美人に生まれなかった女の幸せとは…?「vs.美女 ~広告代理店OLの挑戦~」全話総集編

美人か、そうでないか。

女の人生は“顔面偏差値”に大きく左右される。

…それなら、美しく生まれなかった場合は、一体どうすればよいのだろう。

来世に期待して、美人と比べられながら損する人生を送るしかないのか。

そこに、理不尽だらけの境遇に首をかしげる、ひとりの平凡な容姿の女がいた。

女は次第に「美人より、絶対に幸せになってやる!」と闘志を燃やしていく。

「vs.美女 ~広告代理店OLの挑戦~」一挙に全話おさらい!

第1話:「自分が可愛くないって知ってる」そんな女が屈辱を受けた、史上最低の出来事

「私、営業職への異動を希望します。できれば華やかなクライアントがいいです」

希望を出したところで通らないことも多いと言われているなか、園子の希望はするりと通った。…というのも園子の実家は、有名老舗和菓子店を代々経営している。そして代理店にとって、山科家の和菓子店は長年の得意先なのだ。もちろん、父親と役員の仲も良い。

― 異動が叶ったのは、お父さんが口利きしてくれたからだな。でもこれで、ようやく華の営業職ね!

とはいえ園子には、この異動に対してある大きな不安があった。

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第2話:「私、何やってるんだろう」可愛くなりたくて自分に“投資”した女が、職場で聞いてしまった衝撃の事実

「場違いな見た目のせいで、悪目立ちしちゃって可哀想」

そんな悪口を会社のトイレで耳にしてしまった園子。しかし思い切って個室のドアを開けると、美女ふたりに歩み寄った。

「お疲れさまです!」
「ああ…お疲れさまです」

すると洗面台の前でヒソヒソと楽しそうに盛り上がっていた彼女たちは、話を止めたのだ。

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第3話:「恥かかせないでくれない?」上司と得意先からの言葉に、女が唖然とした理由

噂話で聞いた「清華さん」と会社で初めて顔を合わせたのは、営業部に配属されて2週間後の朝だった。

全身黒色のジャケットとパンツ、そしてピンヒールで颯爽と現れた彼女は、園子の前で立ち止まり話しかけてきたのだ。

「山科園子。あなたね」

― 突然、呼び捨て!?

かすかに眉をひそめた園子の表情にはまるで関心を示さない様子で、清華は長く茶色いストレートの髪をバサリとかきあげる。

「あなたのトレーナーに指名された、遠藤清華です」

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第4話:「報告があるんだ」そう言って片思いの相手が見せてきた、衝撃の写真とは…

園子と晋は、幼なじみだ。お互いの家が近くにあるため幼少期から仲が良く、小学生のときはこうしてよく同じ傘に入って歩いたものだった。

無邪気な子どもだった頃を思い出しながら、横を歩く晋を見る。彼は今や立派な27歳の銀行員で、スラリとした長身にネイビーのスーツがよく似合っている。

そんな姿を見ていると、唐突に照れたような気持ちになった。

「…ねえ。園子さ、なんか雰囲気変わった?」

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第5話:「この見た目で損してるの」悲しみの26歳OLが母親から言われた驚きの忠告

「ダイエットじゃないわ…。痩せたところで、美人にはなれないもの」

この言葉に、両親は顔を見合わせた。園子はひるまずに話し続ける。

「あのね。私、この見た目で損してるの。…というか、今までの人生ずっと損してきたの」

園子が自分の見た目について両親の前で嘆いたのは、26年間でこれが初めてだ。

「ああ、両親を悲しませてしまう…」そう思ってとっさに後悔したとき、父親はケラケラと優しく笑い出した。

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第6話:「明日から2週間で…」休日に女上司から突然の電話が。予想外の理由とは

昼過ぎのデスクで、園子は横にいる清華に声をかけた。その声に彼女は、キーボートを打つ手を止める。そして、手のひらで園子を静止する仕草を見せた。

― はあ…。忙しいって言いたいのね。

仕方がないので、何度もチェックした書類にもう一度目を通し、誤字脱字を探し始める。見ての通り暇なのだ。経理部にいた頃は、請求書の1円単位のズレを指摘する地道で細かい作業にストレスを感じていたが、今やあの時の自分が羨ましいとさえ思う。

仕事が与えられないことが、こんなに辛いとは思わなかった。トレーナーの清華は手持ち無沙汰の園子には目もくれず、たったひとりで多忙を極めているのだ。

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第7話:「仕事相手を顔で選ぶの…?」理不尽な仕打ちに女がとった驚きの行動

― あとちょっとで資料ができるわ。頑張ろう!

今の園子には、自信があるのだ。

自分が本気で仕事をすれば、きっと活躍する。たくさんの案件を勝ち取って、部署の売り上げに貢献できるだろう。そうすれば誰も何も言えなくなる、と思っている。「見た目が~」と言って、園子と清華を比較する人たちも黙らざるを得ないだろう、と。

しかし、そんな強気でいられたのはたったの数日だけだった。

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第8話:「“中身で勝負”って言葉、嫌いなのよ」初対面の女が26歳OLに語る本音の意味とは

園子と三木谷が乗り込んだタクシーは、レインボーブリッジを通過していく。

2人の間にしばらくの沈黙が流れた後、三木谷が突然、口を開いた。

「急に連れ出してごめんね。山科さんに会わせたい人がいてさ」
「…会わせたい人って、誰ですか?」

三木谷は口を閉じ、それ以上の説明はなかった。

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第9話:「世の中を変えちゃうかもしれないね」SNSの影響力に26歳OLが震えたワケ

ハルヤと「見た目」について持論を繰り広げたなかで思ったのだ。これは、三木谷がくれた次のキャンペーンのヒントなのだ、と。

彼女はどんな役を演じても“個性派”と評価されることに、思うところがあるようだ。

女優・五十嵐ハルヤは、容姿によって世間から一方的なイメージを決めつけられている。いま彼女は、このイメージに合わせて演じていかなければならない。それを聞いて、自分と通じるものがあると園子は感じたのだ。

― ハルヤを起用したキャンペーンを、やってみたい。

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第10話:「ご出産おめでとうございます!」産休明けのキツい女上司の変化に、26歳OLが感じたこと

『女の子が、無事に生まれました。育休は取得せずに復帰します』

それは、産休に入っていた上司・清華からの報告メールだった。彼女は無事出産を終え、早くも2週間後に仕事に復帰する予定だという。

清華が産休をとっていた約半年間で、ようやく自分らしくのびのび仕事を回せるようになっていた園子は、彼女が復帰してくることに正直ガッカリした。清華の横で仕事をしていると、何かと気を使い、働く気力ごと消耗してしまうのだ。

― せっかく1人で快適だったのになぁ。それももう終わりか。

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