「ゴッドタン」プロデューサー佐久間宣行、劇団ひとりの才能に衝撃!「こんなに面白い人がいるんだ!」

放送作家の高須光聖が、世の中をもっと面白くするためにゲストと空想し、勝手に企画を提案していくTOKYO FMの番組「空想メディア」。8月22日(日)の放送では、テレビ番組プロデューサー・佐久間宣行さんが登場しました。

(左から)佐久間宣行さん、高須光聖

◆人気番組「ゴッドタン」誕生秘話

高須:そもそも「ゴッドタン」(テレビ東京系)は、どういうきっかけで始まったの?

佐久間:20年ぐらい前の話なのですが、僕が入社3年目ぐらいのときに、先輩の伊藤隆行(テレビ東京・プロデューサー)と一緒に、東京の事務所のお笑いコンベンションみたいなものに参加したんですよ。

そこのネタ見せを、各局が持ち回りでやっていたんですけど、テレビ東京の番が回ってきたときに、「佐久間はお笑いが好きだから、ネタ見せのオーディションをやってもいいよ」って言われたんです。そこで選んだのが、おぎやはぎと劇団ひとり。そこから付き合いが続いています。

高須:そうなんや。付き合いも古いんだねえ。

佐久間:劇団ひとりは、ピン芸人になって間もない頃だった気がしますね。

高須:(劇団ひとりにとっては、)“助けてもらった”っていう想いがあるだろうね。自分たちの番組を作ってもらったわけだから。

佐久間:逆に、僕が衝撃を受けました。当時は「はねるのトびら」(フジテレビ系)が始まったばかりで、ドランクドラゴンとかは知っていたんですよ。20代半ばから30代前後の人で、まったくの無名なのに“こんなに面白い人がいるんだ!”っていうのが衝撃的で。

そのときのことをずっと覚えていたので、(劇団ひとりをメインにした)企画書を何回か書いて通ったっていう感じですね。お笑い番組として初めて通った企画でした。

◆劇団ひとりが他番組で勝てる唯一の武器に

高須:いろんなお笑い番組が今までに出てきているじゃない? 「ゴッドタン」が始まるときは、どういう番組を作ろうと思ったの?

佐久間:おぎやはぎと劇団ひとりは、ロケが似合う芸人じゃなかったんですよね。それに劇団ひとりは、追い込まれて出口がないときに面白さが爆発するタイプ。まさにそれが、他局のお笑い番組に勝てる唯一の武器だと思ったので、まずは劇団ひとりの爆発力が出せる企画をメインにやっていこうと考えました。それが「キス我慢選手権」や「マジ歌選手権」といった企画だったりします。

高須:なるほど。

佐久間:それと、準レギュラーで出演していたバナナマンが(当時から)めちゃくちゃ面白いと感じていたので、企画の軸は日村(勇紀)さんが作ればいいなと思ったんです。

“日村さんが何でもやってくれて、矢作(兼)さんと設楽(統)さんが仕切って、劇団ひとりで落とす”という構図だけは見えていたので、そのフォーマットに当てはまる企画をどんどん作っていきました。

高須:劇団ひとりって不思議な芸人やね。「マジ歌選手権」でも、あるときから特殊メイクをやるようになって。普通はそういう発想に至らへんからね。

佐久間:そうですね。

高須:彼は“どうやれば自分が活きるか”を分かっているんやろね。

佐久間:そうですね。ただ、打ち合わせは本当に終わらないですよ(笑)。年末に収録予定の「マジ歌選手権」で“何をするか”っていう会議を、先週からすでに始めていますから(笑)。

高須:早っ(笑)! でも、制作者側からしたら嬉しくない?

佐久間:嬉しいですね。

高須:自分の番組に時間を割いてくれているっていうことやからね。俺、いつも思うんやけど、各局に“重しになる演出家”っていうのがいて。要は、演者に“力を出さなきゃ”って思わせる人。

佐久間:いますいます。

高須:それは、たぶん作家(というポジション)だとなれないのよね。やっぱり、演出家がエンジンの代わりになってくれる。テレビ東京では、佐久間君がそのエンジンを引き出す人なんやと思う。

佐久間:ありがたい話です。

<番組概要>

番組名:空想メディア

放送日時:毎週日曜 25:00~25:29

パーソナリティ:高須光聖

番組公式Facebook:https://www.facebook.com/QUUSOOMEDIA/

2021/9/4 21:30

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