ここまでして私のこと好きじゃないの…?やさしい男友達との関係に悩む/ものすごい愛

by Harigovind P

親愛なるAM読者のみなさま、ごきげんよう。ものすごい愛です。

お盆を過ぎたあたりから涼しい日が続いていて、「ヨッシャ~! 北海道の夏は終わったぜ~!」と意気揚々と過ごしていたのですが、この原稿を書いてる現在の外の気温は30℃。
北海道の夏の野郎、素知らぬ顔してのこのこと舞い戻ってきやがりました。
本州の人からしたら「たかだか最高気温30℃程度で音を上げるなんて~」と思うかもしれませんが、道民は気温30℃で死を意識し始めるのです。
とりあえず今日は、夏の再来を理由に夕食の支度を放棄し、ホットプレートの冷凍餃子をレモンサワーでキメてやろうかと思います。

前回の記事では、初めての彼と結婚してもいいのか? もっと他にいい人がいるのではないか? と決断できないでいる女性からの相談でした。
相談者の方は、ご自身のことを「流されやすい性格だ」と表現していました。
自分は流されやすい性格だと思っている人は、読者のみなさまの中にもいるかもしれません。
初めての彼と結婚していいかどうかの回答だけでなく、流されやすい性格なりにどういう考え方をしたらいいかについてもお話ししているので、ぜひこちらも読んでいただけたらと思います。

献身的な男友達にときめいたのに

【相談】最近、近所に住む男友達のことを恋愛対象として見るようになりました。きっかけは、その男友達と出かけたときにわたしが腕を骨折する大怪我をしてしまったことです。 今まで恋愛対象として見たことはなかったのですが、入院中にいろいろと助けてくれたり、毎日電話してくれたり、お守りや手紙をくれたりと献身的な姿にぐいぐいと気持ちを持っていかれてしまいました。いままでLINEは気が向いたときに連絡するだけだったのに、その日から1ヶ月毎日LINEが続いています。 退院してからも、平日にご飯を作ってきてくれて一緒に食べたり、土日に少し遠出をしたりと恋人のような生活をしています。あまりの態度の変化に(今まではそこまで頻繁に会う仲ではなかった)、わたしに気があるのではと期待してしまったのですが、この前少しお洒落なレストランに行った際に、「もし好きな人ができたらここに連れてきたい」というようなことを言われ、期待していただけにわたしのことが好きなわけではないんだとショックを受けてしまいました。一緒にいたときに怪我したことで責任を感じてしまって優しくしてくれているのかなと思ったら、とても申し訳なくなってきてしまいました。この好きな気持ちを抱えたまま、相手に会うのは苦しいですが、一緒にいるととても楽しい友達なので失うのは辛いです。年齢的にも、だめならだめですぐ次に行きたいので気持ちの整理をつけたい人のですが、どう気持ちを切り替えていけばいいでしょうか?(27歳)


えー! そんなの絶対に好きになっちゃうじゃんね!
彼のこれまでの行動はなかなかできることではないですし、一緒に過ごす時間が多いと素敵だなと思う瞬間は多々あるでしょう。というか、そりゃあ期待するに決まっているでしょう!
むしろ、「えっそこまでしてくれておいて、わたしのこと好きじゃないの……? 嘘でしょう……?」とわたしだったら思ってしまうかもしれません、なぜならとってもポジティブだから……。

卑屈にならない、人の好意をありがたく受け取る

少なからずショックを受ける気持ちはわかりますが、一度冷静になって考えてみましょう。
彼の「もし好きな人ができたらここに連れてきたい」という言葉は、現時点で他に好きな人がいないという意味としても捉えられます。
もし「今好きな人がいるんだけどさ、今度デートに連れてきたいな」という言い回しなら他に好きな人がいるという決定打になりますが、そういうわけではない。
ということは、彼があなたのことを好きになる可能性はいくらでもありますし、これから先どうなっていくかは現時点ではまだ決まっていないのです。

わたしはあなたが送ってくださった相談文から想像力を働かせて推察するしかなく、その時の空気や声の抑揚、表情などのディテールがわかりませんが、とりあえず、「自分と一緒にいるときに怪我をしたからやさしくしてくれているんだ」と申し訳なく思うのはやめましょう。
卑屈になることで得られるメリットはひとつもありません。
人の好意は、ありがたく受け取りましょうね。
たとえ、彼があなたにお世話をあれこれ焼いてくれる理由が責任を感じているからだとしても、入院中に手紙を書いてくれたこと、生活がままならないだろうと家にごはんをつくりにきてくれたことなどは、いくら責任を感じていてもなかなかそこまでできないと思います。
彼がほんとうにやさしい人だということが、よく伝わってきます。
少なくとも、あなたに悪感情があればできない行動ではないでしょうか。

できることなら自分の気持ちに蓋をしないでほしい

一緒にいて楽しい友達を失うのがこわい、というあなたの気持ちはとてもよくわかります。
そりゃあ誰だって楽しい時間はずっと続いてほしいと思うでしょう。
個人的には、結果がどうであれ好きな人には自分の気持ちを伝えたほうがいいと思っているのですが、でもそれが簡単にできたら苦労はしないですよね。
告白って、勇気を総動員させなくてはいけない行為で、正直博打みたいなものだと思います。
相手も同じ気持ちなのであればこれほどハッピーなことはありませんが、上手くいかなかったら今まで楽しかった友達としての関係すらも失ってしまう可能性があるわけですから。

これまでの連載で、告白するかどうか悩んでいる相談者の方たちには、わたしは「結果がどうであれ、自分の気持ちを伝える行為は今後のあなたにとってきっと価値のある経験になる」とお話しをさせていただいてきました。さらには、「気持ちの整理をしたい、切り替えたい」というあなたの悩みを解決する最短距離にもなりますから、できることなら自分の気持ちに蓋をしないでほしいというのがわたしの願いです。
でも、決めるのはあなたですから、そこはわたしが口を出せる範囲ではないんですよね。
ただその場合、彼に気持ちを伝えなかったことを後悔しないか、彼に好きな人ができたときに友達として祝福できるか、というのはよく考えてほしいと思います。

あなたに限らず、片思いをしている人の中には、現状の関係性が楽チンで楽しいほど自らの手で変化を起こすことを躊躇する人もいると思います。
ただ、その関係をずっと続けていくのは容易ではありません。
友達という関係は、恋人や配偶者とはまた別の意味で、環境による変化を受けやすいもの。
相手に恋人ができてしまえば、今までのように気軽に連絡を取り合ったり二人きりで会ったり、というのは難しくなるはず。
それをわかっているからこそ、あなたは気持ちの整理と切り替えをしたいと考えているのかもしれません。

元も子もない言い方になってしまうのですが……彼と友達関係を維持させながら気持ちの整理や切り替えをするなんてのは、はっきり言って無理だよ!
すでに好きな気持ちを抱えているのですから、これまで通りの付き合い方をすれば余計に募るでしょう。
決着をつける行為なしに、自分の中“だけ”で感情を変えるなんてのは至難の業です。
たとえば、物理的な距離ができて、仕事や趣味などが忙しくなって、少しずつ彼と接する時間が減ったり、彼以上の素敵な人と出会って気持ちをギューンと持っていかれたりなど、なんらかの外的要因を必要とするでしょう。
もしくは、彼と接しているうちに「あっほんとうに彼はわたしに対して恋愛感情が全くないんだな」という気づきを重ねていくことで、否が応無しに諦めがつくとか。
これは“日にち薬”と呼ばれるもので、時間の経過に伴って気持ちに変化が訪れるのは必然ですし、手段のひとつではあると思います。

でも、あなたは年齢的に焦りを感じてもいるんですよね。
その焦りは、とてもよくわかります。
ただ、なんでもかんでも手に入れるのはどうしたって無理なんです。
ここで言う“手に入れる”対象は、地位やお金ではなく、人生において理想とするスマートさや、感情を上手にコントロールすることも含まれます。

できることなら彼と付き合いたい。でも今の楽しい関係が失われてしまうのはつらいから友達として接していきたい。その過程で自分の気持ちをズバッと切り替えられるようになりたい。連絡のやりとりや会うのをやめたら切り替えられるかもしれないけれど、それはそれでさみしい。次の恋愛に目を向けたいから彼への気持ちをズルズル引きずりたくない……これらを全て叶える――人との関係性も、自分の中の感情も、全部うまい具合になんとかしようとしたところで、その通りにはなりません。
あなたはまず、その事実を受け入れてほしいと思います。

「まあ仕方ないよね」と自分にやさしくなれる

先で「後悔しない選択を」と言いましたが、何をどうやったって後悔する可能性は常に秘めているのです。
選択するうえでできることは、よくて「一番後悔が少ない選択を」かもしれません。

彼に告白して振られたことで今の楽しい関係性が終わってしまったら、告白なんてしなければよかったと後悔するかもしれない。
彼に告白することなく新たに好きな人ができてお付き合いをしたけれど、やっぱり彼のことが心のどこかに残っていて、振られてもいいから告白をしておけばよかったと後悔するかもしれない。
彼への気持ちを断ち切るために連絡したり会ったりするのをやめて、次の恋愛に目を向けようとしたけれど、それがなかなかできなくて彼と疎遠にしてしまったことを後悔するかもしれない。
彼とこれまで通りの関係を続けながら自然と気持ちの切り替えられるのを待ってみたけれど、すっきりできるまで思いのほか時間がかかり、年齢的なプレッシャーがより重くのしかかって、もっと早く無理矢理にでも物理的な距離を取らなかったことを後悔するかもしれない。
これらは決してあなたをビビらせたくて言っているわけではなくて、不正解はないのだから自分のほんとうの気持ちをもっと細かく分解してそれに素直に従ってほしいどれを優先したってあなたが一生懸命考えたうえでの結果なんだから間違いじゃないよ、ということ。

もし、わたしがあなたの立場だったら、上手くいく保障はもちろんありませんが、自分の気持ちを彼に伝えると思います。性格上、何事もズルズル長引かせるのが好きではなく、宙ぶらりんのあやふやな関係性を楽しめないですし、わたしは常に誰かにとっての一番になりたいから。でもいざ気持ちを伝えてみて、「あなたは僕の一番にはできません」と言われたら、自分の中の一番である、彼にとっての一番が自分でないという事実にきっとものすごくつらい思いをするでしょうが、それでも納得はできると思うのです。たとえ友達としての関係性が失われたとしても、彼にとっての一番になれないよりはずっとずっといい。宙ぶらりんのまま友達としての一番に甘んじていては、自分の中で生まれた彼への恋心がどこへも行けずにかわいそうだから。
それこそ、先に書いたように関係性が常に一辺倒ではないのと一緒で、時間が経って縁があれば、またいい友達になれる可能性もありますしね。
きっとその頃には自分の気持ちにもまた変化があるように思います。

あくまでも、これは想像の範囲内で導いたわたしの選択です。
あなたが一番に優先したいことは、あなたにしかわかりません。
ズバッと答えを出せず、ごめんなさい。
でも、感情は上手にコントロールできないことを知っておくだけでも、上手にできなかったときに「まあ仕方ないよね、そういうものだもんね」と自分にやさしくなれると思います。

怪我、お大事にしてくださいね。
まあ、年明け早々靱帯を断裂し、先日自転車で単独事故を起こしたわたしが言っても説得力がないとは思いますが……。

Text/ものすごい愛
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※現在、多数のご相談をいただいております。
ものすごい愛さんに順次回答いただく予定ですが、隔週掲載となるためお待たせしまうこと、すべてのご相談に回答できない可能性もございます。
誠に恐れ入りますが、何卒ご容赦くださいませ。(AM編集部)

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結婚して、まる3年。夫婦、ふたり暮らし。
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読むとどうしても幸せになってしまう。“ものすごい愛” にまみれたサイコーにハッピーな日常エッセイ!

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