“結婚したら地獄”な男性の見抜き方。3000人の離婚相談をうけた弁護士が明かす

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 私は兵庫県西宮市の「フェリーチェ法律事務所」で離婚弁護士として、様々な相談を受けています。離婚問題は女性を中心に、年間300件、のべ3000人の相談に乗ってきました。

 多くの離婚相談を受ける中で自然と「結婚してはいけない人」の傾向が見えてきました。それらを見抜く“秘訣”をまとめた『誰も教えてくれなかった「離婚」しないための「結婚」の基本』(KADOKAWA刊)から、「モラハラ夫」になりやすい男性の特徴をお伝えします。

 現在の交際相手に違和感を抱いている方、人生のパートナー選びに必要な知識を得たい方に、ぜひ読んでいただければと思います。(この記事は同書より抜粋・再構成したものです)

◆DV・モラハラの傾向は「改善がほぼ見込めない」

 一概に、結婚してはいけないパートナーと言っても、結婚後の生活の中で、ある程度改善できるものと、まったく改善が不可能なものがあります。
 誤解を恐れずに言えば、改善できない項目の傾向を持つ相手とは、そもそも「結婚してはいけない」のです。

 特に注意すべきは、DV(ドメスティックバイオレンス=家庭内暴力)、モラハラ(モラルハラスメント=精神的暴力や言葉の暴力)の傾向を持つ男性です。
 この2つは改善がほぼ見込めませんので、けっしてパートナーに選んではいけません。

 とはいえ、DVやモラハラの資質を持つ相手には、非常に魅力的に感じる一面もあり、ダメだと分かっていてもついつい好きになってしまう人も多いのではないでしょうか。恋愛関係では、ある種危険なところも恋のスパイスとして楽しめるものです。
  でも、結婚は違います。一度結婚したら、簡単に離婚はできませんし、周囲の人を巻き込む可能性もあります。子どもができたら、なおさらです。
 いまの彼氏や気になる人に、これからお伝えする傾向があるかどうかくらいは把握しておいて損はありません
 ぜひ将来のパートナー選びの参考にしていただければと思います。

◆高学歴・エリートに多い「モラハラ」男性とは

 離婚相談を受けていると、「恋人としてお付き合いしている間は本当に優しかったのに、結婚したら突然モラハラ夫になったんです!」といった悩みに頻繁に遭遇します。
 夫から日常的に文句を言われ続けたり、ちょっとしたことで夫の機嫌を損ねたが最後、罵詈雑言を浴びせられる……そんな毎日はまさに地獄です。

 実は、彼らは結婚後にモラハラ夫に豹変したわけではなく、そもそもモラハラ気質があったことを隠していただけというケースがほとんど。モラハラは、事前に見抜くことが何よりも大事なのです。

 結婚後20年以上も経ってから、それまで当たり前だと思って我慢していた相手の態度や言動がいわゆる「モラハラ」に該当するのではないかと相談に来られ、その結果、モラハラの特徴を見事なまでにすべて備えていると分かり、呆然とするアラフォー・アラフィフの女性が増えてきました。自分はモラハラの被害者だったのだと、結婚後20年以上経って初めて自覚されるわけです。もっと早く気づいていれば別の幸せな人生もあったのに……。

「後悔先に立たず」――失った時間は二度と戻ってはきません。
 なぜ、こんな悲劇が起こるのでしょうか?

◆「夫を怒らせる自分が悪い」と思い込まされる

 それは、これらの方々が、夫を怒らせるのは「自分が悪い」と思い込んでいるためです。
 立場や年齢、経済状況といった理由から上下関係や主従関係が生まれている場合にモラハラは起きやすいため、もともと夫を尊敬していたり憧れていたりすると「夫を怒らせる自分が悪い」と思い込みやすくなってしまいます。夫もそう思ってくれていたほうが都合がいいので、あえてその思い込みを訂正しません。

 また、日頃から、夫に「おまえが悪い!」と何かにつけ言われているため、そう思い込んでいる人もいます。
「いつも私が悪い」 ……これはまったくの思い違いです。
 夫婦は対等であるべきですし、実際にも一方だけがいつも悪いということはあり得ません。「頻繁に夫を怒らせてしまう自分が悪いのだ」と考える必要なんてないのです。

◆直接モラハラ夫と接していると「言い返す」のが難しい

「そんなこと、当たり前でしょう?」と結婚前の皆さんは思われるかもしれませんね
「夫から嫌なことを言われたら、我慢なんてしないで言い返せばいいのに!」と。
 ですが、結婚して夫婦になり、家庭内で直接モラハラ夫と接していると、これがなかなか難しいのです。

 モラハラの被害を避けるためには、結婚前に「モラハラ男性の特徴」を知って、可能な限り、モラハラ男性とは結婚しないようにするしかありません。
 モラハラの最大の特徴は、なんといっても、「相手を支配・コントロールし、自分の意のままに従わせようとすること」です。
 まずはそれを頭に入れていただき、モラハラ男性の特徴を細かく解説していきます。

◆モラハラ男の特徴① 自分を正当化し、悪いことは人のせいにする

 あなたの彼氏は、デートに遅刻したら、駅員やタクシー運転手、残業を頼んだ会社の上司や同僚など、他人のせいにする言い訳ばかり言っていませんか。
「自分がもっと早く出発するべきだった」「残業を頼まれても調子よく引き受けずに断ればよかった」「待たせてしまって悪かった」といったことにはまったく思いが至らず、ただ自分以外の人や事象に対して文句ばかり。こういう人は反省して自分の行動を変えることができません。ミスをしたりトラブルに遭ったりしたときのストレスや怒りは、そのままパートナーにぶつけてきます。

 一方で、外面がよく、友人知人や職場の仲間たちにはそういう顔は見せないため、交際中の早い段階で気づくのは難しいところもあります。

 一番手っ取り早いのは、一緒に食事に行った際に、店の従業員や帰りに利用したタクシー運転手に対する態度を観察することです。少しでもぞんざいな感じがしたら要注意! 明らかに理不尽な注文や失礼な態度を取っていた場合には、数年後の自分に対する態度と考えてほぼ間違いありません。

 ただ、誰にでも、思わず自分を正当化して、つい他人のせいにしてしまうことってありますよね。その後、反省した態度が見えたり、素直に謝ってくるような場合はモラハラとまでは言えません
 注意すべきは、常に周りのせいにして、自分が悪いとは絶対に言わない人。そういう人には気をつけましょう。

 今回は9つの傾向から1つ目を紹介しました。次回以降も、モラハラ男性の特徴を順にお伝えしていきます。

―シリーズ「結婚してはいけない男性の特徴」―

<文/後藤千絵>

【後藤千絵(フェリーチェ法律事務所 弁護士)】
2017年にスタッフ全員が女性であるフェリーチェ法律事務所設立。離婚・DV・慰謝料・財産分与・親権・養育費・面会交流・相続問題など、家族の事案をもっとも得意とする。なかでも、離婚は女性を中心に、年間300件、のべ3000人の相談に乗っている。

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