夜ジョギングの恐怖。変質者に追いかけられて…

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 いつも通りに生活しているだけなのに、ふと怖い目に遭ってしまう時ってありますよね。タイミングが悪かったのか、はたまたボタンの掛け違いか…。

 今回は、そんな経験をした女性2人にお話を聞いてみました。

◆ジョギングを始めて良い事だらけだったが

 前田菜奈さん(仮名・32歳・イラストレーター)は、ここ最近ジョギングに目覚めました。

「ただでさえ自宅でずっと仕事をしているのに、コロナ禍で遊びにも行けず、動かないせいかずっと不眠症気味だったんです」

 そんな時、友人に勧められてジョギングを始めました。

「いざやってみたら気持ちはスッキリするし、よく眠れるようになるしでいい事ずくめで。ま、ほぼ歩いているぐらいの速度のスロージョギングなんですけどね」

 仕事をひと段落させて、ジョギングをし、シャワーを浴びて寝るのがお気に入りになった菜奈さん。

「コロナ禍なのでマスクをして走っているのですが、とにかく暑いし苦しくて。なので、だんだんと深夜の誰もいない時間に走るようになりました」

 人が居そうな大通りは避け、マスクをしないで走っていたそう。

「でも、誰かを見かけたらすぐにポケットからマスクを出して装着するようにしていましたよ。でも深夜だとほとんど誰にも会わないで済んでいたんですけどね」

 そんなある日、いつも通り深夜3時半頃にジョギングをしていたら…。

◆変質者が近づいてきた

「向かい側から人影が見えたので、あわててマスクをしていたら、走ってくる足音が近づいてきたので目を上げると…下半身裸のおじさんがどんどんこっちに向かってきていて」

 怖過ぎて声が出なかった菜奈さん。

「とにかく逃げなくちゃと必死で走りました。助けを求めたいけど誰もいないし、大通りまでは距離があるし、どうしよう、どうしようとパニック状態で」

 なんとかその変質者を巻こうと、曲がり角の家の駐車場に勝手に侵入し、車の影に身を潜めました。

「すると角を曲がった変質者が、私が見当たらないものだからピタッと足を止め、キョロキョロしだして、も~怖くて怖くて。必死でゼーハーしている息の音が漏れないように口を押さえていましたね」

◆コンビニから出ると…

 まるでホラー映画のワンシーンのようなシチュエーションに心臓のバクバクが止まらない菜奈さん。

「すると変質者が、横の路地に走って行くのが見えて、今だ!と思い、大通りまで一気に走ってコンビニに駆け込みました。店員さんやお客さんも居て、それだけでホッとしました」

 スマホは持ってきていませんが、ポケットに千円札をを入れていた菜奈さんは…。

「コンビニでスポーツドリンクを買おうとしたら、手が震えていて。私よっぽどビビッていたんだなと思いましたね」

 しばらくコンビニの前のガードレールに座りスポーツドリンクを飲んでいると、空が明るくなってきたそう。

「よし、もう大丈夫だと思い、私の住むマンションに向かって走りだしたんですよ」

 するとまた気配を感じた菜奈さん。振り返ってみると、またあの変質者が100メートル程先から走ってきたそう。

◆ジョギングをやめてしまった

「何でこんな目に遭わないといけないの?と半泣きで逃げました。変質者に住んでいるマンションがバレるのは嫌だけど、もう近くだったのでエントランスの入り口に転げるように入りました」

 この時ほど、オートロックの扉が閉まるのが遅いと感じた事はありません。

「変質者は、ニヤニヤしながら行ってしまいましたが…震えが止まりませんでしたね」

 しばらくしてから、警察に電話をかけてみましたが「そんな深夜にジョギングするのはやめた方が良いですよ」と注意をされて、もっと気をつけるように嗜められただけだったそう。

「『結局、ちょっと追いかけられただけで触られた訳でもなんでもないんですよね?』って感じで…やっぱり私が悪いんですかね」

 それ以来、ジョギングをするのをやめてしまった菜奈さん。

「もう暗くなったらコンビニに行くのさえ怖くなってしまいました。でも私もうかつだったので、今後はもっと気をつけたいと思います」

 続いては、自宅で体験したという怖い瞬間です。

◆引っ越したばかりの新居で気になることが

 佐野茉美さん(仮名・27歳・会社員)は、今年の4月に引っ越しをしました。

「テレワークで部屋で過ごす時間が長くなり、狭さにイライラするようになってしまって。そんな時に近所の不動産屋をちょっとのぞいたら、おっ?と思う物件があったんですよ」

 駅からかなり離れてしまいますが、今の家賃プラス三千円でかなり広く、しかも角部屋(4階)の物件をさっそく見せてもらった茉美さん。

「ちょっと古いマンションでしたが、中はリフォームしてあってとてもキレイだったので即契約しちゃいました。駅から遠いのも、たくさん歩くようになって健康にいいかなと思いまして」

 とても気に入って引越しをしたのですが、ひとつだけ気になる事がありました。

◆いきなり知らない男性が入ってきた

「窓が一つしかないんですよね。前の部屋は、ベランダに出る大きな窓と、もう一つ小さな窓があってとても風通しが良かったんですよ」

 仕方がないので、掃除をする時などは玄関ドアにサンダルをはさんで少し開けた状態にして、風を通しながら換気していたんだとか。

「そんなある日曜の午後、また換気しながら掃除をしていたら、いきなり玄関がガチャッと開いて全然知らない男の人がズカズカ入ってきたんですよ!も~ビックリし過ぎて固まってしまいました」

 すると、その男性も驚いた様子で「誰!?」と騒ぎだしました。

「とても怖かったですが、何とかしないとと思い、玄関にあった傘で『出て行け!』とつつきながら外に出し、あわてて鍵をかけました」

◆郵便受けに封筒が入っていた

 怖さの次に、何なんだあの男と怒りがわいてきた茉美さん。コロナ禍に知らない男性が部屋に入ってきた事が気持ち悪く、すぐ念入りに掃除を始めました。

「しばらくするとまた玄関から音がしたので、見に行ってみたら郵便受けに封筒が入っていたんですよ」

 なんとさっきの男性からで、彼は下の階の住人で、お花見で酔っ払って帰ってきて部屋を間違えてしまったと謝罪の言葉がつづってありました。

「おまけにamazonギフト券まで入っていて『本当にすみませんでした!お願いなので、通報しないで下さい』と書いてありました」

 あまりにムカついて、通報するのを忘れていた茉美さん。逆恨みされるのも怖いし、これ以上関わり合いたくないので、このまま通報しない事にしました。

「もう玄関を開けて換気をするのはやめました。でも、よく考えたら強盗とかレイプ魔とかじゃなくてラッキーでしたよね」

 ちなみに茉美さんは、そのAmazonギフト券でお米を買ったそうです。

<文&イラスト/鈴木詩子>

【鈴木詩子】
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop

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