銀行口座は夫婦どっちの名義?共働きこそモメる「家計の管理」

by Ken Teegardin

こんにちは、斗比主閲子です。

先日の夫婦の家事分担の記事がどうやら好評だったので、今回は、せっかくですので、家事分担に関連した『家計管理』で揉めない方法について書いてみます。
家計管理、揉めますよね!?

家計管理は”共働きだからこそ“揉める!?

専業主婦世帯と共働き世帯を比較すると、家計管理をどうするかは、共働き世帯の方が難しい面があると思います。

というのも専業主婦世帯は、お金が入ってくるのは夫からで、それを使って管理をするのが妻というのが当たり前になっているからです。

入り口は夫から、出口は妻からというのが基本。夫は入り口を増やすように努力し、妻は出口を上手く管理するというのが目標となります。

もちろん、専業主夫世帯も、家計管理を夫が兼ねているご家庭もあるでしょう。私が子どもの頃からよく読んでいた主婦と生活社の『すてきな奥さん』が2014年に休刊になるなど、時代は変わっています。
ただ、まだ世間一般に、家計簿作りは専業主婦の家事の一つとして考えられているんじゃないでしょうか。

一方で、共働き世帯では、お金が入ってくるルートが夫と妻の二つあり、家計管理という家事をどちらがやるものかは、世の中に決まった考え方があるわけではありません。

入り口も出口も複数あり、それをどう扱うかは、夫婦でどうするか決めることになります。

家計管理が揉めるのは家事分担と同じ背景がある

その上で、家計管理が揉めがちなのは、家事分担が揉めるのと同じ社会的な問題が背景にあります(参考:家事分担ができないのはこの社会のせいだ!と夫婦が結託すればいい)。

ざっくり言えば、男性より女性の給料がまだまだ低いこと、妊娠・出産で女性のキャリアが断絶しがちなことです。

つまり、夫婦の中で妻側の給料が低くなりがちだということです。

ほとんど同じ年収の共働き夫婦でも、妻が妊娠・出産し、育児休業をするようになると、その後のキャリアに差が出て、収入差が広がることもあります。
夫婦にとってお金が必要になるタイミングは、結婚当初ではなく、子どもが生まれる、家を買うといった、結婚中期ぐらいの話です。お金が本当に必要なときに、夫婦に収入差が生じているのはありがちな話です。

こうなると、家計にどちらの収入からどうやってお金を入れるのかという入り口の問題が出てきます。
妻もフルタイムで働いている(いた)から、家庭のための支出は夫婦で1:1で出すことを原則にしちゃっていると、妻側の負担が重くなります。これが不公平感に繋がるわけですね。

ですから、家計管理をどうするかを夫婦で考えるときには、まず、社会的に妻のほうが給料が低くなりがちであるということをある程度頭に入れておいた方がいいです。「お金が足りない」という妻は別に強欲なわけではなく、実際にお金が足りないことがあるのです。

こんなところが、共働き夫婦での家計管理が揉める背景となります。

共働き夫婦が実際に困っていること3選

実際のところはどうなのかと、今回も編集者さんに家計管理で困っていることを周りに聞いてもらったところ、

・銀行口座は夫婦別または一緒?どちらの名義で口座を作るべき?
・家計管理をするのはどっち?固定費などの支払いは誰がする?
・一ヶ月の貯金のベストな割合は?


というお悩みを例のごとく光の速さでいただきました。どれもあるあるですよね。

銀行口座は夫婦別または一緒?どちらの名義で口座を作るべき?

順番にお悩みへの回答をしていきます。まずは入り口の銀行口座の問題について。

まず、当たり前の確認ですが、事実婚とか夫婦財産契約を結んでいるとかでない限り、夫婦が結婚後作った財産は夫婦の共有ものになります。結婚前の財産は夫婦それぞれの個人財産となります。

これ、普段はあまり意識されないかもしれないですけど、夫婦が結婚後作った財産は「共有財産」として離婚時に分割されるので、離婚経験者はよく分かっていることですね。

離婚を誰もが想定する必要はないでしょうが、一時的に口座を分けることは権利関係を明確にするというより、夫婦の気持ちの問題と考えるといいと思います。実際、夫婦間での金銭のやり取りは、それ以外の人と違って贈与税がかかりません。つまり、夫婦は家計として一体として見られるということです。

口座を分ける目的は、後は、結婚前の個人の財産と分けておくぐらいの意味合いですかね。

実際に、どのように口座を作るかは、共働き世帯だと共有口座を作ることが多いと思います。家庭に関わる支出はその口座から支払う形ですね。

この共有口座にどのような割合でお金を入れるかというのが、先ほど紹介した背景により、揉めがちです。女性の方が収入が低い状態になりがちなので、1:1にすると、女性側の負担が大きすぎるんですよね。

妊娠・出産を機に一時的に無収入になる可能性もありますし、男性側も職を失うことがないわけではありません。二人で助け合うために家庭を作っているわけですから、お金を払う割合を固定して、どちらかが困っているのにそれを放置するのは好ましくありません。

普段は共有口座に、そのときの夫婦の給与の比率でお金を振り込み、お互いに何かあったときには振り込む金額を柔軟に変更する、ぐらいの前提にしておいたほうがいいと思います。

家計管理をするのはどっち?固定費などの支払いは誰がする?

次のお悩みは、出口の話ですね。

オススメは、基本的な支払いを共有口座に紐付いたクレジットカードで支払うようにして、どれくらい使ったか二人で定期的にチェックすることです。

家計管理をどちらかの仕事にしちゃうのはありなんですけど、今は何でもカード払いができるようになっていますし、銀行口座で引き落としすることもできますし、何にお金を使ったかというのは、ほぼ自動的に集計できます。

「何にどれくらいお金がかかるか」を夫婦二人が把握していないと、共有口座にいくらお金を振り込むかを決められませんし、支出を抑えようという気持ちも生まれてきません。

家事分担でも紹介した通り、家計管理も見える化して共有して初めて二人の問題として対処ができるようになります(参考:家事分担はこれで一生揉めない!苦手な人も安心『見える化』シート付 )。

誰が何にお金を使っているか分からない状態をなくすように、家計管理は透明性があるものにしましょう。

と、ここまで書いて随分長くなってしまいました。

最後のお悩みである『一ヶ月の貯金のベストな割合は?』を含めて、次の回では、どうやって蓄財していくか、子どもの教育費や家の費用に耐えられる家計を構築するかを具体的に紹介したいと思います。

Text/斗比主閲子

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