コロナで急増。ワイセツ画像を送りつけるAirDrop痴漢の恐怖を被害者が告白

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◆コロナで痴漢は減少したが……

 不特定の女性を狙った痴漢犯罪は、被害者に一生のトラウマを与えてしまう悪質な行為だ。特に満員電車での痴漢事件は、女性だけでなく、たまたま居合わせた男性が無実なのに逮捕される冤罪事件も発生している。様々な人の人生に傷を負わせてしまうことも考えられない犯罪者は、今も存在している。

 ただ例年と比較すると、コロナ禍で街の人出が減少した一年となったことで、若干ではあるが痴漢犯罪は減ったようだ。痴漢行為は人が少なくなるほど周囲の人にバレる確率が高くなる。痴漢犯罪者がやりにくい環境になったのは、幸か不幸か、よかったことと言えるかもしれない。
 
 しかし、人出が少ないからこそ発生する痴漢があるのをご存知だろうか。それがiPhoneのAirDrop機能を使った「AirDrop痴漢」である。約3年前に被害が増加したことでワイドショーにも取り上げられたことがあるため、知っている人も多いだろう。逮捕者が出たことで被害が減少したAirDrop痴漢だが、例年に比べて人出が少なくなった今こそ起こりやすい痴漢であるため、改めて注意が必要だ。

◆AirDropの機能を悪用

 そもそもAirDropとは、半径10m以内にあるiPhoneやMacBookなどの Apple製品同士で写真や動画などのデータを手軽に送ることができる便利な機能である。

 この機能の問題点として挙げられるのは、デフォルト設定の場合、すべての人とやり取りできてしまうという点。これにより、電車内などの不特定の人が同じ空間にいる場合、勝手に画像や動画を送りつけることができてしまう。

◆AirDrop痴漢被害女性が語る恐怖

 不特定の場で女性の名前で登録されているiPhoneに卑猥な画像を送りつけ、犯人が反応を楽しむのがAirDrop痴漢である。この悪質な犯罪の被害にあった20代女性に話を伺った。

ーー被害に遭った場所と状況を教えてください。

「半年ほど前、平日夕方の電車内でした。座れる席が少しあるくらいだったと思います。座ってスマホを操作していたところ、急に卑猥な画像が画面の真ん中に出ました。

 一瞬しか見ていませんが、モロに下半身の画像だったと思います。確か、『拒否』みたいなボタンがあったので真っ先に押しましたが、正直今でもその画像は頭から離れません」

ーーそれは恐ろしいですね……。その後はどうされましたか。

「まず、近くに犯人がいるということが何より怖くて……。全く顔を上げられませんでした。スマホをみたまま少し時間が経って、そのまま目的地に着いたので足早に立ち去りました。

 ちなみに私の知り合いにも同じ被害に遭った人がいるんですけど、そのコは強気な性格で……。『誰だ!?』とばかりに周りを見回したみたいなんです。そしたら、ニヤニヤした気持ち悪いおじさんと目があったようで……。そのコは睨みつけて帰ってきたそうですが、普通は私のように怖くて顔を上げられない人がほとんどだと思います」

◆設定を変えて対策をする

ーーそういった被害に遭って、その後なにか対策をされましたか。

「まず、AirDropの設定を変えました。受信できる人を『すべての人』から『連絡先を知っている人』にしたんです。これで痴漢にはあわないですよね。私はその設定に変えたところで、全く不便さは感じていません。

 ちなみに先程の強気な性格の友達もその設定にしたそうなのですが、『合コンで出会った人にその場で画像送ろうとしたときに不便だったわ〜』と言っていました。正直AirDropを『連絡先を知っている人』だけにしても、そのくらいの些細な不便さしか感じることはないと思うので、女性は特にその設定にした方がいいと思います」

ーー被害に遭った方には、どういったアドバイスをされますか。

「その時はパニックになっていて、ただ下を向いていましたが、結果的にこの行動は正解だったと思います。落ち着いて改めて考えてみたんですが、送った側の人も確実に私に送ったかどうかわからないですよね。

 例えば、その場に女性が私しかいなかったら、確実に私に送っているとわかっていると思いますが、2人以上いた場合は誰に届いているかわからないはずです。『さて、誰に届いているのかな〜』みたいな気持ちで送っている可能性もあるので、とにかく反応しないことが大切です。

 ポーカーフェイスを貫いて受信拒否を押し、ゆっくり立ち去るのがいいんじゃないでしょうか。もちろん、その後は設定を変えてほしいです」

 この経験者は、AirDrop痴漢を防ぐためには設定の変更をするのがベストだと語っていた。受信の設定が一番手っ取り早いが、iPhoneの登録名を男性の名前にするのも効果的だろう。

 2018年に話題となり、逮捕者が出たことで被害が減少傾向にあったAirDrop痴漢だが、コロナ禍で人出が減少したことで、再び被害に遭う人が出てきているようだ。また、卑猥な画像を送りつける痴漢行為だけでなく、メモのスクリーンショット画面を送りつける「AirDropナンパ」という手法もあるとのこと。

 いずれにせよ、いきなり不特定の人から画像が送り付けられることは恐怖でしかない。まずはiPhoneの設定を見直し、不特定の人からAirDropで受信できない設定にすることを推奨したい。

取材・文/セールス森田

【セールス森田】
平成生まれのパチンコライター。CS放送のパチンコ番組などに出演する際は、信頼度のパーセンテージを他の事柄に例えるネタを披露している。現在はweb媒体を中心に活動中

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この記事のみんなのコメント

2
  • あきひろ

    9/4 18:33

    AirdropをOFFにしておけばいいだけの話。

  • 女子への猥褻動画を送り付ける奴等がいるとは。

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