交際1か月で終わった“ひと夏の恋”。別れの言葉が「なんか違った」だったワケ

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「ひと夏の恋」とは、よく耳にする表現である。別れを予想して付き合い始める人はいないだろうが、すぐに別れてしまうカップルもいる。そこで、「ひと夏の恋」を経験してしまった2人のエピソードを紹介する。

◆親友との三角関係、友情と愛情の狭間で…

 堀内誠さん(仮名・30代)は付き合っていた彼女と、その親友A(女性)の三角関係に翻弄された過去がある。

 彼女とAは、幼稚園から高校までずっと同じ学校に通っていた親友だ。二人があまりにも仲が良いので、堀内さんも自然とAとも親しくなっていったという。

「二人の関係を無下にはできません。でも私にとってAは邪魔な存在という感じでした」

 付き合い始めてからの最初の夏。八景島の花火大会に彼女を誘った。彼女は「その日は何の予定もない」と言っていたので、堀内さんは安心していた。

「当日を迎え、二人で八景島に向いました。大混雑の八景島では電話の電波も繋がらないような状態で、お互いはぐれないようにしっかり場所取りまでして花火が始まるまでの数時間を和気あいあいと過ごしていました」

◆彼女がついた「嘘」

 そんな中、なかなか繋がらなかった彼女の携帯に着信があった。それはAからで、細かい内容までは確認できなかったが、堀内さんは電話の後に衝撃の事実を知ることになる。

「この日は本来、ホルン(楽器)をやっているAの演奏会があり、彼女は演奏会を見に行く約束をしていたというのです。当然私は知らなかったし、ましてAも、私たちが花火大会に来ていることは知りませんでした」

 しかし彼女は、「もちろん、演奏会に行く準備してるよ」と嘘をつき、その電話を終わらせていたのだ。つまり、Aの演奏会に行かずに彼との花火大会を優先していた彼女。Aに嘘をついたのには理由があった。

「Aは(親友として)彼女のことが大好きだったのです。それゆえに、Aはメンタルを壊してしまうこともしばしば。彼女のLINEに長文が送られてきたり、暗号が送られてきたり、送信取り消しの嵐になることもあったほどです。そんなAに嘘をつき、私との花火デートを優先してくれたことは嬉しい気もありましたが、正直、冷や汗が止まりませんでした」

 花火大会が始まっても、今後の彼女とAとの間で「バレたらどうなるのか」という考えが頭の中を渦巻き、花火に集中できるような状態ではなかったという。

「後に、彼女が演奏会に行かなかったこと、私と花火を見に行っていたことがAにバレました。彼女とAは大喧嘩です。幼稚園以来、初の喧嘩だったそうです」

 その頃から堀内さんは蚊帳の外。彼女からは避けられ、Aからは親の仇のように睨まれ近づくことも話すこともなくなった。そして、そのまま彼女ともAとも連絡をとることはなかった。彼氏としてAとの友情以上の存在にはなれなかったということだろうか。

◆自己中心的だった自分に反省

 山田智子さん(仮名・20代)は、当時大学2年生で高校時代から3年近く付き合っている彼氏Yがいた。

「Yはイケメンでおしゃれ、彼女になれるなんて幸せと思っていました。彼はインテリア好きで、将来はコーディネーターに憧れ、その勉強ができる大学を目指していました。特に夢のなかった私は、尊敬していました」

 Yへの気持ちに違和感をもち始めたのは、大学に入ってからだという。Yは希望の大学には合格できず、「どうせコーディネーターには簡単にはなれない」とマイナスな発言が多くなった。そんな中、山田さん自身にも変化があったようで……。

「私の女友達には先輩や社会人と付き合う人が増え、海外に行ったりして自分の興味のある世界に踏み込んでいる友達が増えていきました。その頃から、私の男性に対する『好き』のポイントが変わっていったんです」

 大学2年生の春、山田さんに新たな出会いが訪れる。所属していたテニスサークルに新しいメンバーとして入ってきたH。Yと同様にイケメンだ。メールが頻繁に来るようになり「これは!」とHに対する気持ちをほぼ確信した山田さん。

「Yとお別れする決意をしました。Hと出会わなければ情に流されて、切り出す勇気はありませんでしたが、『私にはHがいる』という強い気持ちがあったので、別れを告げることができました」

 3年の付き合いは長く、これまでの思い出が込み上げてきて泣いてしまったという山田さん。しかし、その感情が先走る。なんと、そこでHに「別れた……」と電話してしまったのだ。

「今思うと、計算にしか見えませんよね。電話を受けたHは深夜にもかかわらず、私に会いに来てくれました。そして、何とも絶妙なタイミングなのですが、1週間後が私の誕生日だったんです。記念すべき20歳の誕生日を新しい好きな人に祝ってもらえるなんて、『幸せ』と思いました」

  誕生日デートを終え、Hと付き合うことになった。Yへの対抗意識か「まず3年目指そうな」と言ってくれたと嬉しそうに話す。しかし、それ以降が苦い思い出となってしまったという。

◆過度に期待しすぎた

「お付き合いが始まって1か月。連絡が少なくなっていることに気づきました。3日ほどメールが来なかったので、『おーい、Hく~ん!』とメールしました」

 山田さんとしては、「ごめんごめん、最近忙しくて」といった返信を期待していたのだが……。

「Hからの返信は『どうしたん?』。それに対して『何もないけど、元気かなと思って』と送ると、『何もないんかい(-_-;)』と顔文字つきで返ってきました」

 自分の希望を伝えることが苦手な山田さんは、食事の際にもメニューを決めることができず「なんでそんな遠慮するん?」と言われたことがあった。しかし山田さんとしては、もっとエスコートしてほしかったのだ。

「私は彼に対して過度に期待しすぎていたのかもしれません。Hは、そんな私の言動に嫌気が差していたのだと思います」

◆別れの言葉「なんか違った」

 なんとか挽回したい山田さんだったが、結局は彼から「ごめん。別れたい。なんか……違ったみたい」と告げられた。

「理由は、『けっこう、自分勝手やなと思って』とのことでした。心当たりがありすぎて何も反論できませんでした。『もうチャンスはないの?』と聞くも『そやな』と一言。Hの気持ちは、完全に冷め切っていました」

 その晩、山田さんは部屋で泣いて泣いて泣き疲れて、12時間くらい眠ったのだそう。

 ポジティブな山田さんは「久しぶりによく眠ったおかげで、明らかに肌がつやつやになっていました(笑)」と明るくエピソードを締めた。大好きなままの突然の別れは辛い。多くの人が一度は経験することなのかもしれないが……。

<取材・文/chimi86>

―[「夏の恋愛」失敗談]―

【chimi86】
ライター歴5年目。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。Instagram:@chimi86.insta

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