とんがりコーンとクーリッシュで「ミニソフト」ができちゃった!子どもも大喜び

 これまでに5万個以上のアイスを食べてきた、アイス研究家のシズリーナ荒井(荒井健治)さん。身近な市販アイスにひと手間加える、渾身のアレンジレシピを集めた著書『コンビニ&スーパーのアイスが極上スイーツに! 魔法のアイスレシピ』(KADOKAWA刊)も好評です。

 女子SPA!での連載も人気のシズリーナ荒井さんを、前回に引き続き取材。本人のコメントとともに、本書から2つのレシピを抜粋紹介します(以下、「」内コメントはすべてシズリーナ荒井さん)。

◆ひと口サイズの「ソフトクーリッシュ」

 ちっちゃくて可愛い、ミニチュアのソフトクリームみたいな一品。子どもと一緒にソフトクリーム屋さんごっこをしたら楽しそう!

「ロッテ『クーリッシュ』のコンセプトは“飲むアイス”だから、やわらかく作られてるんです。大人はもちろん、お子さんでも本当に簡単に作れますよ!」

◆「ソフトクーリッシュ」の作り方

 シェアしたくなるおもしろさ。作って楽しい、食べておいしい、世界にひとつだけのミニチュアソフトクリーム。

【使う材料】

・クーリッシュ バニラ(ロッテ)

・とんがりコーン あっさり塩味(ハウス食品)

・ミックスカラースプレー、アラザン(お好みのブランドで OK)

【作り方】

1. 冷凍庫から取り出したクーリッシュを約1分間もみほぐす。

2. とんがりコーンの上に、クーリッシュを巻きながら注ぎ入れ、ソフトクリーム状にする。とんがりコーンは口が大きく開いたものを選ぶと◎。

3. そのままでもおいしいけれど、デコレーション用にミックスカラースプレーやアラザンなどを用意し、アイスにつけて食べるのもグッド!(ミックスカラースプレーやアラザンは、雪見だいふくの空の容器を使うと洗い物ゼロに)

「クーリッシュをマイナス18度の冷凍室から出して1分間もみほぐすと、マイナス13度ぐらいになるんですね。で、作ってるうちにマイナス7度ぐらいになる。この温度こそが、お店で出してる絞りたてのソフトクリームとほぼ同じなんですよ。人が冷たいものをより美味しく感じる温度って、0度~10度なんです。0度に近づくほど、甘みやコクを感じられるんですよ」

◆口の中は黄金世界「ピノ with ゴールデンムーチョ」

 次に紹介するのは、これまた定番のアイス「ピノ」に、なんと激辛スナック「カラムーチョ」を合わせたレシピ。一体どんな味なんでしょう!?

「アイスはただのデザートじゃなく、“食材”なんだとわからせてくれる、原点みたいなレシピです。カラムーチョだけだとピノと合わないんだけど、メープルシロップをからめたゴールデンムーチョにしたら、すごく合ったんですよ。甘み、辛み、苦味、サクサク感……味と食感の複雑さを堪能できますよ」

◆「ピノ with ゴールデンムーチョ」の作り方

 アイスが大人のおつまみに変身。甘さと辛さとサクサク感が三重奏で奏でる、手が止まらない無限レシピ。

【使う材料】

・ピノ バニラ(森永乳業)

・スティックカラムーチョ ホットチリ味(コイケヤ)

・メープルシロップ(森永製菓)

【作り方】

1. カラムーチョを適量、容器に移し、メープルシロップをかけて混ぜ合わせ、ゴールデンムーチョを作る。

2. 箱から取り出したピノにゴールデンムーチョを添えて完成。(山型に盛りつけるとかわいいよ!)

「ピノシェイプ」と呼ばれるピノの形は、口を大きく開けずに子どもから大人まで一口で食べられる大きさになるように計算されて作られているんです。

◆情報発信のきっかけは、ジェーン・スーさんのラジオ番組

 シズリーナさんが、もともと大好きだったアイスの話を発信するようになったのは2017年末頃。

「2017年12月に、ジェーン・スーさんのラジオ番組『ジェーン・スー 生活は踊る』(TBSラジオ)に呼んで頂きまして、テーマは『市販のアイスが美味しくなる生活情報』だったんですね。そのとき、『三菱電機の冷蔵庫の“切れちゃう旬冷凍”のところにアイスを入れておくと、すごくおいしい』という話をしたんですね」

 食材をおいしいまま冷凍するというので、人気の機能ですね。でもなぜそこにアイスを?

「あるとき、冷凍庫がアイスでいっぱいで入らないから、しょうがなく“切れちゃう旬冷凍”のところに入れておいたんです。で、翌朝食べたら、なんだこれは! って。すごくまろやかで、お店のソフトクリームみたいに美味しいんですよ。で、調べたら切れちゃう旬冷凍はマイナス7度だったんです。

 という話をしたら、『おもしろい!』と言ってもらえて。それまで僕にとっては、アイスの話は日常すぎて、面白いってことに気がつかなかったんですよね」

◆過去にはアイスを「燻製」にして大失敗!

 やってみて失敗したレシピも数知れず。たとえば……

「冷燻製(れいくんせい)ってものがあるのを聞いて、『雪見だいふく』を燻製にしてみたんですね。これはクソまずかった(笑)! くさいんですよ。アイスって匂いを吸収しやすいんですね。だから、家庭でも肉や魚と一緒に冷凍庫に入れると、ニオイがうつってしまう。なので普段食べかけのアイスを保存するときは、ジッパー付きのフリーザーバッグなどで密閉して入れておくのがおすすめです」

 シズリーナさんが自宅にアイス専用冷凍庫を置いているのはそのためもあったんですね。

 以来、アイスを一番おいしく食べられる温度の研究や、アイスを使ったレシピをいろいろ試してきたそうです。シズリーナ荒井さんのアイスクリームレシピ、ぜひお家で試してみてくださいね。

<シズリーナ荒井(荒井健治) 取材・文/女子SPA!編集部>

【シズリーナ荒井(荒井健治)】

年間4000種類以上のアイスクリームを食べ歩くアイスジャーナリスト。東京藝術大学出身。アイス料理研究家・企業コラボニストとして「雪見カレーヌードル」「エッセル冷やし中華」など、意外な掛け合わせレシピを考案し話題に。インスタグラムは@sizzle_feeling426、ツイッターは@sizzleeena、YouTubeはシズリーナ / シズチャンネル。

2021/8/31 8:46

こちらも注目

新着記事

人気画像ランキング

※記事の無断転載を禁じます