ワクチン接種に否定的なキャバ嬢たち。その根拠の出所を聞くと

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◆キャバ嬢とワクチン

 30歳未満の若者を対象とした接種が各地で進んでいる。では、感染源などと名指しされた夜の店で働く女性達の接種事情はどうなっているのだろうか。実際に話を聞いて調査した。

 まず、話を聞いたのは都内のキャバクラに勤務する28歳の女性。

「私は昼と夜掛け持ちなので、会社の職域接種で2回接種済みです。私としてはどちらでもいいかな……と思っていたのですが、実家の両親から『ワクチンを打たないのなら正月は実家には帰って来ないで』と言われたんです。ただでさえ東京から帰るだけでも嫌がられるし、田舎なので近所の目があるので仕方ないですね。

 それに友達が感染してしまって、20代なのに重症化して入院したという話を聞いて怖いなと思いました。友達はワクチン接種していなかったのですが、1度感染すると治療内容等によっては接種まで一定期間おく必要があるそうです。それを聞いて、早めに接種してよかったなと思いましたね」

 取材を進めていくと、昼の仕事と掛け持ちをしているキャバ嬢は職域接種ですでにワクチン接種を受けているという意見が多くあった。客の横に付くキャバクラなどでは、パーティションや換気などで対策をしても密状態になりやすい。そのため、ワクチンは大きな防御策として、接種に積極的なキャバ嬢もいるのである。

◆ワクチン打たない派の意見

 だがしかし、その一方でワクチンを打たないという意見ももちろんある。都内のキャバクラに勤務する27歳の女性はこう語る。

「接種券は届いていますが、今のところワクチンを打つもりはないですね。ワクチンが完成して半年程度、まだ実験段階なのに本当に安全なのかが不安です。うちの親も若い人のほうが副反応が出やすいので打たないほうがいいよと言っています。

 最近は若い人でもワクチン接種後に死亡したという話も聞きますし。私自身、普段から飲み歩いたりせずに仕事と家の往復なので感染の可能性は低いと思っています。今、店はお酒を出さずに昼の時間帯で営業しているのですが月に1度はキャスト全員で抗原検査を行っているので問題ないかなと」

 飲み歩かなくとも、職場(※キャバクラ)で客と接している時点でリスクはあるし、抗原検査も月に一度だけでは少ないと思いのだが……。

◆噂を信じてワクチン拒否

 一方、ワクチン打たない派の25歳のキャバ嬢からはこんな意見も。

「友達が言ってたんですが、ワクチンを打つと女性は子宮の病気になりやすかったり子供ができにくくなるというのを聞きました。それに、インフルエンザのワクチンと一緒で毎年打たないと意味がないという話も。

 ずっと打ち続けることで免疫力がなくなってしまい、数年後に普通の風邪で死んじゃうとも聞いたので怖いですよね。それに私はワクチンパスポートも反対です。あれって打たない派からしたら差別なのでは?と考えちゃう。将来的に飲食店に入るのにワクチンパスポートが必要となるのであれば、PCR検査の陰性証明もOKにしてほしいですね」

 今回、取材して驚いたのがワクチンにまつわる陰謀論や間違った情報を信じているキャバ嬢が一定数いるということだ。頷きながら話を聞き、反論もしたのだが、残念ながら聞く耳をもってもらえなかった。

◆インフルエンサーの影響でアンチワクチンに

 こうしたワクチンについて真偽不明な噂が飛び交うことについて、大阪のキャバクラに勤務する23歳の女性はこのような指摘をする。

「LINEでフォロワー数がダントツに多いある人がワクチン反対を唱えていて、それが”イイネ”で拡散されて信じている子が結構います。最近のコってニュースはおろかTwitterとかもあんまり見ないんですよ。情報はLINEで収集する子が多いので、友人が拡散したものをそのまま真に受けてしまうんです。

 私は周りの人に不安な思いをさせたくないからシェアはしませんが、無責任に拡散している人達を見るとどうなのかなと。店の女のコの間でもワクチン賛成派と反対派で意見が別れていますね。

 水商売では昔から政治・宗教・野球の話題がNGとされているのですが、うちの店でもそれと同じくらいコロナ陰謀論やワクチンの噂話はNGとなっています。じゃないと、女の子同士やお客さんと揉めちゃうんですよね」

 筆者はワクチン陰謀論を唱えている人やワクチンに関する悪い噂を信じる人に対して何も思わないが、水商売の世界にどっぷり浸かってしまうと世間の一般常識からズレたりすごく狭い世界でしか物事を考えてしまわなくなることはよく分かる。

 そういう人達に1度信じてしまったことを指摘するのは、すごく難しいことなのかもしれない……と、今回の取材で改めて感じた。とにもかくにも、コロナが早く収束して、飲み歩ける日が来ることを強く願った。

<取材・文/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウントは @ayumikawano

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