映画『エイリアン』シリーズを時系列で解説!あらすじ・キャスト情報も!(※ネタバレあり)
『エイリアン』シリーズの作品概要

American actress Sigourney Weaver (Susan Alexandra Weaver) with a machine gun in the hand holding American actress Carrie Henn (Caroline Marie Henn) in the film Aliens. 1986 (Photo by Mondadori via Getty Images)
『エイリアン』シリーズは1979年に1作目が公開されました。
『スター・ウォーズ』などの1970年後半に起きたSF映画ブームの総決算と言われた一本です。
暗闇でうごめく不気味なエイリアンは人気を博し、1986年に『エイリアン2』が、1992年に『エイリアン3』が、1997年に『エイリアン4』が公開されました。
その後、2012年にシリーズの前日譚となる『プロメテウス』、2017年に続編の『エイリアン:コヴェナント』が公開されました。
1作目から40年近くたっても続編が作成されていることからも、人気の高さとストーリーの奥深さが見て取れます。
『エイリアン』の監督・キャストなど作品情報
シリーズ1作目『エイリアン』の作品情報をご紹介します。
原題:『Alien』
監督:リドリー・スコット
製作:ウォルター・ヒル 他
主な出演者:シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、ジョン・ハート、イアン・ホルム 他
公開年:1979年
上映時間:117分
製作国:アメリカ
受賞歴:「第52回アカデミー賞」最優秀視覚効果賞
『エイリアン』のあらすじ
他の星から資源を積んで地球に帰還する宇宙船ノストロモ号。
帰還中にある星からSOSのような信号が届き、女性操縦士リプリーら7人のクルーは人口冬眠から目覚めさせられます。
ダラス船長ら3人は星に降り立ち信号発信地を探しますが、ようやく見つけた宇宙船のような物は黒く焼け焦げ人影はありません。
そして中には巨大な異星人の死体と、地下には無数の卵のようなものが。
ダラス船長と共に星を捜索していたケインは、その卵から出てきた謎の生物に襲われ顔を覆われてしまいました。
捜索隊は船に帰還し、病原菌の感染を恐れたリプリーの反対を押し切ってケインを医務室へ運び入れます。
顔についた生物を切除しようしますが、強酸性の体液を出し剥がすことはできません。
打つ手なしのクルーでしたが、やがて謎の生物はケインの顔から自然と離れ死んだように動かなくなりました。
意識が戻ったケインを囲んで食事をする一同。
突然ケインが苦しみ痙攣し始め、奇妙な生物が彼の胸を突き破り飛び出してきました。
生物は逃げ出し、クルーは生物排除のために動き始めます。
しかし、想像を超えるスピードで成長した生物にクルーは次々に襲われていきます。
果たして謎の生物(エイリアン)を倒して逃げ出すことは出来るのでしょうか。
『エイリアン』シリーズの時系列解説(※ネタバレあり)

プロメテウス
https://www.thecinema.jp/updata/03830.jpg
参照元:洋画専門チャンネル ザ・シネマ
『エイリアン』シリーズ6作品を時系列順に解説していきます。
エイリアンが何故存在するのか、また主人公のリプリーが辿った変遷をネタバレありでご紹介します。
シリーズは時系列がちゃんと描かれているので、理解して見るとより楽しめるはずですよ。
全ての始まり~『プロメテウス』
西暦2089年。
古代遺跡にあったメッセージを発見した考古学者のエリザベス・ショウとパートナーのチャーリー・ホロウェイ。
彼らは各分野の専門家や傭兵と共に大企業ウェイランド社の宇宙船「プロメテウス」に乗り、惑星LV-223に出発。
惑星に到着した彼らを待っていたのは、知的生命体(エンジニア)がいたと思われる巨大な宇宙船でした。
謎の生物に襲われたり、黒い液体によって感染したりと徐々に数が減るクルー達。
そしてある時、ショウは感染したホロウェイとの子供を妊娠している事に気付きます。
急速に成長する胎児を医療ポッドで取り出すと、それは見たこともないクリーチャーでした。
眠りから覚めたエンジニアに襲われるクルー達は、気付けばショウとアンドロイドのデヴィッドだけになります。
そして2人はさらなる謎を解くためエンジニアの船に乗り未知の惑星へ旅立ちます。
一方のプロメテウス船内では、ショウから産まれたクリーチャーに寄生されたエンジニアの身体の中から新しい生命体が産まれていたのでした。
エイリアンの誕生~『エイリアン:コヴェナント』
西暦2104年、人類の移植を目的とした宇宙船「コヴェナント」は、船の故障が原因で謎の惑星に降り立ちました。
そこでクルー達は朽ちた宇宙船と「E・ショウ」と書かれたドッグタグ、そして写真を見つけます。
その惑星は過去にショウが目指した惑星で、ショウは亡くなっていましたがアンドロイドのデヴィッドは1人で暮らしていました。
そしてそこには謎の生物が。
デヴィッドはそこで創造主となるべく、新たな種の誕生を模索していたのでした。
ショウもデヴィッドの実験によって死んでしまったことが分かり、本性を明らかにしたデヴィッドはクルー達を謎の生物に襲わせていきます。
最終的にデヴィッドは宇宙船「コヴェナント」に乗り込み、人間の胚が冷凍保存されているケースを見て微笑みます。
彼は3,000人分の実験材料を手に入れたのでした。
リプリーの死闘の始まり~『エイリアン』
資源を地球へ運んでいる宇宙船ノストロモ号は謎の生物(エイリアン)に遭遇しました。
クルーの1人の身体に寄生して船の中に入り込んだエイリアンは、クルーの身体を突き破って急速に成長します。
次々とクルーが殺されていき、生き残ったのは操縦士のリプリーと猫のジョーンズのみ。
リプリーは必死の思いでエイリアンを宇宙船の外に吹き飛ばし、ジョーンズと共にノストロモ号から脱出したのでした。
大量のエイリアンの恐怖~『エイリアン2』
ノストロモ号から脱出したリプリーは冬眠状態で宇宙を彷徨っていましたが、57年後に救出されます。
そして、ノストロモ号のクルー達がエイリアンと遭遇した星は、LV-426と呼ばれる植民惑星となっていました。
リプリーは危険を訴え、その惑星からの連絡も途絶えてしまいます。
宇宙海兵隊と共にLV-426に到着したリプリーを待ち受けていたのは大量のエイリアン。
住んでいた人々を繭にして繁殖したエイリアンと、リプリー達の死闘が始まります。
そこにはエイリアンの母体のクイーンもおり、卵と子供達を燃やしたリプリー達を追ってきます。
何とかクイーンを倒したリプリーと、途中で出会った少女のニュート、そして海兵隊のヒックスは脱出艇で人口冬眠に入るのでした。
リプリーとエイリアンの戦いの結末~『エイリアン3』
LV-426での任務を終え地球に向かっていたリプリー達は、密かに隠れていたエイリアンが原因で刑務所惑星であるフィオリーナ161に不時着しました。
唯一生き残ったリプリーは受刑者達にエイリアンの危機を伝えますが、刑務所内に入り込んだエイリアンに次々と殺されていきます。
エイリアンはさらなる進化を遂げ、四足歩行でより素早く移動できるようになっていました。
さらにリプリーは自分の身体の中にクイーンが寄生していることに気付きます。
このまま救出されると実験体にされるだけでなく、地球が危ないと思ったリプリーは溶鉱炉に自ら飛び落ちたのです。
リプリーは自らの死で地球を救ったのでした。
再びリプリーが立ち上がる~『エイリアン4』
リプリーが命と引き換えに地球を救ってから200年後の2470年。
宇宙船オーリガ号の中ではクローン技術によりリプリーが蘇っていました。
研究の目的は、一緒に再生されたエイリアンを体内から摘出し、兵器として活用することです。
生み出されたエイリアン達は人間を襲い船内は修羅場と化します。
時を同じくしてリプリーから摘出された影響で子宮を持ったクイーンから、人間とエイリアンのハイブリット種が産まれます。
リプリーはクイーンを倒しますが、ハイブリット種はリプリーのことを母親だと思い込んでしまいます。
逃げるために貨物船に乗り込んだリプリーをハイブリット種が追ってきます。
リプリーは船に小さい穴を開けハイブリット種を押し出しますが、自分の子どもを殺しているように感じてしまい……。
そして危機を乗り切った貨物船は地球へと向かい、クローンのリプリーは初めて地球に降り立つのでした。
『エイリアン:コヴェナント』と『エイリアン』の繋がり
『エイリアン』シリーズの6作品を時系列で表すと以下の通りになります。
2089年 ショウ博士が遺跡からメッセージを発見
2093年 プロメテウス出発
2094年 プロメテウスがLV-223に到着
2104年 コヴェナントがデヴィッドのいる惑星に到着
ノストロモ号がエイリアンと遭遇
57年後 リプリーが救助され、LV-426へ
2270年 リプリーらがフィオリーナ161に不時着
2470年 オーリガ号内でリプリーのクローンが作成される
『エイリアン』の前日譚として制作された『プロメテウス』と『エイリアン:コヴェナント』。
繋がると思われていた『エイリアン:コヴェナント』の終わりと、『エイリアン』はまだ繋がっていません。
宇宙船ノストロモ号がエイリアンと遭遇した惑星(後のLV-426)に何故エイリアンの卵があったのか、巨大な宇宙船は何だったのか……。
まだ分からないことだらけの本シリーズなので今後の動向に注目していきたいですね。
『エイリアン』の評価は?

エイリアン
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参照元:Amazon
シリーズ1作目『エイリアン』の大手レビューサイトの評価をまとめました。
Filmarks:★3.8/5.0
Amazon:★4.3/5.0
IMDb:★8.4/10.0
rotten tomatoes:98/100
・評価に対する総評(全メディアのレビューの総評)
40年以上前の映画ですが、その魅力と恐怖が色褪せない作品だという評価が多くありました。
エイリアンの全体像が終盤まで見えないため、いつ襲われるか分からない恐怖が見ているこちらまで伝わってくるとの意見もありました。
『エイリアン』の視聴方法は?
『エイリアン』は、配信サイトの利用もしくはDVDレンタルをして自宅で視聴することができます。
動画配信サイトでは、Amazonプライムビデオ、TSUTAYA TV、U-NEXT、dTVで視聴可能!
気になった方は、以下のリンクからチェックしてみてください。
SF映画の金字塔!
この記事ではシリーズ1作目となる『エイリアン』の作品概要・あらすじと、『エイリアン』シリーズの時系列を解説しました。
特に『エイリアン』1~4の主人公リプリーが逞しく成長していく様子は目を見張るものがあります。
ぜひシリーズ通して観て、エイリアンに襲われる恐怖を体験してみましょう!
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- 8/28 15:57
- 映画board