ここから何が起きる?地元に残った人たちのその後【LINE怖い話 #35/消えた祭り 7】

知らない人からLINEが来る。そんな経験をしたことはありませんか?

多くの人は、詐欺やいたずらだと思って無視してしまうでしょう。でも、中には違和感を覚えるものもあるようです。

LINEの向こう側にいるのは、人間なのでしょうか。それとも……。

連載「LINE怖い話」では、LINEにまつわる怖い話をお届けします。

「消えた祭り」その7


地元観光事業所に勤めていた琴子さん。

地元の瀬里原市は、綺麗な水とホタルが名物の穏やかな街でした。

琴子さんが開設したオープンチャット「雑談チャット瀬里原」は、登録者100人ほど。

ある日そこに、予言めいた発言をする「(O_O)」という人が現れ、1年以内に災厄が降りかかると言いました。

災厄を防ぐための奉納のやり方を教えてもらい、試してみた琴子さん。

しかし、後に(O_O)から「この街はもう駄目。早くこの街から出たほうがいい」と個人LINEが入りました。

琴子さんは以前から転職を考えていましたし、今のままでは結婚はおろか出会いすらないと思い、(O_O)に背中を押される形で地元を出ることを決意しました。

それから数ヶ月後。

琴子さんは、瀬里原から電車で3時間くらいの、もう少し大きな都市にある会社に転職することができました。

今は実家を出て社員寮に住んでいるそうです。

「今は仕事を覚えることで手一杯ですが、ようやく人生が動き出した感じです。人も多いですし、瀬里原と違って活気のある街です」

引越しにあたり、琴子さんが管理人を務めていた「雑談チャット瀬里原」のオープンチャットも退会することにしたそうです。管理人はなんと麻美さんが引き継ぐことに。

「管理人は後継者を決めないと退会できないんですよ。麻美には『基本ユルいチャットだし、大したルールもない。荒らすような人がいたら退会させるだけでいいから』と言って管理人になってもらいました」

しかし、最近になって麻美さんから例のオープンチャットのスクリーンショットが送られてきました。



「最近オープンチャットがギスついてるんだけど、って麻美からスクショが送られて来ました。(O_O)に関しては他の参加者から通報ももらってるみたいです。(O_O)を強制退会処分にするべきか、麻美も迷っていましたが……」

琴子さんは麻美さんに、(O_O)は退会させないほうがいいと言いました。そして、5日はちゃんと家にいるようにと念押ししたそうです。

それから、琴子さんと麻美さんは近況を報告し合いました。

「念願叶って麻美に赤ちゃんができたみたいです。仕事も辞めるんだって言ってました。麻美の生活も、いい方向に進むといいんですが」

琴子さんは、笑顔でそう言いました。

この後、瀬里原市に何が起こったのかは、また別の話で……。


連載「LINE怖い話」は毎日更新中です。

(園田亜真理)

※この物語はフィクションです。実在する人物・団体とは一切関係がありません

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