「彼の"この要求"、もう耐えられない…!」女が思わず拒絶した、男がやりがちな行為
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「キスまでした直後で、女の態度が急変した理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:「やりかた、間違えた…?」キスをして以降、落とせそうだった女が急に冷たくなった理由
「はぁ、やってしまった…」
最近よく会っている卓也とのデートの帰り道。雰囲気にほだされ、うっかり道端でキスをしてしまった。
「このあと…どうする?ウチ泊まっていく?」
「ううん。今日は帰るよ。付き合う前の男性の家には泊まりません(笑)」
彼のことをいいなと思っていたし、悪いことをしたわけではない。家に行くのはきちんと断り、後悔もしていない。
だが数日後。
このキスを激しく後悔する日が来ることを、この時の私は知らなかったのだ…。
◆
卓也と出会ったのは、共通の友人の紹介だった。
身長185センチのイケメン、高学歴、高収入。完璧だと思っていたけれど、私は度重なる彼からの“ある要求”に耐えられなくなってしまった。
最初は我慢していた。でもやっぱり、私には無理だったのだ。
「もう無理、耐えられない…」男からの度重なる要求とは!?
A1:最初は、たくさん連絡をくれるのが嬉しかった。
卓也は、私の男友達である経営者の友人が紹介してくれた。
会った途端、私は思わず彼を二度見してしまった。29歳、独身でかなり顔立ちも整っている。
しかも卓也をいいなと思ったのは、紹介された翌日から積極的に連絡をくれたこと。だからすぐ会うことになったし、この時まで私は淡い恋心を彼に抱いていた。
「ごめん、遅くなって!」
初めて2人で会う日。日曜午後の恵比寿は混んでおり、私は少し遅れてしまった。だがカフェの中でも彼はかっこよくて、ひときわ目立っている。
「全然大丈夫だよ。何飲む?」
「何にしようかなぁ。カフェラテかな」
オーダーし、正面に座ってみる。何度見ても顔がいい。多少緊張しながらも、どこかふわふわした気持ちだった。
「そういえば、藤原さんには会っている?」
カフェラテを飲んでいると、卓也のほうから話を振ってくれた。“藤原さん”とは、私たちをつないでくれた紹介者だ。
「うん、この前も会ったよ。卓也くんは?」
「僕は前回彩奈ちゃんを紹介してもらって以来、会ってないなぁ。またみんなで集まりたいね」
「そうだね」
「そういえば、藤原さんとはなんで知り合いなの?」
藤原さんの歳は、50歳過ぎくらいだろうか。なぜか可愛がってもらっており、たまに飲む仲だった。
「もともと、私の友達が知り合いで。そこから何度か飲むようになった…って感じかな。田中さんって知っている?」
「知らないなぁ」
「藤原さんと仲良しの、経営者仲間の田中さんとみんなで飲むことが多いんだよね」
“田中さん”は藤原さんと仲良しの有名な経営者だ。この名前を出してしまった私が悪かったのだろうか。卓也が、急に目を輝かせた。
「え?あの田中さん!?いいなぁ〜。俺も今度会いたいな」
「別に普通の人だよ?」
「いやいや、みんな会いたくても会えないから」
— まぁたしかに、田中さんは有名人よね。
私の認識はその程度だった。しかしこのやりとりが、後々の煩わしさにつながることを、私は早く気がつくべきだった。
「彩奈ちゃんは、いつもどのあたりで遊んでいるの?」
「どこだろう…。この界隈が多いかな。基本的に港区渋谷区、たまに銀座って感じかな。卓也くんは?」
「僕もそんな感じ。あと最近は中目黒とか」
「あ、私も中目黒ではよく飲む!あと三茶とか三宿とか」
「だったら、今度そっちのほうでデートしようよ」
「いいね♡」
こうして楽しく初デートを終えた私たち。すぐに2度目のデートをすることになったのだ。
「あれ?この人ってこんな感じ?」女がキスをした後に冷めた本当の理由は?
A2:「紹介して」ばかり言ってくる男は、かなり鬱陶しい
そして迎えた2度目のデート。待ち合わせ場所にやってきた卓也は周囲と比べて頭ひとつ分背が高く、相変わらず目立っていた。
「ねぇ、卓也くんって身長何センチあるの?」
「俺?185センチだけど…」
「そんなに高いんだ!卓也くんって、カッコイイよね」
— 本当、かっこいいよね。
そう思っていた。けれどもこのデートの途中から、私はちょっとずつ「あれれ?」と思い始めた。
「彩奈ちゃん、モテるでしょ?」
「そんなことないよ〜」
「いやいや、これは男が勘違いしちゃうよ」
「彩奈ちゃんの周り、素敵な男性もたくさんいそうだし心配だわ」
「卓也さんほどじゃないよ」
ここまでは交際前の男女によくありそうな、くすぐったい会話だった。だが問題なのはここからだ。
「でも経営者とか多いでしょ?」
「まぁそうかもだけど…」
「食事会とかで出会うの?俺そんなすごい人たちがいる食事会、行ったことないよ」
「まぁ男の人と女の人は違うかもね。でもみんな、そこらへんで飲んでいるよ?」
「そうなの!?次そんな会がある時、俺も呼んで欲しいなぁ」
— なんで?
どうして食事会に、卓也を私が呼ばなければならないのだろうか。この時に、思い出した。彼の職種は営業だ。だからきっと、顧客が欲しいのだろう。
「本当に、彩奈ちゃんって人脈すごいよね」
この言葉も、どういうふうに捉えれば良いのかわからなくなってきた。
たしかに私の周りには経営者などが多い。
でも卓也の営業先として紹介するつもりはないし、大事な友人たちを彼の仕事に巻き込みたくない。
私は友人は友人。そして仕事は仕事、と分けている。
お互いメリットがあるならもちろん紹介するけれど、卓也はたしか法人営業だ。そういった類の話を嫌う友人たちなので、私がせっかく積み上げた人脈に入ってきてほしくなかった。
しかしそんな私の気持ちをよそに、グイグイと話を進める卓也。
「彩奈ちゃんの周りって、どういう友達が多いの?」
「元同期の子とか、あとは同じような職種の子が多いかな」
「そうなんだ。可愛い子、多そうだよね。俺の親友が今彼女探していてさ…。誰かいたら紹介してくれないかな」
— まぁ恋人募集中の女友達なら、お互いwin-winだからいいか。
独身の女友達で、出会いを求めている子はいる。これならば、お互いにとって悪い話ではないのかもしれない。
「いいよ!どんな子がタイプなのかな」
「その友達の顔、見せるね」
こうして、2度目のデートが終わった。だが問題はここからだった。
多少の強引さはあるものの、彼も仕事に必死なのだろう。それくらいに思っていたが、彼から出てくる言葉に苛立ち始めた。
そしてキスをしたデートの後。彼からの連絡が、露骨に「紹介して」に変わった。
— 卓也:この前話をしていた紹介の話、どんな感じかな?みんなでご飯しようよ— 彩奈:そうだった!いつがいい?
— 卓也:都合合わせるよ〜。友達が面食いだから、可愛い子だと嬉しいな。
このLINEを見たときに、私はフリーズした。
「可愛い子だと嬉しい」というのは本音かもしれないが、こんな言い方をされると、紹介する気が失せる。
— 彩奈:私の友達はみんな可愛いよ(笑)— 卓也:そしたら、日程いくつかちょうだい!
「ハァ…面倒くさい」
「経営者の食事会に呼んで欲しい」とも言っていたので、正直、私の周りをうまく使われるような気がしてきた。
こっちだって一生懸命築き上げてきた人脈がある。それを簡単に「紹介して」と言ってくる男の気持ちが知れないし、自分で頑張ればいい。
そもそも、私にそんな義理はない。
― 紹介してって言ってくる男に限って、仕事できないんだよね。
そう思いながら、「〇〇さんに会いたいな」とか、「紹介して」と連絡してくる卓也のLINEの通知をOFFにした。
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この時代に出会わなければよかったの…?