3万本の針毛を持つヤマアラシを襲った若いヒョウ 1時間半の格闘(南ア)

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「一生に一度あるかないか、そんな貴重な経験をした」―そう語るのは南アフリカの西ケープ州ジョージ出身の写真家マリエット・ランドマンさん(Mariette Landman、57)で、その日は休暇を利用して同国北東部に位置するクルーガー国立公園のサタラ・レスト・キャンプに滞在していた。

夕方から夜にかけて狩りを行うと言われるヒョウだが、この日ヤマアラシを襲ったのは日が昇ってから間もなくのことで、キャンプ地の近くの道路上で複数の観光客が撮影に成功している。

マリエットさんによると、ヒョウは体を低くしてヤマアラシに接近しタイミングを見計らって攻撃を仕掛けたというが、若く経験が浅いためか戦いは1時間半と長丁場になったという。

『Latest Sightings - Kruger』のFacebookに投稿された動画では、ヒョウがヤマアラシと一定の距離を置いており、背後から前足を出すもののなかなか捕獲できずにいるのが見て取れる。ヒョウの動きは鈍く、針毛を警戒しているのは一目瞭然だ。

実はヤマアラシの背中と側面の一部に生える太い針毛は長さが30センチ、数にすると3万本にもなり、攻撃されると体を震わせて「シューシュー」と音を出して威嚇する。またしつこい相手には後ろ向きのまま体当たりして針毛を指し、針毛は簡単に抜け落ちるという。

マリエットさんが捉えた写真を見ると、ヒョウの前足が真っ赤に染まっているのが分かり、刺さった針毛を抜くために途中3度も休憩を取っていたそうだ。

「しまいには、2頭ともそこから去っていったよ。あんな場面は初めて見たね」と興奮気味のマリエットさん。ヤマアラシの針毛が敵の皮膚に刺さり、その針毛が折れて体内に残ると感染症を引き起こすこともあるそうで、ヒョウのその後が気になるところだ。

なおヒョウは通常、ヒヒ、野ウサギ、ネズミやリスなどの齧歯動物、トカゲ、イノシシ、魚などを食べるが、同国立公園ではヒョウがヤマアラシを襲う様子が時折捉えられており、より経験があるヒョウは針毛のない腹部などを狙い、狩りが成功する確率が高いという。

ちなみに2019年には、指名手配犯を追跡中だった警察犬がヤマアラシから200本の針毛を食らっている。針毛は警察犬の顔や脚に食い込み、2時間をかけて引き抜かれたそうだ。

画像は『HCA Barbieri News 2021年8月25日付「A VERY prickly customer! Leopard left with quills sticking out of its paws after hunting porcupine」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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  • 8/27 5:00
  • Techinsight japan

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