アプリで出会った男から、2度目のデートを拒否されて…。女がしがちな“あるコト”とは
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?
誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。
さて、今週の質問【Q】は?
▶前回:最後の一線を越えるまで、あと少し…。なのにデート中、女が急に「距離を置きたい」と言った理由
コロナ以降、出会いの主流は食事会ではなくマッチングアプリになった。
でもせっかくマッチングしても、次に進めないときがある。
果たして、どうすれば成功率が上がるのだろうか…?
◆
大輝というハイスペ男子とマッチして以来、私は浮き足立っていた。チャットも盛り上がり、気が合いそう。だからデートもした。
それなのに1度デートをして以降、待てど暮らせど大輝からの連絡が来ない。
— 穂花:大輝さん、次はいつ会えそうですか?— 大輝:ごめん、今月は予定がまだ見えなくて…。
このセリフは、誘いを断るための嘘だろう。
— 1回目のデートは向こうも乗り気だったのに、どうして…?
デート中に、私が何かしていたのだろうか。それともその前後のやりとりで、何か気になることがあったのだろうか…。
男心がわからず、悩んでいる。
せっかくいい人とマッチできたのに…。2度目のデートがない理由とは?
Q1:男が、女を選んだ理由は?
大輝との出会いは、マッチングアプリだった。
彼氏いない歴、約1年になる私。今年で30歳になるし、正直かなり焦っている。
だから真剣に婚活をしていたが、なかなかイイ出会いがなく、アプリに賭けていた。
ただアプリを始めた時、いくつかの問題に直面した。
まず、そもそも顔が可愛くないとマッチングの数が減る。だから私は最大限可愛く写っている写真を少しだけ加工し、載せてみた。
すると面白いように”いいね”がきたが、すぐにまた問題が発生した。
何人かとマッチングして会ったものの、どうもピンとこない。心が動かないのだ。
— 恋愛から遠ざかりすぎて、恋する気持ちを忘れたのかな…。
本気で焦り始めたころ、マッチングしたのが大輝だった。
年齢は34歳で、独身。コンサル系の会社を経営しているとのことで、年収も3,000万以上あることは証明済み。
名のある大学を出ていて、英語も堪能。すべてが完璧だった。
私のほうから“いいね”を押してみると、大輝もそれに反応してくれ、見事にマッチング。
こうして彼とのチャットが始まった。
しかも、最初は大輝のほうが積極的だった。
— 大輝:こんにちは!いいねありがとうございます。大輝といいます。— 穂花:穂花です。こちらこそ、メッセージありがとうございます。
— 大輝:素敵な名前ですね。お仕事は何をされているんですか?
最初は表面的な会話からスタートしたが、気づけばチャットはかなり盛り上がっていた。
— 大輝:穂花さんは、真剣な婚活組ですか?— 穂花:そうです!大輝さんは?
— 大輝:僕も、いい人がいたら結婚したいなぁと思っています。
やり取りの節々から、大輝の人の良さと誠実さが伝わってくる。
— 穂花:そうなんですね、嬉しい!ちなみに、どういう女性がタイプなんですか?— 大輝:僕は可愛らしくて優しい人かな。穂花さんは?
— 穂花:私も、優しくて大らかな人が好きです。
— 大輝:本当ですか?僕、周りから大らかな性格だねってよく言われますよ!
メッセージを送っている最中、ついニヤけてしまう。
彼は冷やかしでやっているわけでもなさそうだし、真剣に良い相手を探しているようだ。
気がつけば毎日のようにやり取りをして、それでも話が尽きることのなかった私たち。
そしてマッチングから2週間後。ついに会うことになったのだ。
チャットでは大盛り上がり。実際のデートでも盛り上がっていたのに…?
Q2:男が“2度目のデートはない”と判断した理由は?
迎えたデート当日。
前日は楽しみでよく眠れず、朝起きたら顔がだいぶ浮腫んでいた。
慌ててマッサージをし、一生懸命小顔に見せようとするが浮腫みはひいてくれない。
そのためいつも以上にメイクに時間をかけ、この日のために新しく買った洋服を着て、私は待ち合わせ場所に指定された代官山の『IVY PLACE』へと向かった。
「大輝さん、ですか…?」
「え、はい。そうです」
彼は想像以上に身長が高い。Tシャツの上にさりげなく羽織ったジャケット姿も、かっこよかった。
「穂花さんですか?」
「はい。そうです。なんだか実際にこうしてお会いすると、緊張しちゃいますね」
チャットではあんなにも盛り上がっていたけれど、いざ本人を目の前にすると何を話していいのかわからなくなる。
ドキドキしていると、大輝から積極的に話しかけてきてくれた。
「穂花さん、お家近いんでしたっけ?」
「はい!神泉なので、ここから徒歩10分くらいです」
「そっか。いいところにお住まいですね」
「大輝さんは、虎ノ門でしたよね?」
「そうですよ。虎ノ門のほうとか、来ることありますか?」
「たま〜に行きます。虎ノ門って…もしかして、虎ノ門ヒルズレジデンスにお住まいですか?」
「さすが。勘がいいですね!」
「え〜!すごい!」
思わず、目が輝いてしまう。稼いでいることは知っていたが、想像以上にいい暮らしをしているようだ。
だがそうなると、こんなにも素敵な人がなぜ今まで独身だったのか疑問が湧いてくる。周りの女子が放っておくわけがない。
「あの…なんで大輝さんは独身なんですか?モテそうなのに」
恐る恐る聞いてみたが、大輝の答えは極めて無難なものだった。
「なんでだろう。性格に難アリなんですかね(笑)。穂花さんのほうこそ、モテそうなのに」
「そうですか?何人かとマッチングして会ってみても、なかなかピンとこなくて」
“恋する心が枯れかけていた”、なんて恥ずかしくて言えない。
「まぁ難しいですよね。理想が高いとか?」
「全然そんなことないですよ〜。私以上の年収と、あと普段仲良くさせてもらっている経営者の人たちとの食事会に一緒に連れて行けるような人であればいいなぁ、くらいです。大輝さんは?」
「僕は前にもチャットで言いましたが、可愛らしくて優しい人が好きです」
「性格がいいって大事ですよね」
「そうなんですよ〜」
時々、話しながら大輝と目が合った。
でも食い入るように、まっすぐ私を見つめてくる大輝の視線がくすぐったくて、直視できない。
「楽しかったなぁ。大輝さん、また来週ご飯いかがですか?」
「来週は少し忙しくて…。予定わかり次第、ご連絡してもいいですか?」
「はい!是非ぜひ。ご連絡お待ちしております」
こうしてこの日は終わったが、解散後すぐに大輝から連絡がきた。
— 大輝:今日はありがとうございました。楽しかったです!
「あれ?これって、今日のデート成功ってことだよね?」
デート直後に積極的な連絡がきて、次回の約束もふんわりと取りつけた。
確実に手ごたえはある。でも、2度目はやってこなかった。
果たして、どうして1度きりのデートで終わってしまったのだろうか。私は、“2度目はナシ”の女なのだろうか…。
▶前回:最後の一線を超えるまで、あと少し…。なのにデート中、女が急に「距離を置きたい」と言った理由
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二度目がない女の特徴とは?