【G大阪vsC大阪プレビュー】同勝ち点で迎える“大阪ダービー”…ライバル対決3連戦の初戦を制するのは!?

■ガンバ大阪 攻守の切り替え役を担う井手口の戦列復帰は追い風となるか

【プラス材料】

 怒涛の15連戦も今節で13試合目。いよいよ長いトンネルのゴールが見えてきたが、この先も戦いは続く。降格圏は抜け出したものの、まだまだ安心できる状況にはないだけに気を引き締めて臨みたい。

 前節の横浜FC戦は先発メンバーを7人入れ替えて臨んだことを踏まえ、今節は先発起用が予想される選手の特性をもとに4バックを予想した。対戦相手のセレッソ大阪とはJリーグYBCルヴァンカップの準々決勝を含め、ここから“大阪ダービー”3連戦が待ち受けるだけに、そこも見据えたメンバー構成になりそうだ。

 戦列に戻ってきたMF井手口陽介が横浜FC戦で約2カ月半ぶりとなる先発出場を飾った。コンディションやパフォーマンスが戻ってきたのは好材料。守備から攻撃への切り替えをより迫力あるものにするための存在感を期待したい。

【マイナス材料】

 直近の横浜FC戦は前半終了間際に退場者を出し、10人での戦いを強いられた。それによって、より個々の消耗が激しくなったうえに、一度は同点に追いつきながら敗戦という重い結果になった。

 それを受けて「中2日しかない中でしっかりコンディションを回復させること、勝ち点を失うとどうしてもネガティブな要素が出てしまうので、そこのリカバリーをしなければいけない」と松波正信監督。ここ2試合、勝ち点が積み上げられていない状況に対して、気持ち的にしっかり切り替えられるかが明暗を分けそうだ。

 もっとも、ケガ人が戻りつつある状況を思えば、フレッシュなコンディションでC大阪戦を迎えられる選手も多い。試合数の違いはあれ、勝ち点で並ぶC大阪との“大阪ダービー”を制し、今一度ギアを上げるきっかけにしたい。

文:totoONE編集部

■セレッソ大阪 ダービー直前に起きた監督交代劇。選手たちの発奮に期待したい

【プラス材料】

“大阪ダービー”2日前の26日、チームに激震が走った。クラブはレヴィー・クルピ監督との契約を解除。ヘッドコーチを務めていた小菊昭雄氏が新監督として指揮を執ることになった。その状況下でプラス材料を見つけるのは難しいが、リーグ戦における“大阪ダービー”は直近4試合で2勝2分。現状のメンバーに苦手意識はない。

 監督交代で心機一転し、このダービーマッチで勝利することができれば、チーム状況が好転していく可能性は高い。選手たちもそのことは意識しているはずで、いつも以上に「負けられない」という思いは強いだろう。その気持ちをプレーで表現したい。

 選手個々に目を向けると、両外国籍選手に期待が集まる。DFチアゴは第25節の横浜FC戦で圧巻の2得点を叩き出し、チームを勝利に導いた。チアゴ同様、今季から桜のユニフォームに袖をとおすFWアダム・タガートは第24節のアビスパ福岡戦でJ1初ゴールを記録。攻守を支える助っ人が調子を上げているのは心強い。

【マイナス材料】

 前節は湘南ベルマーレに1-5というショッキングな敗戦を喫し、監督交代の引き金となった。突然の人事は選手たちのメンタル面にも少なからず影響を及ぼしているはずだが、しっかり切り替えて大一番に臨めるか。リバウンドメンタリティが問われることになる。

 セットプレーの守備、球際での戦い、攻守の切り替えを含むハードワーク、決定力不足……。課題は山積しているが、監督交代から2日で戦術面の改善は見込めないだろう。湘南戦の後、FW豊川雄太は「戦術というよりは、気持ちの部分が問題」と指摘した。ダービーこそ気持ちの強さが問われるだけに、選手には発奮が求められる。

 来週のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝でも宿敵とぶつかるため、この試合から“大阪ダービー”3連戦となる。大きな試練をチーム全体で乗りきれるか。正念場を迎えることになる。

文:totoONE編集部

2021/8/28 3:58

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