マジョルカ加入で久保建英との共演が期待されるイ・ガンイン…韓国メディアはどう報じたか

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 韓国代表MFイ・ガンインがユース時代から10年近く過ごしたバレンシアを去り、マジョルカにフリーで加入したことが公式発表された。

 マジョルカには同じ2001年生まれの日本代表MF久保建英が所属しているだけに、イ・ガンインの加入には多くのサッカーファンが驚きとともに注目を寄せたことだろう。では、隣国の韓国メディアは2人の共闘をどのように見ているのだろうか。

 韓国国内で報じられたマジョルカのイ・ガンイン獲得のニュースを見ると、大半の記事の見出しで久保の名前が用いられていた。「イ・ガンイン、マジョルカと4年契約…“久保と同じ釜の飯を食う”」(テレビ局『SBS』)、「イ・ガンイン、マジョルカ入団…“日本の有望株”久保とともにプレー」(通信社『聯合ニュース』) 、「イ・ガンイン、マジョルカ移籍確定…久保と韓日有望株デュオ結成」(サッカーメディア『FOOTBALLIST』)などがその例だ。

 なかでも、『FOOTBALLIST』は2人が今夏に複数クラブから興味を示されながらも、最後はマジョルカを選択したことに注目。「イ・ガンインと久保は同じ2001年生まれであるうえ、体格も似ていて左利きという共通点もあり、常に比較対象であり関心の対象だった。意図したものではないが、機会を探しているうちに同じ終着点にたどり着いた」と伝えている。

 また、サッカーメディア『InterFootball』は2人の起用法を分析。「イ・ガンインと久保の役割は全体的に見ると似ている」としつつも、「競争が予想されるが共存も可能だ。イ・ガンインが2列目中央に慣れている選手ならば、久保はより右サイドでプレーする傾向にある。ルイス・ガルシア監督の性向から見て、両選手を同時に起用するという見方が支配的だ」と、同時起用の可能性に期待した。

 新興メディアの『国際ニュース』も、「久保とイ・ガンインは競争関係ではなく“協力関係”を結ぶだろう。イ・ガンインの主な役割はプレーメーカーであり、久保はドリブルなどを通じて相手を揺さぶるクラックのような役割を担ってきた。活躍の場は同じ2列目だが、担当する役割が明確に違うわけだ」と、プレースタイルの違いを説明していた。

 一方、イ・ガンインのマジョルカ移籍に厳しい視線を向けたのがネットメディア『スポーツ韓国』だ。同メディアは「退歩したイ・ガンイン、マジョルカでは“背水の陣”を敷く気持ちで」という見出しとともに、FIFA U-20ワールドカップ ポーランド2019で大会最優秀選手(MVP)のゴールデンボール賞を受賞した2年前を振り返りこう伝えた。

「U-20ワールドカップでMVPに輝いた当時は、韓国サッカー、いや世界のサッカーの未来を担う選手として脚光を浴びた。しかし、2年が過ぎた今、イ・ガンインは出場機会を求めてバレンシアよりもさらに下位のマジョルカに来た。マジョルカは常に降格圏にいるチームであるが、うまくいけば中位も狙えるチームだ。ただ、バレンシアからマジョルカに来たという意味では、イ・ガンインの立場としては退歩と言える」

 逆に、今回の移籍を肯定的に捉えたのがネットメディア『THE FACT』だ。「一部では“退歩した移籍”と残念がる声もあるが、若い年齢で出場機会をさらに増やせるという点では、むしろ“災い転じて福となす”機会になる。20歳という年齢を考慮すれば、世界的なスターに成長する可能性は無限大だ。とくに、同い年の久保とのライバル競争は跳躍のための“刺激剤”となるだろう」と将来を見据えていた。

 韓国国内でさまざまな論調があるとはいえ、どのメディアも久保とイ・ガンインの共闘に注目していることには変わりない。日韓サッカー界の“至宝”と呼ばれる2人がどんなコンビネーションを見せるのか、ピッチ上でともに躍動する姿に期待したいところだ。

文=姜 亨起(ピッチコミュニケーションズ)

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