ためになる映画おすすめ8選!教訓、戒め、知識、いろんなものが得られる作品をジャンル問わず紹介

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人生どんな落とし穴があるかわからないし、いろんな知識はつけておいて損なし。今回は普通にエンタメとして楽しめながらいろんなことが自然と知れるおすすめの映画を紹介します。

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2018年/アメリカ/132分

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あらすじ
酒癖の悪い青年チェイニーは、1960年代半ば頃、才女であり後に結婚する恋人リンに尻を叩かれ、政界を目指した。後に国防長官となるドナルド・ラムズフェルドのもとで政治の表と裏を学び、次第に権力の虜に。大統領主席補佐官、国務長官を経て、2001年ジョージ・W・ブッシュ政権の副大統領に就任。大統領の影に隠れる地位を逆手に取り、入念な下準備をし大統領を操って強大な権力をふるうように。2001年9月11日に同時多発テロ事件が起こると、ジョージ・W・ブッシュ大統領を差し置いて危機対応にあたり、イラク戦争へと導く。幽霊のように自らの存在感を消したまま、意のままに法をねじ曲げ国民への情報操作をし、チェイニーはその後のアメリカと世界情勢に多大な影響を与えていく。

出典元:https://eiga-board.com/movies/91433

自由の国アメリカで2000年代前半~中盤、ブッシュ政権の副大統領ディック・チェイニーがほとんど独裁者と言ってもいい権力を秘密裏に手にし、世界を大混乱に陥れていたという驚愕の事実を描いたブラックコメディ映画。

『俺たち』シリーズのアダム・マッケイらしく軽妙でユーモラスな語り口で何者でもなかったチェイニー青年がいかにして政界に入り、権力欲に取りつかれていったのかをスピーディーにわかりやすく描いてくれる。

決してチェイニーが極悪人、という風には描いておらず、いろんなタイミングのずれや積み重ねでどんどん最悪の事態に向っていってしまうさまは史実を知っている身としては恐ろしい。

真に有害なのは人を狂わせてしまう権力の構造そのものであること、そして統治者にすべてを任せて安心してしまうことの危険性をこれでもかと教えてくれる映画。

十二人の怒れる男

https://m.media-amazon.com/images/I/51xhqCAgFkL._AC_SY445_.jpg

17歳の少年が起こした殺人事件に関する陪審員の審議が始まった。誰が見ても彼の有罪は決定的であったが、一人の陪審員は無罪を主張。そして物語は思わぬ展開に!

出典元:https://www.amazon.co.jp/%E5%8D%81%E4%BA%8C%E4%BA%BA%E3%81%AE%E6%80%92%E3%82%8C%E3%82%8B%E7%94%B7-DVD-%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3%E3%83%80/dp/B003QUCXOW

映画史上のベストの1作とも名高い密室劇の傑作。

地味な会議室でオッサン8人が少年犯罪の有罪無罪を語り合うだけの内容ながら、迫真の演技やクロースアップ、空間の切り取り方、二転三転するストーリーなど映画的な面白さがぎっしり詰まっていて、勉強のつもりで見始めても最後まで夢中になってしまうだろう。

疑わしきは罰せず、推定無罪、事実をしっかり見つめて検証すること、感情に流されて人を裁いてはいけないことなど法治国家に生きる人間として知っておくべきことがたくさん学べる。

教誨師

教誨師

教誨師

2018年/日本/114分

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あらすじ
受刑者に対して道徳心の育成、心の救済につとめ、彼らが改心できるよう導く教誨師。牧師の佐伯(大杉蓮)は、半年前に死刑囚専門の教誨師として着任した。彼は年齢、境遇、性格の異なる6人の死刑囚と面会する。自己中心的な若者・高宮(玉置玲央)、おしゃべりな関西の中年女・野口(烏丸せつこ)、お人よしのホームレス・進藤(五頭岳夫)、家族思いで気の弱い父親・小川(小川登)、心を開かない無口な男・鈴木(古舘寛治)、気のいいヤクザの組長・吉田(光石研)。独房で孤独な生活を送る彼らのなかには、よき理解者であり、格好の話し相手である教誨師に対し、真剣に思いを吐露する者もいれば、くだらない話に終始したり、罪を他人のせいにする者もいる。一方、佐伯は彼らに寄り添いながらも、自分の言葉が本当に届いているのか、死刑囚たちが安らかに最期を迎えられるよう導くことが正しいのか苦悩する。そして彼もまた、その葛藤を通して忘れたい過去と対峙し、自らの人生と向き合うことになる。

出典元:https://eiga-board.com/movies/90181

死刑制度を廃止する国が増えている中、日本はいまだに死刑制度が続いている。果たして人が人を裁くこと、ましてや犯罪者とはいえ生きる権利を奪うことなど許されるのか?という問いに日本映画では珍しくキリスト教の教誨師が向き合う重厚なドラマ。

本作が最後の主演作となった大杉漣の熱演に圧倒されるし、死刑囚6人のバラバラながらそれぞれ実在感のある描き方も見事な作品だ。

知的障害に見えた男がキリスト教の核心に近い境地にたどり着いたり、気の弱い男が凶悪犯罪を犯してしまった真相が見えたり、気のいいおじさんおばさんの抱える闇や弱さが現れたり、そして優生思想に取りつかれたインテリ青年から倫理観を揺さぶるような質問をされたりと主人公は様々な体験、受難を経て、一人の人間としてある答えにたどり着く。

自分も主人公と一緒に死刑の是非だけでなく、人を裁くということ、そして罪はどうすれば許されるのかということをずっと考えてしまう映画になっている。

華氏119

華氏 119

華氏 119

2018年/アメリカ/128分

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あらすじ
大統領選さなかの2016年7月、マイケル・ムーアは『大統領選でトランプが勝利する5つの理由』というエッセイを書き、変人扱いを受けながらもその予測を的中させた。彼がトランプ大統領を取材するうちに、「トランプは‘悪の天才’。感心するほどの狡猾さでトランプを笑っている私たちでさえ彼の術中にはめられている」という驚愕の事実が分かってきた。どんなスキャンダルが起こっても大統領の座から降りなくて済むように、アメリカの国民はもちろん、ジャーナリストやメディア、憲法や司法システム、さらには他国の政治や国民すら利用して仕組んでいるというのだ。ムーアはすべてに歯止めをかけようと、本作でトランプ・ファミリーが崩壊必至のネタを大暴露し、トランプを当選させたアメリカ社会に鋭く切り込みを入れ、この暗黒時代をどう抜け出すかを示す。

出典元:https://eiga-board.com/movies/91046

戦うドキュメンタリー監督マイケル・ムーアがトランプ政権を真っ向批判!…という映画化と思いきや、なぜトランプのような男が大統領になってしまったのか、その背景に迫ってより根深い病理にムーアなりの怒りをぶつけているより深い内容の映画。

自由の大国アメリカが抱える労働、安全、政治への関心、変えられない利権構造などいろんな側面から問題に切り込んでいくので集中してみていないと置いていかれそうになるが、どんどん洪水のように知識が吸収出来て、そしてアメリカいや日本及び世界各国に共通する問題が見えて頭が痛くなってくる。

トランプ政権が終わった今だからこそ見てほしい作品。

21世紀の資本

21世紀の資本

21世紀の資本

2019年/フランス=ニュージーランド/103分

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あらすじ
2014年に日本でも発売され、一大ブームを巻き起こした経済学書『21世紀の資本』。フランスの経済学者トマ・ピケティが執筆し、“史上最も重要な経済学書”として世界中から称賛を集めた。その一方で、700ページという超大作のため、完読が難しいことでも有名だ。そこで、著者ピケティ自身が監修から出演まで務め、一般の人も五感だけで理解できるように完全映画化。難しい数式などは使わず、著名な経済学者とともに、本で実証した理論を映像で表現した。「ウォール街」「プライドと偏見」「レ・ミゼラブル」「ザ・シンプソンズ」といった映画や小説、ポップカルチャーなどをふんだんに用いて、過去300年の世界各国の歴史を“資本”の観点から切り取って見せる。“働いてもお金持ちになれないのはなぜか?”、“社会の何を変えなければいけないのか?”……。21世紀を生きる私たちが知らなければならない最重要課題が次々と明かされてゆく。世間に渦巻く格差社会への不満や政治への不信感、誰も教えてくれなかった答えがここにある。昭和の高度経済成長や平成のリーマン・ショックの真相にも迫る必見の経済エンターテインメント。

出典元:https://eiga-board.com/movies/93519

大ベストセラーの経済書『21世紀の資本』を著者トマ・ピケティがプロデュース、出演して映画化したドキュメンタリー。

決して資本主義そのものを批判する内容ではないが、21世紀はこれまでの頑張って働けば報われる社会ではなくどんどん格差と分断が広がっていく時代であることが様々な映画のフッテージやニュース映像、さらには社会実験の結果なども交えてわかりやすく説明してくれる。

中流階級は政府が資本主義に介入しなければ生まれない、金持ちは富を独占したがる、たまたまのし上がった人間でもそれ以外の人間を見下すようになる、という身も蓋もない現実を教えつつ、今後どのような社会を目指せばいいのかしっかり希望も与えてくれる映画。

es

es エス

es エス

2001年/ドイツ/119分

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あらすじ
タクシー運転手のタレク(モーリッツ・ブライプトライ)は、模擬刑務所での心理実験に応募する。その実験前夜、彼は、車でタクシーに突っ込んできたドラ(マレン・エッゲルト)と一夜を共にする。お遊び気分で始まった実験だっが、看守は囚人を従わせる事を楽しみ始めていた。2日目、タレクを中心に囚人が大騒ぎをしている中で看守ベルス(ユストゥス・フォン・ドーナニー)が頭角を表し始め、実験は異常をきたし始める。

出典元:https://eiga-board.com/movies/33571

ドイツで実際に行われた集団社会実験の映画化。

かつてナチスが台頭しヨーロッパ全土を巻き込む惨劇を起こしたドイツでこのような作品が出てくることは意義深い。

看守と囚人、というあくまでも仮の役割を与えられただけなのに、本当に自分が相手を支配できるようになったと錯覚して凶行に及ぶものが現れたりと、立場や状況が与えられるとどんな人間でも変貌するということがよくわかる。

集団で、しかもお上の公認を得て、自分たちが正しいと思ってしまった時の人間の残忍さが描かれていてゾッとするけどためになる。

レクイエム・フォー・ドリーム

レクイエム・フォー・ドリーム

レクイエム・フォー・ドリーム

2000年/アメリカ/102分

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あらすじ
コニー・アイランドの寂れた海岸。孤独な未亡人サラ(エレン・バースティン)は、定職につかない一人息子ハリー(ジャレッド・レト)とアパートで暮らしている。家に閉じこもってテレビを観るだけのサラに、ある日、ダイエット番組から挑戦者として出演依頼の電話がかかってくる。かつての美しさを取り戻すためにサラはダイエットを開始するが、ダイエット薬に依存しすぎて中毒となる。一...

出典元:https://eiga-board.com/movies/32504

麻薬依存症の映画はたくさん作られているが、一番容赦なく、かつ中毒者の間隔を的確に表しているといわれている鬱映画の名作。

喪失感のある人間、孤独な人間、不満を持って暮らしている人間に忍び寄るのはドラッグ依存…だけでなく他人への依存やテレビへの依存もある。日常に潜む依存症の危険がこれでもかと描かれる。

特にエレン・バースティン演じるサラはダイエットがしたかっただけなのにドラッグ依存になってしまうのが恐ろしい。

その他のジャレッド・レトやジェニファー・コネリーは危険ドラッグだとわかってやってしまうので多少自業自得ではあるのだが、彼らがいかに脆い状態でドラッグに頼り、またドラッグのためならどんなことをしてしまうのかも描かれていてやりきれない。何よりもそれを見て少しでも自業自得と思ってしまう観客側の心理も怖い。

結末は目も当てられないが、ドラッグにいかに手を出さないか、周りのドラッグ、その他のものに依存してしまっている人にどう手を差し伸べるべきか、反面教師的に学べる名作。

ファーザー

ファーザー

ファーザー

2020年/イギリス=フランス/97分

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あらすじ
ロンドン。独り暮らしを送る81歳のアンソニー(アンソニー・ホプキンス)は、認知症によって記憶が薄れ始めていたが、娘のアン(オリヴィア・コールマン)が手配する介護人を拒否していた。そんなある日、アンが新しい恋人とパリで暮らすと知ったアンソニーはショックを受ける。ところが、アンと結婚して10年以上になると語る見知らぬ男がアンソニーの自宅に突然現れ、ここが自分とアンの家だと主張するのだった。アンソニーにはもうひとつ気がかりなことがあった。もう一人の娘、最愛のルーシーはどこに消えたのか。現実と幻想の境界が崩れていくなか、やがてアンソニーはある“真実”にたどり着く……。

出典元:https://eiga-board.com/movies/95000

超少子高齢化社会となった日本でも深刻な問題となった認知症。

そんな認知症患者には世界がどう見えているのかを、サスペンスホラー形式で描いた斬新な作品が『ファーザー』だ。

自分がどこにいるのか、今はいつか、目の前にいるのは誰か、親しい人のそばにいるのは誰か、なぜ認識が変わっていくのか、いろんな認知の歪みに翻弄される体験を的確な演出、編集、細かい美術などで観客にも味合わせてくるのが斬新。

いつか自分もこうなるかも、いやもしくは自分が現在認識している”今”は認知症の未来の自分が振り返っているだけの不確かものかもとすら思えてしまって恐ろしい。

自身も81歳の名優アンソニー・ホプキンスが、かつてとは違う自分、状況に戸惑いおびえる主人公を繊細に演じてアカデミー主演男優賞を受賞した。

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