最後の一線を越えるまで、あと少し…。なのにデート中、女が急に「距離を置きたい」と言った理由

男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。

出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。

—あの時、彼(彼女)は何を思っていたの…?

誰にも聞けなかった謎を、紐解いていこう。

さて、今週の質問【Q】は?

▶前回:緊急事態宣言下、交際半年で結婚した28歳夫婦。ある日夫の不満が爆発して…


「しゅん君、申し訳ないんだけど、2人でこうやって会うのはやめにしない?」

ここ2ヶ月の間、頻繁に会っていた美奈子。近所の蕎麦屋で急に言われ、僕はうろたえてしまった。

「……彼氏でもできた?」

この2ヶ月、彼女といると本当に楽しかった。

近所に住んでいて年齢も近いので話も合うし、趣味も合う。だから時間があればよく2人で食事へ行っていたし、共通の友人も多く、公認の仲だったはずだ。

なんなら僕は、もう付き合っているような感覚ですらいた。

「彼氏はできていないよ。ただ、こうやって2人きりで会うのはちょっと違うかなと思って…ダメだよね」

その日以来、美奈子は言葉通り急に冷たくなった。ほぼ毎日のようにしていた連絡も、返信が遅い。

— どうしてこんなに態度が変わったんだろう?

この前まですごく仲が良かったはずの彼女の態度は、なぜ急変したのだろうか?

すごく仲の良かった男女。それなのに、女の態度が急変した意外な理由とは!?

Q1:実は出会った時から隠されていた、あるサインとは?


美奈子と出会ったのは、女友達である莉央からの紹介だった。

この日たまたま莉央の家で開催されたホムパに呼ばれて参加したのだが、そこにいたのが美奈子だった。

莉央からは「美奈子は男好きだからやめておけ」と事前に釘を刺されていたけれど、美奈子を見た途端、そんな忠告はどこかへ吹き飛んでしまった。

彼女は笑顔が可愛く、明るくて話しやすい、僕のタイプそのものだったのだ。

でも女友達の手前、積極的に口説くわけにもいかなかったので、しばらくは普通の友達として莉央を含め何人かで遊んでいた。

そんななか、僕と美奈子の関係性が変わった、ある出来事があった。

ちょうど2ヶ月前のこと、莉央含め3人で食事へ行く約束をしていたものの、急に莉央が「微熱が出た」と言って、来られなくなってしまったのだ。

ただこの日は知人の店を予約していた。当日キャンセルも申し訳ない。

そこで、美奈子に「2人でも平気?」と連絡をしてみたのだ。するとOKだったので、僕たちは1名分だけキャンセルをし、2人で店へと向かった。

「莉央、大丈夫だったかな。一応、しゅん君から連絡をもらった後に莉央にも聞いたし、“行っておいで”とは言っていたけれど…。しゅん君と2人で食事なんて、緊張しちゃうなぁ」

「緊張しちゃう」と可愛らしく言う姿が男ゴコロをくすぐるのを、本人はわかってやっているのだろうか。無意識ならば天性の小悪魔だ。

「莉央なら、大丈夫でしょ」

これが僕にとって美奈子との初デートとなったわけだが、これがまた最高に楽しかった。


「美奈子ちゃんって、よく食べるんだね」

初めての2人での食事。僕は少し緊張していたのに、美奈子はいつもと変わらない。

彼女が一生懸命食べている姿がまた可愛くて、思わず目尻が下がってしまう。

「私?うん、食べること大好きなんだよね〜」
「何が好きなの?」
「焼き鳥かなぁ。でもお鮨も好きだし、最近は韓国料理にもハマっているし、街の定食屋さんみたいなところも好きだし…」
「そうなんだ!いいねぇ。じゃあ今度、近所にできた定食屋行かない?」
「行きたい!気になっていたんだよね」

僕と美奈子は麻布十番に住んでおり、僕が駅近のマンション。そして美奈子は二の橋あたりで、お互いの家まで徒歩10分くらいの、ご近所さんだった。

共通の話題も多いため、話も弾む。

「しゅん君は、お休みの日は何をしているの?」
「ゲームとか?あと筋トレもしているよ」
「そうなんだ!私も最近、YouTubeで宅トレしているよ」

意外にも美奈子も運動が好きだったようで、また盛り上がる。2人で食事へ行って改めて思ったのだが、とにかく彼女とは気が合う。

異性と2人で遊び、こんなに楽しいと思えたのは久しぶりだった。

「美奈子ちゃん、また誘ってもいい?」
「うん、もちろん!せっかくのご近所さんだしね」

— 麻布十番に住んでいて良かった!!

心から、そう思った。

近所なので誘いやすく、そして彼女はフットワークも軽かった。こうして、僕たちの距離はどんどん縮まっていったのだ。

順調に進んでいたはずの2人…。それなのに女が距離を置いた理由

Q2:女が突然「距離を置きたい」と言ってきた切実な理由は?


2人で食事をしてから、頻繁に会うようになっていた僕たち。

暇だと彼女へ連絡するのが習慣になり、彼氏がいない美奈子もよく応じてくれていた。

それに美奈子から、連絡が来ることもあった。

会っても大した話はしないけれど、それが楽しかったし、彼女が飼っている犬の散歩に付き合うことも多かった。

「この子、本当に可愛いね。何歳だっけ?」
「可愛いでしょ〜?もうすぐ5歳だよ」

夕暮れ時の麻布十番を、ただ2人で散歩する。はたから見れば、完全に恋人同士だったと思う。

「しゅん君は?犬は飼わないの?」
「僕のマンション、ペット禁止だからね。動物は大好きなんだけど」

散歩終わりに、犬が入れるカフェでそんなことを話しながらお茶をしていると、気がつけば日が暮れていた。

「美奈子ちゃん、今日の夜の予定は?」
「私は今夜何もないよ。しゅん君は?」
「僕も。じゃあせっかくだし、ご飯でも行かない?」
「うん、いいね♡」

— あれれ?これってもう、付き合っている感じだよね?

何度そう思っただろうか。最後の一線を越えてはいないものの、すぐにでも、本気の交際が始まりそうな予感がしていた。

だが2ヶ月経ったある日。彼女の態度は急変してしまったのだ。


「距離を置きたい」と言われる1週間くらい前のことだっただろうか。

「あのさ、しゅん君って彼女とか作る気はないの?ほら、莉央とか周りに女友達も多いわけだし…」

そんなことを突然聞かれた記憶がある。

「彼女!?作る気満々だよ!?」

美奈子のこの質問に驚いてしまった。僕の好意は、まったく彼女に伝わっていなかったのだろうか。

「そういう美奈子ちゃんは?」
「私も彼氏は欲しいけど、今じゃないかなぁ」

この言葉を聞いて、僕がショックを受けたのは言うまでもないだろう。

— “今じゃない” …。じゃあ、いつならいいんだ!?


女心というのは、どうしてこうも難しいのだろうか。

「美奈子ちゃん、モテるしね」
「そんなことないよ。しゅん君のほうこそ。それに実際、こうしてしゅん君と2人で会っているのをよく思わない人もいるだろうし。私、男好きってよく言われるしさ」
「そうなの?」

そういえば、莉央がそんなことを言っていた気がする。だが正直、それはどうでもいい。

「僕は実際にこうして美奈子ちゃんと仲良くなれて、嬉しいけどな。お互い彼氏も彼女もいないわけだし、いいなぁと思っているよ?」
「しゅん君って、優しいね…。ありがとう」

ストレートな表現ではないかもしれないけれど、僕なりに気持ちを伝えているつもりだった。

なのにこの後、突然美奈子から「距離を置きたい」と言われてしまったのだ。

— 僕の好意が、鬱陶しかったのかな…。

こんなことになるならば、思いなんて伝えなければ良かった。

でも、確実に僕たちは仲が良く、いい感じだった。果たして、何が彼女の気持ちを狂わせたのだろうか…。


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女の態度が急変した理由。それは意外なところにあり…

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