風ゲーム実況」、内容はもちろん最高ですが、コメント欄も好きです。

南條:コメント欄がすごい古文というか。皆さん使いこなしていますよね。「あ、この言い回し使えるなあ」とかって。パクったりして(笑)、助かります。

【すゑひろがりず】あつまれどうぶつの森を狂言風ゲーム実況してみた!【あつ森】#1
https://www.youtube.com/watch?v=3qcNqfxIRdY

ーー普段から言葉を言い換える習慣って身についているのですか?

三島:番組で無茶振りされてるだけです(笑)。本当はそんなパッと出てこないんですよ。それこそ、いみじ!な時も多いです。追い詰められてひねり出した、みたいな。一番いみじかったのが、「ビックカメラ」の8Fから1Fまで、「電化製品を和風に言い換えてください」という企画で。完全アドリブで。なかなかの地獄でしたね。

南條:スタッフさんとか番組を見ている人は、三島は何でもかんでもすぐできると思ってしまってるので。そういう悲劇が起こるんですよね(笑)。

三島:ほとんど使われなかったんですけど、あれVTR欲しいわ〜。YouTubeで流したいですもん。

南條:テレビでやるときは、無茶ぶりのところまで流して欲しいですよね。無茶ぶりっていう状況で三島が無理やりひねり出しているところがセットで面白いので。「無茶振りされている状況です!!」っていうの見ていただきたい。

ーーお2人は舞台、テレビ番組、YouTube、色々ば場面で活躍されていて、今回本を出版されて、今後やってみたいことはありますか?

三島:もうコンプリートしたんちゃいますかね? 

南條:売れてない10年くらい、インプットし続けて、ネタで出してきたのですけど、この1年くらいはアウトプットしかしていなくて。もう出がらしの茶みたいになっています(笑)。なので、またちょっと勉強を直しやなっていう感じです。色々なことを吸収したいです。

三島:僕も出し切ったっていう感じは分かるんです。自分の全角度、全部見てもらった感じしているので。運動が出来ないこととか(笑)。ここから自分の五角形をさらに大きくするために、新しいことをちょっとずつ始めていって、それが身になればいいなと思います。少しずつ身につけて、20周年の時に、何かになればなと思います。

ーーそのインプット期間を経て、新しいものが出てくるかもしれないのは楽しみですね。よく聞かれる質問かもしれないのですが、ライバルというか意識している芸人さんはいらっしゃいますか?

南條:意識というか気にしているのは、「大宮セブン」の動向。今、何してはんのやろ?とかめっちゃ気になりますね。あとは同期の「タモンズ」と「ななまがり」の動向。タモンズがこないだオリックスの野球のイベントに出ていて嬉しかったんですよ。

ーーライバルというよりは気に掛ける存在というか。

南條:あいつらさえいなければ!っていうのはいないんですね。お侍ちゃんさんくらいじゃないですか?

ーー和装つながりですね!

南條:お侍ちゃんとコウメ太夫さんくらいですかね(笑)。ちょっと前まではチョコプラの長田さんだったんですよ。長田さん大ブレイクの時、ほんまに僕ら全く世に出てなかったので「これはやばい」と。でも最近は売れに売れきって、もう和泉元彌さんの真似はほとんどやられていないですけど。あの当時は本当にヤバいってなってましたよ。ああもうこれ、終わったって。

三島:確かに誰もライバルみたいなこともないんですよね…。誰やろうな。 染之助・染太郎師匠(笑)。お正月芸人にはなりたいので、目標に近いですかね。

ーー今日は色々お話を聞かせていただいて、ありがとうございました!

『すゑひろがりずの をかしな和風会話』
2021年9月15日発売 定価1,300円+税 
ページ124P  版型四六版 並製 
発行 ヨシモトブックス 発売 株式会社ワニブックス 
ISBN 978-4-8470-7090-7

撮影:オサダコウジ

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