付き合いだしてから、たった2ヶ月で「この子ナイかも…」と思われてしまった、女の行為

ようやく付き合えた彼から、別れを切り出されてしまった女たち。

「私は別れたくないのに、どうして…?」

彼氏に夢中になる女のなかには、自らの行動で関係を壊してしまう“恋愛クラッシャー”が存在する。

では彼女たちの何が原因で、この恋はクラッシュしてしまったのだろうか?

▶前回:交際半年の彼に、1枚の紙切れを手渡した女。書かれていた内容を見た男は、態度を豹変させ…?

今回の悩める女子:君島芹佳(27歳・秘書)


「最近、全然デートしてないなあ…」

私はスケジュール帳をパラパラとめくりながら、ため息をつく。

仕事の日は水色で、習い事や友達との予定は黄色。そしてデートはピンクに。予定に合わせ、色分けして書き込むのが私のルールだった。

こうすれば過去、自分がどんなふうに過ごしてきたのかが一目瞭然だからだ。とはいっても、ここ数ヶ月は水色ばかりで、どこか寒々しい。

ところどころに黄色はあるけれど、パッと心が華やぐピンクはゼロだ。

前の彼氏と別れてから、もうすぐ2年。

「芹佳が忙しすぎるから」と、浮気をした挙句あっさりと去っていった元カレには、ずっとムカついていた。

― だけど、きっとまたいい出会いがある!うん、絶対に。

そう思って気持ちを切り替えた私は、前から習っていたヨガやピラティスのほかに、ボルダリングやキックボクシングのジムに通って、引き締まった体を手に入れた。

料理教室にも入会したし、ナチュラルフードの資格も取ったのだ。

自分をアップデートするために、苦手だったアウトドアにもチャレンジしたら大好きになった。こうして私は、次の恋に備えて過ごしてきたのである。

けれど、突如として世の中が変わってしまった。

最近は自粛生活にも慣れてきたものの、自分磨きの成果を披露する出会いの場は、全くと言っていいほどない。

― せっかく今が、いちばんキレイなのに。

そこで私は“あること”にもチャレンジしてみようと、決意したのだ。

チャレンジ精神旺盛な芹佳が、次に始めたこととは?

クラッシュしてしまった行動は1or2どっち? Action1「習い事や自分の予定を優先した」


私が新たに始めたこと。それは、友人に勧められたマッチングアプリだった。

そこで知り合ったのが、4つ年上の工藤和也。仕事は、女性誌の編集者をしている。

担当はエクササイズやオーガニック食品といった、ウェルネスの分野らしい。私の趣味に近いことを仕事で扱っていると知り、彼に興味を抱いた。

さらにプライベートではキャンプやバーベキューが趣味だというところも、なんだか気が合いそうだなあと思ったのだ。

その予感は的中し、メッセージのやり取りで盛り上がると、すぐにビデオ通話をすることになった。

運動や食事に気をつけているというだけあって、画面越しの彼からは健康的な雰囲気が伝わってくる。

― 爽やかなスポーツマンって感じ。ちょっと会ってみたいかも。

そう思って、緊急事態宣言が明けたタイミングでランチデートをした。その後、和也から告白されて付き合うことになったのだ。



「芹佳と話してると、読者のリアルな声を聞いてるみたいだよ。情報収集にもなるし、運動とか食事のこと、もっと聞かせて欲しい」

「私も新しいレッスンスタジオの話とか、食べ物の話を聞けると楽しいよ!男の人とこういう話をするのって、ちょっと新鮮だし」

久しぶりにできた彼氏と、ランチをしながらたわいない会話をする。それがこんなにも楽しいことだなんて。

…そのせいで、私は少し浮かれていたのかもしれない。

和也から「芹佳は美人でスタイルもよくてアクティブで、自慢の彼女だよ」だなんて褒められると、自分磨きのための習い事だって、もっと頑張ることができた。

いや。頑張りすぎて習い事で予定が埋まり、デートの時間が取れなくなってしまったくらいだ。

― でも、いつまでもキレイでいたいし、和也の役にも立ちたい!

ところが、付き合い始めて2ヶ月が経った頃。彼から思いがけないことを言われてしまったのだ。

Action2「彼との予定を、最優先するようになった」


「芹佳、最近忙しそうだね。今週も会えないのかあ…」

「ごめん。ずっと休講だった料理教室が、やっと再開したから行きたくて!」

和也のことだから、いつものように「あとで話を聞かせてね」なんて言ってくれると思っていた。…でも、違ったのだ。

「そっか。じゃあ、久しぶりにバーベキューでもしてこようかな」

「えっ。それ、誰と行くの?私も行きたいんだけど」

どうやら彼は、社内の人とバーベキューをしようと計画していたようだ。

― 和也の職場は女性誌の編集部だし、もちろん女の人も来るんだよね。

忙しいことが理由で元カレに浮気され、フラれてしまったシーンがフッとよみがえる。

― 自分の予定より、彼の予定を優先しなくちゃ!そうしたら、前みたいなことにはならないはず…。

この日を境に、私は習い事に通うのも、友達と会うのもパタリとやめた。休日はもちろん、彼と会えそうな日は予定を空けておいて、急な誘いにも乗ったのだ。

和也も「会える時間が増えて嬉しい」と言ってくれたから、何も間違っていないと思っていた。

仕事の水色ばかりだったスケジュール帳も、今では彼と過ごすピンクが目立つ。

― 我ながら極端だけど、ピンクが多いってことは私たち順調なんだよね。やっぱりこれでよかったんだ!

そう安心しながら、和也の突発的な代休に合わせて、ヨガのレッスンをキャンセルする電話をしたときのこと。

「これで、明日も一緒にいられるね!」

そう言って、ふと彼を見る。すると、なんだか反応がおかしい。

「…芹佳さ。前みたいに習い事へ行ったり、友達と会ったりしなくなったよね」

和也と一緒にいたいから、他の予定を減らしている。その気持ちがさっぱり伝わっていなかったことにガッカリした。

…そして、翌週の土曜日。いきなり、こんなことを言われてしまったのだ。

「もう、別れようか…」

まだ付き合って4ヶ月しか経っていなかったのに。私のどこが、ダメだったんだろうか。

Action1と2、和也はどちらが嫌だったのか…?

工藤和也(31歳・出版社勤務)の答え


気がつくと、芹佳と過ごす時間が増えていた。

新型コロナの流行で、出会いがなくなったことをキッカケに始めたマッチングアプリ。そこで彼女と知り合ったのだ。

プロフィール写真を見た第一印象は、目鼻立ちが整った美人。ノースリーブから伸びる腕は、日常的に運動をしているのか、ほどよく引き締まっていてパッと目を引いた。

そんな芹佳に惹かれて、僕からアプローチを開始。付き合いだしてからも、2人の関係は順調だった。

仕事柄、運動や食事などの話題に偏りがちな会話を、彼女は心から楽しんでくれているようでホッとする。

クールビューティーな見た目からは想像できなかったが、アウトドアが好きだというところも好印象だった。

― 美人でスタイルもよくて、おまけにアクティブで…。本当に理想の彼女だなあ。

しかし。心からそう思えたのは交際開始から、たった2ヶ月間だけだったのだ。


なぜなら、習い事や友達との付き合いも大事にしていた芹佳が、パタッとそれをやめてしまったから。

そして僕の予定をやたらと気にしだして、いろいろと合わせてくれるようになったのだ。

初めのうちは、撮影が変更になってバタバタしているときに、スケジュールを合わせてくれるのがありがたかった。忙しい僕に気を使ってくれているのかな、とも思ったのだ。

やっとできた彼女なのだから、たくさん会えることは嬉しいに決まっている。

でも、どんなタイミングでの誘いにも乗ってくる彼女に、次第に違和感を覚えるようになっていったのだ。

急遽、代休をもらえることが決まったあの日もそうだった。僕の部屋に来ていた芹佳が、その代休に合わせてヨガのレッスンをキャンセルしたのだ。

「これで、明日も一緒にいられるね!」

― えっ。たまには1人でのんびりしたかったのに…。

そして、モヤモヤとしていた気持ちの正体がハッキリした。僕は、窮屈さを感じ始めていたのだ。

いつも予定を空けておいて、僕からの誘いに応えられるように待っているのかと思うと、プレッシャーにさえ感じる。ほかの予定だって入れにくい。

― 恋愛がいちばん大事!という子ではないと思ってたんだけど。

付き合い始めた頃とは変わってしまった彼女に、頭を悩ませることが増えていった。そしてついに、僕は限界を迎えてしまったのだ。

「もう、別れようか…」

自信と魅力にあふれ、アクティブだったはずの彼女が、今は僕の予定と顔色ばかり気にしている。

そんな芹佳と接していると、彼女のことを都合よく扱っているような罪悪感に苛まれることもあるのだ。

すっかりいたたまれなくなってしまった僕は、別れを切り出したのだった。


Action1「習い事や自分の予定を優先した」
答えは× ⇒自分磨きをしながら、いろいろなことを楽しむ彼女は魅力的だった。

Action2「彼との予定を、最優先するようになった」
答えは〇 ⇒いつでも誘われるのを待っているようなところが、窮屈に思えてしまった。


▶前回:交際半年の彼に、1枚の紙切れを手渡した女。書かれていた内容を見た男は、態度を豹変させ…?

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彼との関係をマンネリ化させないために、ちょっとした刺激を与え続けた女は…。

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