北川景子“本物を知るお嬢育ち”が食べた人生初ちゃんぽんは、三軒茶屋「長崎」の一杯だった!

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第84回ちゃんぽん「長崎」

 アイドルだってメシを食う。もはや大女優の北川景子もポッと出の時はアイドル売りで、『セーラームーン』のミュージカルなんかにも出ていた。しかし、メジャーになるにつれ、どんどん綺麗になっていった、と同時に、バラエティ番組でお気に入りの店を紹介するのが習わしとなる格付けを得た。

■父は大手企業役員、祖父は医師

 北川といえば、父は三菱重工の役員(シニアフェロー)で防衛・宇宙セグメント技師長。慶應大から同社に入社し、長年、潜水艦の建造に携わっていたという。祖父は医師だから理系家系と言えるのだろう。

 北川も一時、精神科医を目指したらしい。中学からミッション系の名門の大阪女学院に通い、スカウトを機に芸能界入りして東京に転じたが、学習面では厳しかった父も、女優になるのに一切反対しなかったとか。

 夫のDAIGOについては何も言うまい。晴れて元総理(故竹下登)の親族となったわけだが、夫婦で睦まじくテレビに出てくるのを見るにつけ、育ちが近いから通じ合う部分も多々なのだろうと勘ぐっている。ニューリッチの坊っちゃん嬢ちゃんと違って躾がよいから、過度に贅沢もしなさそうだし、食の好みなどいたって庶民的だ。

■意外にも大食漢

 実際、御用達の店はいくつも挙がるのだが、恵比寿他の「焼肉チャンピオン」、麻布十番他の「麻布ラーメン」、六本木にある創業70年のローストチキンの店「ル・コック」など、実用度の高い老舗の名が中心で好感が持てる。

 また、北川は大食漢でもあるようで、普段は1日4〜5食とか。そして、「食べたいものを食べたいだけ食べる」がモットー。早朝から深夜まで撮影がある日は1日8〜9食(2〜3時間おきに炭水化物系を摂る)そうだ。ラーメンとチャーハンと餃子をセットで食べ、空腹になるとイライラしてしまうとか。

 人は見かけによらない。そんな北川が2010年、番組で連れて行かれた店がある。『とんねるずのみなさんのおかげでした』(6月10日放送)の名物コーナー「KITANACHELIN(きたなシュラン)」スペシャルで紹介された三軒茶屋のちゃんぽん「長崎」だ。

 三軒茶屋には「來來來」という、福山雅治なんかも通うちゃんぽん屋があるのだが、ぼくは俄然、長崎派。ちゃんぽんも悪くはないが、同じスープで仕込む煮込みが素晴らしく、餃子や焼売も旨い。つまり、総合力に勝り、一人で一杯飲るのに打ってつけなのだ。

■1976年創業の「長崎」

 ちなみにその他の番組に登場した店の並びは、浅草ホッピー通りでもピカイチの名店「正ちゃん」、北千住の看板がぐにゃっと曲がった「双子鮨」、西小山の果物屋を兼ねる「フルーツパーラーたなか(閉店)」、東小金井のハンバーグで知られる「だんでぃらいおん」、吉祥寺の札幌ラーメン店「ピリカ(閉店)」、横浜でも保土ヶ谷の「上海飯店(閉店)」。

 どれも馴染みのある店ばかりで、何軒か閉じてしまったのが残念でならない。ところが、1976年創業の長崎はどっこい生きている。

 カウンター席のみの8人も入れば寿司詰めの店だが、壁には芸能人のサインがビッシリ。「まいうー」でお馴染みの石ちゃん(石塚英彦)も番組で来ていたが、ご主人曰く、近所で店を経営するという、はるな愛は常連だそう。

 界隈には劇団関係者も多く住む。ドラマに舞台に映画と名バイプレイヤーとして活躍する池田鉄洋さんもご近所で、昔からの行きつけというので、去年は某誌でのインタビュー場所とさせてもらった。

 三軒茶屋には7〜8年前まで2館の名画座があり、ぼくはどちらかの番組を観に、ほぼ週1か隔週ペースで通った。それも遡れば中学時代に始まるので、鑑賞後にはかなりの確率で「長崎」に寄った。だから取材時も、ご主人はぼくの顔をよく覚えてくれていた。嬉しかった。

 『みなおか』に話を戻すが、そこで人生で初めてチャンポンを食べたというのが北川、平井理央アナ、おぎやはぎの矢作兼だった。それまでにもリンガーハットくらい使ったろうと思うのだが、お初が「長崎」でよかった。本場のちゃんぽんにはもっと癖がある。そもそも豚骨や鶏ガラ、魚介の出汁に野菜の旨味もふんだんに溶け込んだ、ちゃんぽん自体、ぼくは世界一の麺類だと思っている。北川はむろん大絶賛し、見事きたなシュラン星3つ獲得!という結果だった。

■物の真価をつかめる女

 景子は読書好きで、多い時は月に20冊読み(好きな作家は江國香織、恩田陸、重松清、東野圭吾、村上春樹ら)、17〜18世紀のヨーロッパ絵画を愛好し、美術館にも繁く通う一方で、部屋着はジャージオンリーと公言。

 しかも、高校時代のお古を少なくとも10年近く前までは着倒していたらしい。実際、私服は10着程度に絞り込む主義で、新しい服を1着買うと古い服を1着処分するという徹底ぶり。ユニクロのヒートテックを絶賛もしている。

 長崎の滋味を理解できるのも、決して庶民ぶっているからではない。物の真価がすぐつかめるのだ。役者にとって大切な才能だろう。

 景子にはわりと孤独癖があるらしく、結婚前は一人でラーメン屋にもよく行っていたようだ。忙しい芸能人は誰かとつるもうにも、大体はスケジュールが合わず、結局はオフも一人で過ごすことが多い。だからラーメン屋や気の置けないイタリアンなど、「一人で外食できる店」を自ず偏愛するようになる。

 そんな景子と食卓を囲めるDAIGOという人物。上から目線のコメントで大炎上したメンタリストのほう(Daigo)と違い、見た目以上に抱擁力を持った御仁なのかもしれない。

(取材・文=鈴木隆祐)

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  • 9/18 10:00
  • 日刊大衆

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