300社不採用の男性「僕を雇って」巨大看板で売り込む(北アイルランド)

北アイルランドに暮らすクリス・ハーキンさん(Chris Harkin、24)の奇をてらった就職活動の方法が話題となっている。彼は2019年に大学を卒業してから、2年間ずっと就職活動を続けているとのことだ。時には1週間に300社へ応募書類を送るも、1社からも採用されることはなかったという。

今年6月、クリスさんは就職活動の難しさに絶望的になっていたところ、姉妹が勤務している会社が巨大看板広告でキャンペーンの告知をするという話からヒントを得て、自分自身を看板広告で売り込むことを思いついた。クリスさんはこのアイデアについて次のように語っている。

「2年近く仕事を探してきて、当然のことながらフラストレーションを抱えていました。そして僕の履歴書を大きな屋外広告看板に置き換えてみようと思いました。さらにこれを動画にして僕のYouTubeチャンネルに投稿し、現在の雇用市場がいかに求職者にとって困難かを訴えようと思いたったのです。」

そしてクリスさんは6月下旬、広告会社に400ポンド(約6万400円)を支払い「僕を雇ってください」と書かれた巨大な看板を2週間ほど地元で最も交通量の多い道路に設置した。看板にはサムズアップする笑顔のクリスさんの顔写真とともに「大学卒業、経験豊富なライター、コンテンツクリエーター」とのプロフィール、さらには自身のYouTubeチャンネル名も掲載した。

クリスさんの一風変わった就職活動は注目を集めたようだが、その後2か月以上経っているにもかかわらず、未だ仕事のオファーを受けたことが無いという。またYouTubeに投稿した看板広告についての動画も再生回数が伸び悩んでいるようだ。クリスさんはこの結果について他の求職者に対し、このように忠告している。

「僕はこの看板広告と動画での壮大なパフォーマンスについて自分自身を高く評価しています。18年間も教育を受けてきて就職できないことに対する不満や混乱などの感情を表現できたと思っています。でも他に何かアドバイスするとしたら、まずは大学の学位だけに頼らないことに加え、お金に余裕がないのであれば看板広告を出すことは勧めません。」

ちなみに世界最大級のビジネス特化型SNS「LinkedIn」にあるクリスさんのプロフィールには「フリーランスのライター兼編集者としてクリエイティブなプロジェクトに従事していますが、データ関連の職種でより永続的な仕事を探しています」と書かれていた。

画像は『The Mirror 2021年9月2日付「Unemployed man rejected 300 times pays £400 for ‘hire me’ billboard but still has no job」(Image: Pop Culture Shock / Caters News Agency)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

2021/9/18 21:00

この記事のみんなのコメント

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  • いるよね大したこと無いのに、自分にはこんなレベルの仕事なんかスキルがあがらないとか、えらいわりには(全然えらくないのに)こんな安い給料でとか言うバカな奴。たいていは無能なんだよね。特に若い奴にね。最近派遣が来ると社員たちは観察して、10年前なら少し頼りないねから次はやれるかなかな?次は駄目そうだね次は役にたたなそう、そして今ではゴミが来たな。だんだん低レベルになってきている。

  • ソフィア

    9/21 4:34

    自己評価だけ高いやつはうるさいんだよな

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