食欲の秋!懐かしくて美味しいファミコングルメゲーム5選

―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―

◆食べ物と聞いて思い浮かぶファミコンは?

 食欲の秋到来! ということで、今回のコラムは、懐かしくて美味しそうなファミコンのグルメゲーム5選。みなさんの思い出に残っている食べ物が登場するゲームは何ですか?

◆●『桃太郎電鉄』

ハドソン/1988年

 RPG『桃太郎伝説』(1987年)の派生作として発売されたボードゲーム。サイコロを振って全国の駅を巡り資産を増やしていくゲーム内容はわかりやすく、当時4人でワイワイ遊べるゲームも少ないとあって、本編を離れて人気シリーズとなりました。

 稚内の「ウニどんや」、高知の「さわちりょうりや」、名古屋の「きしめんや」……と、具体的な料理のグラフィックこそありませんでしたが、グルメ旅行ゲームの一面も! いつか太宰府に行って「うめがえもち」を食べてみたいなと子ども心に思っていました(笑)。

◆●『バーガータイム』

ナムコ/1985年

 アーケード発の固定画面アクション。1988年には開発元であるデータイーストからディスクシステム版も発売されています。ディスクの方はややレアソフトとなっていて、5000円前後の値段がついています。

 コックを操作してパンやハンバーグなどの上を歩いて落とし、敵の「ウインナー」「ピクルス」「エッグ」を挟んで倒していくゲーム性は新鮮。何段も積み重なったハンバーガーにかぶりつきたくなります!

◆●『美味しんぼ 究極のメニュー三本勝負』

シンセイ/1989年

 いわずと知れた大ヒットマンガ『美味しんぼ』をもとにしたコマンド選択式アドベンチャー。「アンキモ編」「京極編」「ラーメン編」の3話構成で、「アンキモ編」「京極編」はコミックでもおなじみのストーリーです。

 山岡を不審者と勘違いした警官に対し、「じゅもん」のコマンドが出現し、唱えると「アンキモ、アンキモ、アンキモ!」と叫んでゲームオーバーになるなど、シュールな展開でバカゲーとしても知られる本作。純粋なグルメゲームとは言い難いかもしれません(笑)。

◆●『わんぱくコックンのグルメワールド』

タイトー/1992年

 ファミコン末期に発売された横スクロールアクション。奪われたレストランを取り戻すため、主人公のコックを操作してニンジンやソーセージといった食べ物の敵を倒していきます。実は『Dの食卓』の鬼才・飯野賢治さんの初期作品でもあります。

 ファミコン後期ということでグラフィックが凝っていて、敵の動きもカートゥーン風でにぎやか。オーブンレンジや中華鍋がステージボスとして立ちはだかります。ややマイナーですが、食べ物をテーマにしたファミコンゲームといえばこれが思い浮かびます。

◆●『オバケのQ太郎 ワンワンパニック』

バンダイ/1985年

 当時放映されていたアニメ版(第3期)をもとにした、高難度の横スクロールアクション。主人公のQちゃんが街に落ちているアイテムを集め、ゴールで待っている人に届けます。Qちゃんの天敵である犬たちが放つ「ワンワン砲」が厄介だったのが今でも語り草。

 ステージにはキャンディ、ケーキ、団子、ブドウといった「フード」が落ちていて、飛びながら大きな口を開けてバクバク食べるQちゃんがコミカルでした。

◆●『いっき』

サンソフト/1985年

「2人なのに一揆」「通常武器よりパワーアップ武器の竹槍のほうが弱い」など、ファミコン初期のバカゲーとして有名なアクション。2人同時プレイができたこともあって意外とヒットし、ミリオンセールス手前まで売れたと言われています。ちなみに私は欲しくなかったのに、抱き合わせでついてきました(笑)。

 食欲をそそるのが、ボーナスステージで仙人が投げてくるおにぎり! あれを見ると無性におにぎりが食べたくなります。そもそも悪代官から食べる米まで取り立てられた権べと田吾が立ち上がる……という設定の本作。大きなおにぎりは格別な味だったでしょう。

<文/卯月 鮎>

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【卯月鮎】

ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

2021/9/19 8:51

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