蜂による集団攻撃が原因か ペンギン63羽がビーチで死亡(南ア)

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南アフリカ国立公園(South African National Parks)によると9月17日朝、ボルダーズビーチ内の「アフリカンペンギンコロニー」で63羽のアフリカンペンギンの死骸が見つかった。死骸に外傷などは見られなかったが、蜂に刺された跡が発見されたことからペンギンが蜂の群れに襲われたものとみられている。襲われたのは16日の午後から17日の朝の間ではないかとのことだ。また1羽はサイモンズタウンから4マイル(約6.4キロ)ほど離れたフィッシュフックビーチでも発見され、同じく蜂に刺された形跡があった。それ以降はペンギンの死骸が発見されていないので、病気や毒物などの原因も考慮して調査が進められている。

南アフリカ沿岸鳥類保護財団(SANCCOB)の臨床獣医師ディビッド・ロバーツさん(David Roberts)によると、ペンギンの目の周りに蜂に刺された跡が多数見つかったという。今回の件は非常に珍しい出来事で、予測できるものではなかったとも明かしており、周辺には蜂の死骸も多数見られたそうだ。ペンギンの死骸はSANCCOBに運ばれ、様々な検査や分析で死因を解明する予定になっている。

一方、襲ったと思われる蜂はケープ・ハニー・ビー(Cape honey bees)で、ペンギンと同じ生態系の中で過ごしている。ロンドン自然史博物館でハチなど昆虫の管理責任者であるジョセフ・モンクス博士(Joseph Monks)は「ペンギンもしくは他の生物が蜂の巣を妨害したことにより、蜂が近くにいたペンギンを攻撃したのではないか」と述べている。蜂が幼虫のために集めた蜂蜜や花粉を求めて、ペンギンが蜂の巣を攻撃したと蜂が認識したのかもしれないという。1匹の蜂に刺されるのであれば命に別状はないが、死亡したペンギンたちは複数の蜂に刺されている。巣が脅かされると、ミツバチは刺傷アラームフェロモン(SAP)と呼ばれるものを放出し、そのフェロモンに引き寄せられてさらに攻撃的なミツバチが集まってくるため、今回のような悲しい出来事につながったとモンクス博士は考えている。

アフリカンペンギンはアフリカ南部の島や海岸に生息しており、国際自然保護連合(International Union for Conservation of Nature)において絶滅の恐れのある野生生物であるレッドリストに分類されている。1970年後半以降、アフリカンペンギンの生息数は約半分に減少し現在は41700羽ほどと言われているが、サイモンズタウンのボルダーズビーチにはそのうち約3000羽が生息しているそうだ。

画像は『SANParks - Table Mountain National Park 2021年9月18日付Facebook「African penguin deaths being investigated」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)

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  • 9/22 5:00
  • Techinsight japan

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この記事のみんなのコメント

1
  • トリトン

    9/22 9:58

    日本の蜂と違い外国の蜂とかは牛も殺すから怖いですね。日本に入ったらたまりませんね。ペンギン自然とはいえかわいそうですね。

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