彼氏と優雅な船旅のはずが、船酔いでヒドいことに。海をナメていた?!

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 レンタカーではなく自分の車やオートバイで旅をしたい方に人気のカーフェリー。時間はかかりますが、たまにはのんびりした船旅も悪くないものです。

 大学時代、当時付き合っていた彼氏と北海道旅行をしたという小山萌香さん(仮名・32歳)も新潟から小樽までフェリーを利用。こんなに長い距離を船で移動するのは生まれて初めてだったそうで楽しみにしていたといいます。

◆海の厳しさをナメていた?

「往復の移動を含めると約10日間の長旅で、お互い計画を立てた半年前からアルバイトのシフトを増やして旅費を貯めていました。私にとってはこれが生まれて初めての北海道。ノリ的には完全に海外旅行のような気分でした」

 ところが、フェリーの乗船日はあいにくの悪天候。運航に支障をきたすほどではなかったですが、海上は少し波が高いとの予報が出ていたそうです。

「乗り物酔いはしないほうですが酔い止め薬を持ってきたので、乗船前に一応飲んでおきました。ただ、私は子供のころに数える程度しかフェリーに乗ったことがなく、それも短い距離でほとんど揺れなかったんです。

 彼氏も楽観的な性格で『欠航になるほどじゃないし、たぶん大丈夫だよ』と話していたこともあり、そこまで気にしていませんでした」

◆ゴージャスな船内ではしゃいでいた

 このとき彼女が乗船したフェリーは、お昼に新潟港を出航して翌日早朝に小樽港に到着するというスケジュール。想像を上回る大きさだった船のサイズ感に圧倒されつつもいよいよ始まる船旅に胸は高鳴っていたそうです。

「出航までまだ時間があったので部屋に荷物を置いた後は、彼氏を連れて船内を探検しました。このときはまだ元気だったし、子供みたいにはしゃいでいました(笑)。特に船の中央には大きな吹き抜けがあったんですけど、すごくゴージャスな雰囲気でホテルに泊まりに来たかと錯覚するほどでした」

 ただし、天気は予報通り雨。この時点ではパラパラと降っていた程度でしたが、空を覆っているのはどんよりとした鉛色の雲。フェリーのデッキにも行ってみたそうですが夏らしい青空とは程遠い景色だったため、すぐに船内に戻ってきてしまったそうです。

◆想像以上の揺れだった…

「船に乗る前にお酒やお菓子を買い込んでいたので自分たちの部屋に戻り、出航前から彼氏と飲み始めていました。

 真っ昼間から飲むことなんてめったにありませんでしたが、この日地元を出発したのはまだ夜が明ける前。そのせいかすぐに眠気に襲われ、私も彼氏も昼寝することにしたんです。時間だけはたっぷりありましたから」

 目が覚めるとすでに夕方。彼氏は隣のベッドでまだ爆睡中で、天気も相変わらずの曇り空。フェリーはすでに沖合の洋上を航行していましたが波がかなり高く、部屋の小さな窓をのぞき込むと白い波しぶきが立っているのが見えたといいます。

「ゆっくりとしたリズムで船が前や後に傾いているのがわかりました。今まで経験したことのない揺れで、お腹や頭に響いてきたのを覚えています。はっきり言って想像していたよりもずっとひどく、この状態が続いたら本当に船酔いしちゃうかもと思いました」

 陸地から離れた海の上なのでケータイもWi-Fiも圏外。荷物に入れていた北海道のガイドブックを読んで時間を潰していましたが、揺れている船内で読書をしていたせいかすぐに気持ち悪くなってしまったそうです。

◆一晩中、船酔いと戦い続けるハメに

「そこからは本当に大変でした。後から起きた彼氏も同じように船酔いになってしまったし、こみ上げてくる吐き気が辛くて……。私たちはトイレ付きの客室だったんですけど、彼氏が中に入っているときに我慢できなくなって近くにあったビニール袋に戻してしまったんです。

 すると、あの独特の臭いが部屋中に広がり、2人してますます気持悪くなっちゃって。もう全部吐いてお腹の中はカラッポだったのにその状態が延々と続き、あれは拷問のようでした」

 翌朝、小樽に着いたときは萌香さんも彼氏もグロッキー状態。予定ではその日一気に道東を目指す予定でしたが、この体調では無理と判断。急きょ予定を変更し、この日はそのまま小樽のホテルで1泊することに。

「旅行中は基本的に車中泊の予定でしたけど、翌日以降に影響があると思ったので奮発してゆっくり休むことにしたんです。想定外の出費になりましたが、帰りのフェリーの前に少し寄る程度のはずだった小樽をじっくり観光できたし、夜は早めに寝たので体調もすっかり回復。

 おかげで夏の北海道を満喫でき、帰りのフェリーも天気も良かったので今度は船酔いせずに優雅な船旅を楽しめました。彼氏と一緒に見た日本海に沈む夕日は今でも鮮明に覚えています」

 旅に多少のハプニングは付き物。後で振り返れば、それも含めて旅のいい思い出になっているのかもしれませんね。

<文/トシタカマサ イラスト/朝倉千夏>

【トシタカマサ】
一般男女のスカッと話やトンデモエピソードが大好物で、日夜収集に励んでいる。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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