「もしも今夏コミケがあったら」 コスプレイヤーが今一番コスプレしたいキャラは?

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◆コスプレイヤーたちの今

 コロナ禍で時間ができて自宅でアニメや漫画、ゲームに触れる時間が増えたという人も多いだろう。実際この1年ほどを振り返ると、社会現象となった『鬼滅の刃』を筆頭に、人気アニメなどの話題が例年以上に目立っていた印象だ。

 一方で2019年冬以来、“オタクの祭典”とも言われるコミックマーケット(コミケ)はコロナ禍の影響で開催できない状態が続いている。コミケの会場で華を添えていた「コスプレイヤー」たちにとっても、ビッグイベントのひとつが新型コロナによって奪われているかたちだ。

もしも今夏コミケがあったらこんなコスプレをしたかった」という思いもあるはず。そこで今回は、コミケに参加した経験のある女性コスプレイヤーたちを直撃。コロナ禍での心境や、とっておきのコスプレ写真を紹介してもらった。

◆宅コス流行を受け、オタク向けサービスを開始した美容師レイヤー

 1人目に紹介するのは、「6年ほど前に友人に誘われ、学生の頃から『ストフェス』や『かみこす!』など、関西を中心に大規模なコスプレイベントに参加するようになった」というKURUさん(Twitter:@kuru_cos_)だ。

 本業は美容師だが、昨年1月に自身のコスプレ用のTwitterアカウントを作成。より積極的にイベントなどに参加していこうという矢先、新型コロナの感染拡大という憂き目に遭ったようだ。

 現在もイベントにはあまり参加できていないそうだが、今年5月から本業ではフリーランス美容師として独立。自身のコスプレ活動が思うようにできなかった反面、イベントよりも手軽な“宅コス”(自宅でコスプレすること)を始める人たちが増えたことで、美容師の仕事の幅は広がったという。

「メイクの資格やコスプレ趣味を活かし、カットやセットの方法がわからないコスプレ初心者の方に向けて、ウィッグ製作などを始めるようになりました。1人1人のオタクのお客様にしっかり向き合えるのが強みで、一般的なサロンでは難しい“推しカラー”や複雑なスタイリングも、フリーランスなら個室で納得できるまで時間をかけられる。業界的に美容室って趣味割があまりないんですが、私のサロンでは『コスプレイヤー割引』もあって、コスプレ用のSNSアカウントを見せてもらえれば割引しますよ」

 また、美容室の従業員として働いていた頃は拘束時間が長く、土日に休むことも難しかったが、現在は自分でシフト調整が可能。イベントの規制が緩和されていけば、これまで以上に自身のコスプレ活動もしやすいと期待している。

◆もしも今夏コミケがあったなら…

 そんなKURUさんが「もし今年夏コミがあったら、披露してみたかった」コスプレは?

「『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の黒猫というキャラクターですね。普段地毛がハイトーンや派手髪に染めることが多いので黒髪が新鮮でSNSでの反応も良かったです!Twitterアカウントのヘッダーにも使っているんですが、大きなリアルイベントで一番いま披露したいコスプレです。他には『グランブルーファンタジー』のゴテゴテした甲冑キャラや、『ウマ娘』の人気キャラであるライスシャワーもやりたかったですね」

 今月28日には生誕イベントがあるそうで、そこでもコスプレを披露する予定。基本的に小道具や衣装などは自作しており、コスプレでは作りがいのあるキャラを選ぶことが多いという。

「一昨年の冬コミでもゲーム『グラブル』の「ビカラ」や『まどマギ』の「アルティメットまどか」のコスプレをしましたが、大型のアイテムをイベント会場に持ち込むことが多いです。持ち運びが死ぬほど大変なんですが、一応、たくさんの人が参加しているイベントでも目立つように。ミシンが苦手なので、服は通販などで似ているものを探して、手縫いで加工することが多いですね」

◆オンライン上に活動の場をシフト

 2019年の冬コミで取材した2人にも話を聞いた。

「参加予定だった撮影やイベントが次々中止になったり延期になったりして、私はこれからコスプレに力を入れて活動をより頑張っていこうというタイミングだったので残念でした」と、長引くコロナ禍を振り返るのは霧野さん(Twitter:@cos_Kirino)。

 コミケや東京ゲームショウなど大きなイベントが開催されず、歯がゆい思いをすることも多かったそうだが、コスプレに対するモチベーションは変わらずに活動を続けてきたという。

「この状況下でどうやったらコスプレができるか、コスプレを見ていただけるかということを考えて、このコロナ禍では自宅でコスプレをした写真を撮ったり、ライブ配信を行ったり、オンライン上の活動にシフトするようにしています。月に一度の撮影会にも参加するようになり、少し情勢が落ち着いているタイミングでは感染対策をしながら、少人数での撮影をしていますね」

 屋外のイベントの場合、霧野さんは天気や気温を基準にして実際にするコスプレを決めることも多いそうだ。

「今年夏コミがあったら、全日参加してそれぞれ別のコスプレをしていたと思います。FFx-IIのリュックやFFXVのシドニーオールムなど、『FINAL FANTASY』シリーズのキャラや、『Re:ゼロから始める異世界生活』のレムのチャイナ服衣装のコスプレもやりたかったです。いつかコミケでコスプレをして、売り子さんをやるのが夢なので、また夏コミが開催できる日を楽しみにしながら、コスプレを続けていきたいです!」

◆以前のようなコスプレ活動は難しい状況だが…

 また、“絶賛社畜中”ながらコスプレ活動を行っているいなさん(Twitter:@KoushiMao)は、「この1年はたまに宅コスをする程度でした。サイズやメーカーの違う衣装を何着か購入して、自分に1番フィットする衣装を探したり、より衣装のクオリティを追求する時間ができました」と語る。

 少しずつコスプレのイベントも復活してきているようだが、以前のようなコスプレ活動はまだ難しい状況が続いている現実もある。

「コロナが終息したらまたイベントに参加したいんですが、私が楽しみにしているイベント参加はまだまだ先になりそうな気もしていますね……。状況を見てスタジオなどでの撮影をやっていきたいと思っています」

 この夏、もしもコミケが開催されていたらやりたかったコスプレは、「ゼロスーツサムスのコスプレがしたかったです。カッコイイ女性が好きで、軽やかな動きが美しく優雅なので、『大乱闘スマッシュブラザーズ』で1番使うキャラです」とのこと。

 活動の場が制限される中でも、それぞれ思い思いの表現を続けているようだ。

<取材・文/伊藤綾>

―[コミケがなかったコスプレイヤーたちの夏]―

【伊藤綾】
1988年生まれ道東出身。いろんな識者にお話を伺ったり、イベントにお邪魔するのが好き。SPA!やサイゾー、マイナビニュース、キャリコネニュースなどで執筆中。毎月1日に映画館で映画を観る会"一日会"(@tsuitachiii)主催。

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  • 日刊SPA!

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