死体と思ったヒョウアザラシが生きていた 「もはや恐竜」凶暴な姿に驚きの声(豪)

豪南オーストラリア州南部エア半島にあるタンビー湾出身のフリン・ウェブさん(Flynn Webb、17)は、エア半島の先端部にあるフィッシャリー湾にヒョウアザラシが現れたという話を耳にし、友人たちと車に乗って見にいくことにした。

ヒョウアザラシは一般的に南極に棲息しており、南極に近い南部と言えどオーストラリアに姿を現すのは珍しいことだ。

到着すると、フリンさんは珍しいその姿をカメラに収めようと撮影を始めた。既に日が沈んでいたようで、周囲には明かりが無くほとんど真っ暗な状態だ。そんな中で浜辺に横たわる1頭のヒョウアザラシを見つけた。

「このヒョウアザラシは全く動かず完全に死んでいたと思ったので、近づいてよく見てみようとしたんです。」

そのように当時を振り返るフリンさんがカメラを持ったままヒョウアザラシに近づき、好奇心で体表を撫でるようにして触った。ところがその瞬間、ヒョウアザラシが動き出し大きな口を開けて振り向いたのだ。

死んでいると思い込んでいたフリンさんは相当驚いており、「思わず汚い言葉を口にしながら飛びずさりましたよ」と当時の驚きを明かす。大きく開いたヒョウアザラシの口には鋭い歯が並んでおり、襲い掛かる素振りは見せていないが恐怖を覚える映像である。

ヒョウアザラシはアザラシと似た体つきをしており、その愛くるしい表情にもアザラシの要素を感じる。しかし一度口を開けると立派な歯や牙が覗き、ぱっくりと開けた大きなその口でペンギンや他のアザラシたちを襲う獰猛なハンターへと変身する。

フリンさんが怖すぎるヒョウアザラシの姿を自身のTikTokに投稿すると、今月3日の時点で430万件以上の「いいね」が寄せられる大反響を呼び、「これはまさに恐竜だよ」「死んでいたとしてもなんで触ろうと思ったの!?」「このヒョウアザラシも、フリンさんと全く同じ言葉を言いながら驚いているみたいで面白い」などのコメントが届いた。

なおフリンさんはその後、野生動物保護官にヒョウアザラシの出現を通報したそうだ。しかしヒョウアザラシは危険なため保護することはせず、そのまま自然に任せることになったとコメント欄で明かした。地元の住民によるとヒョウアザラシはしばらくすると海へ帰って行ったという。

ちなみに昨年10月には南極で、ペンギンの首を引きちぎって襲うヒョウアザラシの衝撃的な狩りの瞬間を捉えた写真が話題になっていた。

画像は『Flynnwebb 2021年8月27日付TikTok「Leopard seal in south Australia」』『National Geographic 「Leopard Seal」(PHOTOGRAPH BY RODRIGO G)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

2021/9/4 5:02

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます