コロナ禍で年収300万円減のCA、出向を拒否して「秘密の副業」を始めたワケ

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「あの会社の人たち、どのくらい貰っているんだろう……」。他人の稼ぎがどうしても気になるのがサラリーマンの性。誰もが知る大企業から、最近話題の注目企業、コロナで苦境に立たされた職種まで、年収事情が気になる人々を直撃した!

◆フライト消滅で年収は6割減。「まだ続けたい!」
▼中堅航空会社(キャビンアテンダント) 本業年収250万円(29歳・国際線CA)

「去年までは国際線がメインで、海外出張手当を含めて年収は550万円ほど。ですがコロナの影響でフライトもほとんどなくなり、今年の年収は250万円で着地する見込みです」

 そう語るのは苦境が続く航空業界で中堅とされる企業のCA、高柳美希さん(仮名・29歳)。これまでは月の半分以上を海外で過ごしていたが、コロナ流行後はフライトが月一度あるかないか。

◆個人輸入転売で減収を補填

 航空会社は今、減便で仕事が減った社員を他業種に出向させる動きを活発化。だが、高柳さんは「他の仕事をイチから始めるのが不安」と公募には手を挙げなかった。

「コールセンターや企業役員の秘書、IT企業の営業など、同僚はいろんな職場に出向しています。私も出向先リストには目を通したんですが、全然ピンとこなかった。CAの仕事は本当に楽しくて、できればこれからも続けたい。今は個人輸入で海外のコスメを転売したりで、なんとかうまいこと生き延びています」

 彼女がもう一度世界を飛び回れる日がくることを祈るばかりだ。

◆昨年秋から仕事がまったくナシ。廃業を検討中……
▼ツアーコンダクター 本業年収0円(43歳・フリーランス)

 飲食業界と並んで、コロナで大打撃を受けたのが旅行業界。なかでも、業務委託契約がスタンダードで旅行会社の社員ではないケースが大半の“添乗員”の懐事情は深刻だ。「ツアーがないので添乗員としての収入は0円」だと話すのは、添乗員歴15年の畠克利さん(仮名・43歳)だ。

「’19年の年収は420万円。複数の旅行会社と契約し、日給ベースで1万〜1.5万円が相場でした。ですが、去年はコロナ禍前の1~2月と秋にGoToトラベルで国内ツアーが一時的に復活した以外は仕事がなく、’20年の年収はたったの120万円。今年に至っては添乗員の仕事が一度も入っていない状況です」

◆日雇いアルバイトで月20万円を確保

 当然ながら旅行業界復活の見通しはいまだ何も見えていない。親しい添乗員仲間は何人も転職したそう。彼自身も廃業を考えている。

「今は日雇いの建設作業員のアルバイトでなんとか月20万円弱の収入を得ています。とはいえ、40歳を超えて酷暑の中で肉体労働をするのはあまりにもつらい。ありがたいことに建設作業員として正社員の話もいただいてはいるんですが、いつまで続けられるか……。添乗員の仕事は好きでやりがいもありましたが、私には養わなきゃいけない家族もいるのでわがままは言ってられません」

 補償からも見放されて待ち続ける現実は、あまりにも厳しい。

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[あの会社の年収]大公開]―


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  • 9/13 8:54
  • 日刊SPA!

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