“風船に足が生えた”と言われるほど太った犬 飼い主に見放されるもダイエットして第2の人生を歩む(英)

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イギリスの動物福祉団体である英国動物虐待防止協会(以下、RSPCA)は「太り過ぎの犬がいる」と連絡を受け、確認のために飼い主のもとを訪ねた。

問題の犬はジャック・ラッセル・テリアの血統が入っていると思われる“リリー(Lily、8)”で、体重は通常よりも倍近くの13.7キロにまで達していた。調査のためにリリーのもとを訪れた東ランカシャー支部の調査員であるデミー・ホッドバイさん(Demi Hodby)は「最初にリリーの大きさを目にしたときは、とても信じられませんでしたよ。フグのようだと思いました。風船のように膨れていましたね」と当時の驚きを語った。

飼い主がリリーにたくさんの食事を与えていたことに加え、十分な運動をさせていなかったことでここまで太ってしまったという。リリーは肥満による影響で息苦しそうに喘いでおり、歩くとお腹が床に擦れてしまうので腹部はただれていた。

デミーさんは「リリーは車まで歩くこともできなかったので、私が抱っこして運びましたよ。あのままの生活では心不全によって早死にしてしまう可能性があったので、すぐに助けが必要な状態でした」と当時の緊急性を明かした。

早速RSPCAのスタッフの指示の下、飼い主と協力してダイエットを開始した。しかしそれは厳しい内容だったのか、飼い主はリリーのダイエットに必要な食事や運動などの要件を満たすのが難しいと訴えた。そして飼い主はリリーを手放し、リリーは東ランカシャー支部で保護されることになった。

同支部に連れてこられたリリーは、1回分の量を少なくした食事を一日に複数回とるようになった。もちろんそれらはスタッフお手製の特別食だ。この方法でダイエットに励んだ結果、リリーは7.7キロにまで体重を落とすことができた。

肥満のせいで飼い主を失ってしまったリリーだったが、ダイエットが成功したことによりルースさん(Ruth、80)という女性が新しい飼い主として名乗り出てくれたという。ルースさんは「元々飼っていた犬が死んでしまったので、高齢の新しい相棒を探していました。その時にリリーと出会い、喜んで引き取ることにしました」とリリーを家族として迎え入れた経緯を明かした。

同支部の動物センターマネージャーを務めるジャネット・エイムスカフさん(Jeanette Aimscough)は「リリーが来たばかりの頃は足の生えた風船のようで、動くのにも苦労していましたが、体重が減ると遊ぶのを楽しむようになりました。それまでは動かずにだらだらと過ごしていましたが、リリーに新しい家族が見つかったときは私たちも大喜びしましたよ。今は新しい人生を楽しんでいて、より活発に過ごしています」と話す。

リリーを自宅に迎えたルースさんは「リリーはソファーの上で眠るのが好きですが、走ることができるようになったので小走りするのも好きみたいです。現在も特別食を継続していますが、とても幸せそうですし落ち着いていますよ。リリーは素晴らしい犬だし、世話をすることができてとても嬉しいです」と話しており、ルースさんとリリーの双方にとって幸せな結果となったようだ。

なおRSPCAのペット福祉専門家であるサマンサ・ゲインズさん(Samantha Gaines)は「ペットの肥満は深刻な問題となっており、近年多くのペットが直面している問題です」と明かす。

「最近の研究では、ペットとして飼育されている犬の約半数が太りすぎで、心臓病や糖尿病などの深刻な健康問題を引き起こす可能性があると指摘しています。肥満は犬に限らず全ての種類のペットが直面する可能性のある問題であり、その原因は主に食べ過ぎと運動不足です。」

サマンサさんは、ペットの代表格である犬や猫のあるべき体型の目安について「余分な脂肪に覆われていない肋骨の形を、目で見て感じることができるはずです。その他には上から見たときに、ウエストがはっきりと見えることです」と説明する。

愛犬や愛猫の体型が気になる人は、獣医に相談してアドバイスを受けることをサマンサさんは推奨している。

画像は『Metro 2021年9月7日付「Chunky dog who looked like a ‘balloon on legs’ goes on diet and finds perfect home」(Picture: RSPCA / SWNS.COM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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  • 9/11 22:50
  • Techinsight japan

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この記事のみんなのコメント

1
  • あきひろ

    9/12 2:43

    まるで豚のようだ。

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