ひろゆきの教育論「夏休みの宿題代行OKな理由が一つだけある」

 夏休みの宿題といえば読書感想文に、自由研究、漢字&算数ドリル……その多くは「必要ないもの」と独自の教育論を展開するのが『僕が親ならこう育てるね』という本を上梓した、ひろゆき氏。

 いまや幅広く主婦層からも注目を集める、ひろゆき氏は今回、この時期話題に上る「夏休みの宿題代行」についても独自の見解を述べる。(構成/石井カイジ)

◆9月になっても宿題をやっている子どもだった

――夏休みの宿題はいつ頃やっていましたか?

ひろゆき:僕は夏休みの宿題を8月31日にスタートして、9月になってもやっている子どもでした(笑)。提出する授業に「間に合えばいい」と思っていましたからね。

 そんな考えの僕ですから、僕が親なら、子どもが「夏休みの宿題をやりたくない」と言って理由が納得できるなら、無理にやらせないでしょうね。

 もちろん宿題をやらなければ、子どもは学校で怒られますが、僕は怒られることは悪いことではないと思っているんです。社会に出れば理不尽に怒られることもしばしばで、下手をすると、うつ病になってしまう人もいるわけです。だから、子どものうちに怒られ慣れていたほうがそのリスクも軽減できますから。

◆宿題代行を自力で見つける子どもに育てる

――最近は宿題代行を使う人もいるようですが…

ひろゆき:宿題代行もそうですが、メルカリで読書感想文が売られている時代ですからね。でも、それを親が依頼・注文しているようですが、これに関しては、僕が親なら反対です。

 宿題だけに限った話ではないですが、金銭で問題を解決する癖をつけるのがよくありません。でも、子どもが自力で宿題をやってくれる人を見つけてくる……これは「自分の力で問題を解決した」と僕は思うんです。

 よく「宿題を代わってもらうこと自体が問題で、それをあたかも自分でやったかのように嘘をつくのが良くない」という意見も聞きますが、漢字をひたすら1ページ書かせる意味のない宿題をやらせる大人を、子どもが翻弄できるならば、それはそれで良くないですかね? 僕は、嘘も方便と思ってしまうわけです。

【ひろゆき】

西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。『僕が親ならこう育てるね』という初の子育て論本が発売。著者印税は児童養護施設へのパソコン寄贈に充てられる

2021/8/24 15:52

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