えっ、ファラオ…?保護猫シェルターで出会ったマナのユニークな寝姿にクスッ

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【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.51】

 眠っているだけなのに、なぜか高貴…!そんな驚きを与えたのが、コンドリア水戸さん(@mitoconcon)宅で暮らすマナくん。

 お手手を器用にクロスさせて眠る姿は、ツタンカーメンの黄金の棺を思い起こさせます。

◆寝姿が個性的すぎる…!

 おうちでは、他にも突っ込みどころ満載な姿をたくさん見せてくれています。

 例えば、ある時は開放感満載なおっぴろげ姿でスヤスヤ。

 今年の夏にはサンダルを枕にするという、ナイスアイデアも思いつきました。

 そんなマナくん、実は元野良猫。コンドリア水戸さんとの出会いは、ネットの里親募集サイトでした。

◆初対面は「この世の終わりみたいな顔で…」

 出会った当時、マナくんは生後8か月ほど。

「外で暮らしているとき、お世話をしてくれる方はいたらしいのですが、猫が集まりすぎて面倒が見きれなくなり、路頭に迷っていたところを保護されたと聞きました」

 里親募集サイトに掲載されていたかわいらしい姿にコンドリア水戸さんは心惹かれ、会いに行くことになりました。

 シェルター内でマナくんは、他の猫たちと仲良く過ごしていましたが、人間に対しては強い警戒心を見せました。

「気が小さくて怖がりな子。この世の終わりみたいな顔で私と妻を見ていました」

 あまりにも悲壮感溢れる姿に、保護主さんからは「この子はやめておきますか……」との言葉が。しかし、コンドリア水戸さんはお迎えを決意します。

「臆病なのは、危機回避能力がある証拠。とても賢い子だと思いました」

◆心を開き“甘えん坊”に大変身

 マナくんの警戒心はなかなか薄れず。おうちに迎えてから数か月間は逃げ回っていましたが、コンドリア水戸さんはたとえずっと懐かなくても愛情を持ってお世話していこうと奥さんと話していました。

 そんな温かい気持ちが伝わったのか、マナくんは次第に心を開いてくれ、無防備ポーズをたくさん見せてくれる甘えん坊さんに変身します。

 しかし、今でも見知らぬ人は苦手で、来客があると脱兎の如く逃げ、隠れるのだとか。

 ちなみに掃除機も大の苦手。けれど、臆病であるからこそ、マナくんは観察力が優れており、時にはあっと驚く行動を見せることもありました。

「他の猫が何かかわいい行動をして褒められたり喜ばれたりしていると、すぐにそれを真似して褒められようとします」

 マナくんならではの知的な「ボクを見てアピール」。それを目にするたび、コンドリア水戸さんの心はとろけています。

◆同居猫たちの“かすがい”のような存在に

 マナくんは現在ボスくん、なだちゃん、ことくんという3匹の仲間と生活しています。

 ボスくんは自宅の庭に来ていた地域猫。なだちゃんとことくんは、同じ保護団体さんからお迎えした子です。シェルター時代から猫好きだったマナくんはどの子とも仲が良く、「猫たちのかすがい」のような存在になってくれています。

 例えば、一番年下のことくんはマナくんにくっつき、喉を鳴らしながら寝るのが大好き。

◆固い絆で結ばれた4匹の愛猫たち

 外で子猫を産んだ経験があるなだちゃんはオス猫たち全員に愛情をこめて毛づくろいするのを好んでおり、マナくんは毛繕いをしてもらうと必ずペロペロとお返しをします。

 そして、警戒心が強く、野性味溢れる性格だったボスくんもマナくんのことは信頼しています。

「マナくんが人間に甘えているとつられて寄ってくることがあったので、それを利用してボスとの距離を縮めていました。うちではそれを猫の友釣りと呼んでいて(笑)。ボスは几帳面で義理堅い性格。みんなにおやつを出しても、他の猫が終わってから食べますし、外にいた時には痩せた年配のメス猫に先にご飯を食べるよう促していました」

 共に暮らす仲間を心から愛している、4匹の猫たち。彼らは生きる難しさを知ってきたからこそ寄り添い、助け合いながら今日という日をみんなで謳歌しているのかもしれません。

◆ユニークな写真の裏には深い猫愛が

「写真撮影は正直あまり得意ではなく、撮る頻度も多くありません。猫が面白い行動をしていたりかわいいポーズをとっていたりするのが目に入った時に、なんとなくスマホで撮影しています」

 そう語るコンドリア水戸さんの写真には自然体な猫の姿が収められているからこそ、クスっと笑え、心に残ります。

「猫とコミュニケーションをとっている時はスマホを置いているので、撮れないことが多いのですが、もしかしたら、そういうスタイルがかえって猫たちの自然な雰囲気を切り取れているのかもしれません」

◆写真に添えるコメントにも工夫が

 投稿時は、写真に添えるコメントも工夫しています。

「写真の面白さ、かわいさを最大限に伝えるにはどんなコメントを添えるべきかと毎度、知恵を絞ります。コメントが思い浮かばずお蔵入りする写真もあるくらい。うちの猫のかわいさ面白さを世界一理解している私が、最高のコメントをつけて世に出す! という意欲はとても強いです」

 これまで撮影した写真にはどれも忘れたくない思い出がたくさん詰まっていますが、特に自身の中で印象深いのは、お迎え前のボスくんを写したもの。

「ボスは柵に前足をかけて座ったり、ガラス窓に肉球を押しつけて家の中を覗いたりと思わず笑ってしまうような行動が多かった。家の中でもストレスなく自由に過ごせるようにしていくことが私の目標となっています」

◆「猫と暮らして、初めて物心がついたのかも」

 コンドリア水戸さんにとって、猫は行動原理の全て。頭の中は日々、猫たちのことでいっぱいです。

「私は8年前、猫から産まれたのかもしれないと思っているほどです。猫と暮らすようになって、初めて物心がついたのかもしれません」

 深い猫愛を抱いているからこそ、外での暮らしを経験してきた愛猫たちが無防備な姿を見せてくれることには大きな喜びを感じています。

「不思議に思うこともありますが、それだけ家を安全で快適だと思ってくれているのかなと。猫たちに危険があったり体調に関わったりすること以外はあまり制限をつけたくないので、お行儀が悪いと思われるかもしれないこともしていますが、猫の家に人間が間借りしているつもりで暮らしています」

◆「多くの猫ちゃんにおうちで不自由なく暮らしてほしい」

 そう話すコンドリア水戸さんは、野良猫や外飼いの子に思いを馳せることもあります。

「私はボスだけでなく、庭によく来ていたがっちゃんという猫をお迎えしたり、保護団体様にご協力いただいて里親さんへ譲渡した子がいたりしたので、時折、庭にやってくる猫たちは兄弟や親戚のように感じています。

 お迎えした子たちには終生のお世話を誓い、良き里親でありたいと常に思っていますが、できる限りすべての猫ちゃんにおうちで不自由なく暮らしてほしいです」

 そのためにも保護猫譲渡会からのお迎えや完全室内飼育がスタンダードになるよう、今後も情報を発信していきたい。そう意欲を燃やすコンドリア水戸さんの止まらない猫愛を、4匹の愛猫たちは微笑ましく、嬉しく思っているはず。

 私たちも、愛猫だけでなく、他の猫たちの命を守るためには何ができるかという疑問を自分に投げかけ、幸せなニャン生が送れる猫を増やしていきたいものです。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

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