「泥臭く取れた」藤本憲明が清水加入後初ゴール…9試合ぶりの白星をもたらす

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 決して偶然ではない。藤本憲明の清水エスパルス加入後初ゴールは「狙いどおり」の形で生まれた。

 18日に行われた明治安田生命J1リーグ第29節。残留を争うライバルのベガルタ仙台をホームに迎えた清水は、降格圏との差を少しでも広げるべく、立ち上がりから積極的な姿勢で臨んだ。労を惜しまない動きで前線から攻守に貢献したのが藤本だ。藤本はこの試合を前にして、次のように話していた。

「勝ち点3が取れるゲーム運びをするためには、我慢強く戦うこと。そのためには前線からの守備と後ろの連動が重要になる。ファーストプレスは僕が行ってスイッチを入れられれば後ろはついてきやすいと思うし、後ろがついて来なくてもまたリトリートして、何度も何度も繰り返して合わせていければいい」

「しっかり勝ち点3を取れる仕事をしたい」。その思いが実を結んだのは52分だった。仙台のバックパスがGKヤクブ・スウォビィクに渡り、ボールが足元から離れた瞬間を藤本は逃さなかった。倒れ込みながら右足を伸ばすと、ボールはそのままゴールへ。待望の移籍後初ゴールは、貴重な決勝点となった。

「(プレスは)ボランチのコースを消すことを意識しながらやっていて、バックパスをさせたところでしっかりスイッチを入れようというのはこだわっていました。(得点シーンは)そこから足止めずにキーパーのところまで行って(相手を)迷わせて、というのは狙いどおりだったと思う。(移籍後初ゴールは)もっと豪快に取りたかったですけど、1点は1点。泥臭く取れて素直にうれしい」

 その後、仙台に1点を返されたものの、清水は2-1で逃げ切りに成功し、9試合ぶりの白星を手にした。この日、二桁得点に乗せたエースのチアゴ・サンタナと、今夏にヴィッセル神戸から期限付きで加入した藤本の2トップが揃い踏みで、チームとしては8月9日の第23節横浜F・マリノス戦(2-2)以来、6試合ぶりとなる複数得点をマークした。

「チアゴは体を張れるし、キープもできる。僕が自由に動くスペースがあるのでとてもやりやすいですし、チアゴもしっかり僕の位置を見て動いてくれます。ただ、まだまだ修正しないといけないところもいっぱいあって、もっと2人のコンビネーションで崩したり、縦の関係でワンツーだったり、チアゴが受けて僕が裏抜けするとか、バリエーションが増えていけば攻撃の質は高くなると思う。練習からもっと合わせながらやっていきたい」

 リーグ戦で8戦勝ちなしとなった前節の後も、「確実に成長している。そんなに気負いすることなく自分たちのプレーを見せれば勝てる」と前向きなコメントを残していた藤本。「ここで勝つと、みんなが自信を持ってプレーできる」という言葉のとおり、プレーと結果でチームに活気をもたらした。次節の神戸戦は契約上、出場できないが、シーズン終盤戦のキーマンとしてさらなる活躍に期待が掛かる。

文=平柳麻衣

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