終わりなし⁉仕事と子育てのバランス探し【和田明日香の地味ごはん日記 vol.5】

こんにちは。和田明日香です。

いま、新幹線の中でこの原稿を書いています。東京駅を出発して、もうそろそろ熊谷に着くところ。

目的地は新潟の燕三条。今秋から色々関係が深くなりそうな(詳細はもう少しで発表できるのでお楽しみに!)TWINBIRDさんの本社を訪れ、開発者の皆さんにお話をうかがいます。

社長にもご挨拶できるとのことなので、いつもよりちょっぴりきれいめな格好をしてきました。何を着るかなかなか決められず、昨日の夜は長女をつかまえてクローゼットで緊急会議。

娘曰く「このシャツとこのシャツの違いがわからないんだけど。似たような服ばっかり買うからどれを着るか迷うんじゃない?」とのこと。10才女子の冴えた一言に撃沈の母でした。

▲TWINBIRDさんのショールームがとてもスタイリッシュでかっこよかったせいか、マイク、照明、カメラがオンになった瞬間、料理をする時とは違う緊張がありました。

なぜか今月は、仕事で地方に行く機会が多くなりました。以前は、地方に出張ともなれば、空いた時間でどこかに寄れないか、どんなものを食べて、どんなお土産がゲットできるか、地ビールを買い込んで帰りの新幹線にて一杯……なんて、仕事ですよと怒られてしまいそうなぐらい、いかに楽しむか考えていましたが。

コロナになってからはそんなわけにもいかず、ひっそりと目的地に向かい、ひっそりと帰らなきゃなぁと思っています。正直寂しいけど、こんな状況にも関わらず呼んでもらえること、いろんな場所に自分の仕事があることに、感謝しないとですね。

地方出張の日は、マイルールである「仕事は17時まで」を破ることになります。子ども達には夫が帰るまで留守番をさせることになり、晩ごはんは夫かレミさんのどちらかに任せます。

留守番してくれる家族の負担をなるべく軽減できるように、晩ごはんを作ってから家を出ることもあるのですが、そんな時に決まって作るのが「半分野菜のボロネーゼソース」。

ポイントは、味付けを最低限にしておくこと。翌日の気温や体調、合わせるおかず次第で、ベストな塩加減に調整して仕上げてねと、バトンを渡す気持ちでそうしています。作り方は、いちばん下に書いておきますね。

本格的に仕事を始めてから7年近く経ちますが、その間守り続けてきた「仕事は17時まで」ルールについて、最近よく考えています。今年の4月から子ども達が3人とも小学生になったので、保育園までお迎えに行かなくてよくなり、17時を超える仕事もできるようになったからです。

子ども達はお留守番だってしっかりこなしてくれる。「仕事は17時まで」というルールも、見直す時なのかも。自分の働き方は自分で決める、と思って定めたルールなのだから、自分の変化に応じて柔軟に変えていくべき。

そうなってくると、自分の人生において、仕事とはなんなのか?ということを考えてしまいます。いろんな人に「あなたにとって、仕事ってなんですか?」と、聞いてまわりたいぐらいです(笑)。

▲子ども達を保育園に入れた頃は、末っ子を抱っこ紐しながら、長男を抱っこ、なんてことが当たり前でした。どこから湧いてたんだろう、この体力……。

子どもが通い慣れた幼稚園から保育園に転園させてまで、わたしが働く価値はあるのかどうか、迷った頃もありました。母でいるだけでなく、ひとりの大人として、仕事をして社会とつながりを持てている姿も見せられることを誇りに思う時期もありました。

と思えば、子どもに何かよくないことがあった時、わたしが子育てよりも仕事を優先していたからだと、取り返しのつかない後悔をしたことは忘れられません。

いずれにしても、その時を過ぎた今では、その気持ちの全部が正しかったし、全部が間違っていたとも思うから、本当に不思議です。

仕事と子育ての良いバランス探しは、この先もずっと続いていくんだろうなあと思います。そしていつまでも正解にはたどり着けないんだろうなあとも思います。

さて。そろそろ燕三条に到着……というところで、車内アナウンスで、今乗っている新幹線MAXとき号が今年の10月1日で引退するということを知りました。

この原稿を書くのに夢中で、外の景色を全然見ていませんでしたが、この新幹線の特長である2階からの景色が見られるのも、あと僅かだそう!もったいないことしちゃたなぁ。でも、今しか感じられないことをみなさんと共有したかったので、こうして言葉にできてよかったです。

気付いたときにはもう遅い、取り返しのつかない景色があるんだということ。MAXとき号の引退に伴う切なさは、子育てや仕事と共通するところがあるなぁ……なんて。うまくまとまったところで、よし、新潟での仕事も頑張ってきます。

▲わたしもいつか「ありがとう」って言ってもらえる日がくるのかなぁ。

今回は、日々の地味ごはんを紹介する内容とはちょっとズレてしまいましたが、よかったらみなさんのご意見、ご感想もお寄せくださいね!

半分野菜のボロネーゼソース

▲これを作るときはいつも最高潮に時間がない時なので、写真も美味しそうに撮れませんでした……。しかも、このボロネーゼがパスタとして完成している景色を、未だかつて一度も見たことがない。本当に、わたしがいない時限定のごはん、なのですね。

<材料(4皿分)>
玉ねぎ、にんにく、セロリ、にんじん、ごぼう、しめじ…あわせて300g
 (その時冷蔵庫に余っている野菜によっていろいろです。)
豚肉、牛肉、それぞれ切り落とし…あわせて300g
 (お好みのバランスでどうぞ。私は、豚1:2の割合が好き。)
塩・胡椒…少々
オリーブオイル…大さじ2
Aトマトピューレ(3倍濃縮)…200g
A酒…100ml(トマトピューレの瓶1/2本分)
A水…200ml(トマトピューレの瓶1本分)
Aウスターソース…大さじ3
A砂糖…大さじ2
Aパルメジャンチーズ(粉チーズ)…大さじ2
A塩…小さじ2
Aローリエ…3枚

<作り方>
1.鍋にオリーブオイルを入れて中火で熱する。

2.野菜は書いてある順にすべて包丁でみじん切り・またはフードプロセッサーで細かくする。細かくしたものからどんどん1の鍋に入れていく。放置気味に炒めると、野菜の焦げたところからコクや甘みや出ます。

3.野菜から出た水分で全体がしっとりまとまる感じになったら、豚肉、牛肉も包丁で叩いて細かく・またはまたはフードプロセッサーで細かくして鍋に加える。肉の部分に塩と胡椒を振って混ぜ、肉の脂が野菜に馴染むまでわりとしつこく炒める。

4.Aを加え、沸騰したら弱火に落とし、25〜30分ほど、たまに混ぜながら煮詰める。煮込んでいる途中で水分が飛び過ぎてきたら、少しづつ水を加えてあげてください。

★我が家では、子ども達が食べやすいよう、茹でたショートパスタにかけて食べることが多いようです。ハーブソルトかタバスコを足して味を調整しているそうです。(いつも留守番してくれている夫談)

▲載せるのをためらうほどの、低クオリティ料理写真で恐縮です。出張から家に戻った日は、みんなが寝たあとのしーんとしたキッチンで、残り物をガサゴソ……。この日は「10年かかって地味ごはん。」でも紹介している「日曜日の豚汁」の余りがあったので、キムチと卵を足して煮込み直しました。途中でひきわり納豆を加えて味変も。器に移し替える気力なんてない、ひとりのごはんはこんなものです。前日これを作っておいた自分と対話する、なんともいえない時間なのです。

★この連載に関するご意見、ご感想のほか、和田さんへの質問などがあれば、こちらまでぜひお寄せください。
kurashinista.henshuubu@gmail.com

♦PROFILE♦
和田明日香(わだ・あすか)
料理家。食育インストラクター。東京都出身。3児の母。料理愛好家・平野レミの次男と結婚後、修業を重ね、食育インストラクターの資格を取得。各メディアでのオリジナルレシピ紹介、企業へのレシピ提供など、料理家としての活動のほか、各地での講演会、コラム執筆、CM、ドラマ出演など、幅広く活動する。2018 年、ベストマザー賞を受賞。著書に『10年かかって地味ごはん。』(主婦の友社)『子どもは相棒 悩まない子育て』(ぴあ)『和田明日香のほったらかしレシピ・献立編』(辰巳出版)など。


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