「Oculus Quest2」ヘッドセット着けただけで別世界 VRの旅が始まった

【連載】VRはじめの一歩

「VR(仮想現実)」を基本の「キ」から押さえつつ、「VRを楽しむ達人」を目指す連載。ナビゲート役は、「メタバース」でのマーケティングや調査を手掛ける「往来」代表取締役の東智美さんだ。

第三回では、東さんにさまざまなVRヘッドセットを紹介してもらい、入門者には「Oculus Quest2(オキュラスクエスト、以下Quest2)」を勧められた。VR体験に外部デバイスをあれこれ揃える必要がなく、Quest2が一台で豊富なコンテンツを楽しめるからだ。記者は自前のQuest2を手に入れ、とうとう「はじめの一歩」を踏み出した!

まずはスマートフォンの設定から

さあ、「マイQuest2」が届きました。箱をオープン!

正面が「ヘッドセット」、両脇にあるのが「コントローラー」だ。ヘッドセットの後ろにある小さな箱には、充電器と充電ケーブル、参照ガイドなどが入っている。その他、メガネを使う人のために、ヘッドセットとメガネの間に置いて空間を確保するための「スペーサー」も付属していた。

「よーし、早速ヘッドセットを装着して遊ぶぞ-!」

...とはいかない。コントローラーは電池式だが、ヘッドセットは充電しないと使えないうえ、準備が必要だ。まず「ケーブルに繋いでいる間に、スマートフォンにOculus公式アプリをインストールしましょう」と東さん。ログイン時に自身のフェイスブックアカウントとヘッドセット、スマホを紐付け、各種初期設定を行うのだ。アカウントがない場合は新規作成が必要になる。

指示に従ってプロフィール入力や、プライバシー設定、支払い方法(アプリでゲーム購入する際に必要)などの登録を済ませたら、ヘッドセットの電源を入れ、Bluetoothをオンにした状態のスマホと近付ける。

東さん「アプリが自動でペアリングしてくれますので、一度ヘッドセットを着けてみてください。五桁のコードが見えませんか」

Oculusアプリの「設定」から、「新しいヘッドセットをペアリング」を選び、コードを入力する。ペアリングが終わるまで待ち、「健康と安全にまつわる注意」を確認したら、スマホ側の設定は完了だ!

安全に遊ぶために必要な「ガーディアン」

続いてヘッドセットの準備だ。目の位置に合うように、レンズの幅を変える。

記者はメガネをかけているので、スペーサーをレンズと目の間に置く。ヘッドセット両脇のストラップを調整したら、装着した後で、おでこ辺りにある真ん中のストラップを引っ張って、ずれないよう頭の形に合わせる。ピントが合えばOKだ。

...うーん、着けた瞬間はそこまででもなかったが、ヘッドセットの重みも相まって、ストラップをいじっても目まわりのしめつけ感が強いような。メガネフレームが厚いからか。

東さん「最近では、ヘッドセットにあわせてフレームを改良したVR用メガネも出てきています。装着感の善し悪しは重要なので、気になるなら購入検討してもいいかもしれませんね」

ひとまず自前のメガネでも見え方に問題はない。よし、今度こそ遊ぶぞ!

東さん「もう一つ、やることがあります! ガーディアン設定が必要です」
記者「ガーディアン? 守護霊のような存在を召喚できるんですか?」
東さん「確かに、プレイヤーを守ってくれるという意味では間違っていないですね。要は、安心して遊べる『プレイエリア』を決めておいてね、と言われているんです」

ヘッドセットを着けている間は、現実が見えづらい。例えば「VR空間では先へ進めるはずなのに、リアルでは壁だった」といった現象が起きる。人や物に激突したり、段差に気付かず、つまずいて転んだりする恐れがある。コンテンツに夢中になっている時は尚更だ。

そこでコントローラーを使い、床の高さを計測したり、「この範囲は自由に動き回って良い場所」を区切ったりするのが、ガーディアン設定だ。枠外に出そうになると、VR上で警告される。

その他、遊ぶ時に立つか、座るかを任意で選べる。今回は立った状態でやってみよう。

東さん「いよいよ、VR空間に旅立つ時が来ました。動いた弾みでコントローラーを手放さないように、ストラップをしっかり手首につけてくださいね。それからガーディアン設定をしているとはいえ、現実空間にある障害物をできるだけ取り除いておくのを忘れずに!」

いきなり高級和風旅館へ

気付くと記者は「雅な空間」にいた。高級和風旅館内の一室のようだ。開け放された障子の向こうには「宿場町」を思わせる町並みが広がっており、暮れなずむ空の下、各宿があたたかみのある光を灯している。

しばし、時を忘れて見入ってしまった。ここはもうVR空間だ。Quest2のホーム画面。各コンテンツへの橋渡しをする玄関口にあたる。一瞬にして、旅行気分が味わえた。

東さん「驚きましたか? 他にもさまざまな空間が用意されていて、設定から好きなものに変えられますよ」

VR初心者としては「もう満足しそう」だが、腰を落ち着ける前にやっておくべきことが一つある。チュートリアル「はじめてのQuest 2」の体験だ。

実際に体を動かしながら「Oculusで、できること」を体験し、コントローラーの使い方を学んでいく。ラジコンで飛行船を操作したり、卓球のラケットを握って球を打ったり、拳を作ってパンチングマシンを殴ったり...。

東さん「VR上にあるものを持ちたい時は、基本的にコントローラーをそちらへ向けて、トリガーを引けばよいのですが、最初はイメージ通りにさっと動くのが難しいです。『はじめてのQuest 2』では色々なギミックが用意されているので、遊びつつ体にしみこませていきましょう」

キュートなロボットによるレッスンもある。リズムに乗って、しゃがんだり、両手を動かしたり、ダンスをしたりするのだが、これがなかなか楽しい。東さん(現実世界にいる人)からは、記者がこんな風に見えていたようだ。

かくして、VR世界への扉が開かれた。ゲームで遊ぶだけでなく、VR向けSNSアプリ「VRChat」内で日々開催されているイベントに参加して、他のユーザーとの交流も楽しめるようになる。

ただ「はじめの一歩」を踏み出したとは言え、「VRを楽しむ達人」には程遠い。引き続き、東さんにご指導・ご鞭撻いただきながら、以降はVR世界の面白い「ヒト・モノ・コト」にフォーカスしていく。

【連載】VRはじめの一歩

プロフィール
〇東智美(ひがし・ともみ)株式会社トーモ/株式会社往来 代表取締役
2009年、ウェブ・グラフィック制作を主要事業に東京都港区に株式会社トーモを設立。16年に自社ブランド「RAKUNI」をつくりスマホアクセサリーの販売事業を開始した。2021年3月にメタバースでのマーケティングや調査を手掛ける株式往来を立ち上げ、3月25日にエムディエヌコーポレーションより『仮想空間とVR』を上梓。
媒体やブロガーとのメディアリレーションを得意分野とし、自らも「flick!」「日経クロステック」などに連載を持ち、「FNNプライムニュース α」の海外テックイベントのレポーターを務めるなど、ネットや媒体を積極的に活用した販促活動を行っている。<J-CASTトレンド>

画像をもっと見る

関連リンク

  • 9/20 12:00
  • J-CAST

スポンサーリンク

記事の無断転載を禁じます