ハートレーの全弟フォーグッドが戸崎圭太騎手でデビュー/関東馬メイクデビュー情報

 早いもので夏競馬も最終週。新潟では3鞍のメイクデビューが組まれており、今週も東西の素質馬が顔を揃える。昨年、札幌の芝1500mではシュネルマイスターがデビュー勝ちを飾り、今春のNHKマイルCを制した。こちらにも注目したい。

【9月4日(土) 新潟芝2000m】

◆フォーグッド(牡、父ディープインパクト、母ウィキッドリーパーフェクト、美浦・国枝栄厩舎)

 昨年のセレクトセールに上場され、取引価格は1億560万円。6歳上の全兄ハートレーはGII時代のホープフルSを勝っている。前開催の予定もあったが、じっくりと乗り込んできた。8月25日の追い切りはウッドチップコースで5F67秒0-1F11秒8をマークしている。

「乗り込むにつれ、しっかりとしてきた。馬格もあるし、どっしりとしたタイプ。距離的には長めのほうがいいと思う」と国枝栄調教師。

 鞍上は戸崎圭太騎手を予定している。

◆ローシャムパーク(牡、父ハービンジャー、母レネットグルーヴ、美浦・田中博康厩舎)

 名牝ダイナカールの一族。現3歳の半兄ゾディアックサインは2戦目で勝ち上がっている。8月25日にはウッドチップコースで4Fハロン53秒0-1F12秒2をマークした。

「水準以上に動けている。芝向きの軽さがあるし、スタミナと持久力もありそう。いかにも長い距離が良さそうなタイプ。内回りコースの2000mは合うと思います」と田中博康調教師。

 鞍上は菅原明良騎手を予定している。

【9月5日(日) 新潟芝1400m】

◆サーマルウインド(牝、父ドレフォン、母ラフィエスタ、美浦・奥村武厩舎)

 祖母の半弟にディープインパクト。いとこにはアドマイヤミヤビ(クイーンC)、ルフトシュトローム(ニュージーランドT)がいる。8月25日には坂路で4F53秒1-1F12秒3をマーク。2週連続で格上の古馬(ホウオウスクラム)と併せ、余力十分の手応えで駆け上がっている。

「まだ2歳馬らしいところもあるけど、楽に動けている。気持ちの面も前向き。トータル的にいいと思います」と奥村武調教師。

 鞍上は川田将雅騎手を予定している。

【9月4日(土) 札幌芝1500m】

◆スピードグラマー(牝、父Into Mischief、母Island Escape、美浦・藤沢和雄厩舎)

 今年のOBSマーチセールに上場され、落札額は50万ドル。2週前に使うプランもあったが、最終週に切り替えてきた。本馬場で順調に追い切りの本数をこなしており、手先が軽そうな動きを見せている。

「気がいいし、素直で扱いやすい。いいモノを持っていると思います」とのこと。

 鞍上は横山武史騎手を予定している。

◆バスマティ(牝、父キンシャサノキセキ、母イノセントデイズ、美浦・藤沢和雄厩舎)

 昨年の北海道サマーセールに上場され、取引価格は1100万円。3代母のレディパステルは2001年のオークス馬、伯父にアーリントンC3着のマテンロウハピネスがいる。こちらも先週(8月26日)は札幌競馬場の本馬場で追い切られ、ひと追い毎に態勢を整えてきた。

「芝の動きは良かったと思います。いいスピードがありそうだし、気性も勝っているタイプ。初戦から走れそうです」と大江原調教助手。

 鞍上は団野大成騎手を予定している。

(取材・文:竹之内元)

2021/8/30 19:13

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