日本代表、いきなりの“正念場”…中国唯一の海外組&帰化選手に警戒せよ!

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 初戦のオマーン戦に敗れたことで、アジア最終予選の先行きに暗雲が立ち込めてきた。中立地のカタール・ドーハで行われる中国との一戦は、予選2試合目にしていきなり正念場を迎えたと言っていいだろう。

 過去に日本と中国は国際Aマッチで27試合を戦っており、結果は日本の13勝7分け7敗。初対戦は1975年6月23日のアジアカップ予選で、スタメンに清雲栄純、森孝慈、大仁邦彌らが名前を連ねた一戦は中国が2-1で勝利。日本の初白星は1984年5月31日に大宮サッカー場で行われたジャパンカップキリンワールドサッカー。加藤久のPKで1-0と競り勝った試合には松木安太郎、木村和司、原博実も出場。岡田武史はイエローカードをもらっている。

 アジアカップからは2つの名勝負をピックアップしたい。1つは1992年11月6日。広島スタジアムでの準決勝。松永成立の退場で10人になった日本が、中山雅史の決勝ヘッドで3-2と劇的に勝利したゲームは、大会初優勝に繋がる要因ともなり、オフトジャパン屈指のスペクタクルな1勝だった。もう1つは2004年8月7日。北京を舞台にした決勝も印象深い。完全アウェイの雰囲気の中、福西崇史、中田浩二、玉田圭司の3ゴールで快勝を収め、見事にアジア制覇を達成。スタジアムに詰め掛けた地元の観衆を黙らせた。

 直近の対戦は2019年12月10日のEAFF E-1サッカー選手権。橋岡大樹、相馬勇紀など東京五輪メンバーを筆頭に5人がAマッチデビューを果たしたゲームは、鈴木武蔵と三浦弦太の代表初ゴールで2-1と日本が勝ち切り、中国相手の無敗記録を11試合に伸ばしている。

 中国を率いる監督は、日韓ワールドカップの出場経験を有する李鉄(リー・ティエ)。現役時代にプレミアリーグでもプレーしていたレジェンドは、一昨年の11月から母国代表の指揮を執っているが、初戦のオーストラリア戦は0-3と完敗。なかなか明確な攻撃の形を作れず、守備でも最後の局面での緩さを露呈してしまい、失点を重ねての敗戦となった。

 今回の招集メンバーで唯一の海外組はスペインのエスパニョールでプレーしているウー・レイ。得点感覚とスピードあふれる突破が武器のアタッカーは、右サイドハーフに入ったオーストラリア戦でも、何度かフィニッシュに関わるシーンを披露しており、日本戦でも要注意人物であることは間違いない。

 話題を呼んでいる4人の帰化選手の中で、最も実績があるのはストライカーのエウケソンだ。過去にはブラジル代表に招集されたこともあり、広州恒大在籍時に2度のリーグ得点王も獲得。AFCチャンピオンズリーグでは、Jリーグのチーム相手に再三ゴールを奪っていただけに、その名前とプレーを覚えている方も少なくないと思う。ただ、オーストラリア戦ではチームの不調に引きずられる格好で精彩を欠き、直接FKがあっさりと枠を外れるシーンも。全盛期の怖さは衰えているように映るものの、一発の怖さは秘めているだけに、常に警戒は欠かせない。

 背水の陣で臨む勝負の一戦は、日本時間の7日24時(8日0時)キックオフ。試合の模様はDAZNで独占ライブ配信される。

文=土屋雅史

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  • サッカーキング

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