ワクチン反対派に異を唱える芸能人たち、「関係断つ」と発言し批判も
米人気ドラマ「フレンズ」でおなじみのジェニファー・アニストンが、「新型コロナウイルスのワクチンを接種しない友人たちとの関係を断ち切る」と発言し、物議を醸している。「ワクチンを強制すべきではない」との反対意見があがるなか、本人は自身のSNSで発言の真意を説明、批判に反論した。
また英ロックバンド「クイーン」のブライアン・メイも、ワクチン反対派を「変わり者」と述べ、反ワクチンの立場をとる超大物ギタリストに異議を唱えた。
◆エリック・クラプトンは大好きだけど……
世界で絶大な人気を誇る「クイーン」のギタリストであるブライアンが、コロナをめぐるエリック・クラプトンの言動に不信感を抱いていることを明かした。
英紙『ザ・インディペンデント』のインタビューに答えたブライアンは、クラプトンについて次のように述べた。
「エリック・クラプトンは大好きだし、彼は僕のヒーローだ。でも、考え方が違うことはたくさんある」
クラプトンが、自分にとっての「ヒーローであることに変わりはない」と話すブライアン。彼へのリスペクトがなくなることはないとしながらも、ロックダウンに反対し、「ワクチン証明を義務付けする会場ではライブを行わない」と表明したクラプトンの考え方については、眉をひそめた。
先月、イギリス政府は会場への入場の際、ワクチン証明の提示を義務化することを発表。しかし、クラプトンはその方針が「差別的」だとして反発、だれもが入場できるような措置が取られない限り、ショーをキャンセルすると発言していた。
◆ワクチン反対派は「変わり者」
“ギターの神様”と呼ばれるクラプトンは、今年に入り英アストラゼネカ製のワクチンを接種。その後、強い副反応に悩まされ、「一時はもうギターを演奏することが出来なくなるのではないかと思った」というほど、体調不良に陥ったと告白している。
クラプトンの場合、自身が接種して副反応に苦しめられたことから、ワクチンに懐疑的になっているが、反対派のなかには、ワクチンを拒絶したり、陰謀論を唱えたりする人も少なくない。ブライアンは、そうした人々を厳しく批判している。
「ワクチン反対の人に関して言えば、申し訳ないけど変わり者としか言いようがないね。ワクチンに効果がある証明はたくさんある。全体的に言えばとても安全だ。どんな薬にも副作用はあるものだ。でも、ワクチンが人を殺すための陰謀だなんて言いまわっている反対派は、変人としか思えないね」
◆人気女優の発言に批判と共感の声
つい先日には、米人気女優のジェニファー・アニストンが、米ファッション誌『インスタイル』のインタビューで、ワクチン未接種の友人たちとの関係を断ったと語り、波紋を呼んだ。
ジェニファーは記事の中で、「まだワクチンに反対している人や、事実に耳を貸さない人が沢山いる。本当に残念」「ワクチンを拒否したり、接種について明かさない友人2,3人との付き合いをやめることにした」と発言。すると「ワクチンを他人に強制すべきではない」との反対意見が多数上がることに。
そうしたなか、あるインスタグラムのユーザーから寄せられたコメントに答えるかたちで、ジェニファーが批判に反論した。
「自分がワクチン接種しているなら、それでよいのでは? なぜ周りにいるワクチン未接種の人たちを気にするの?」とコメントしたユーザーに対し、インスタグラムのストーリーでこう答えている。
「なぜなら、もしあなたが変異株を持っていたら、私にそれをうつす可能性があるから。(感染した場合)少し具合は悪くなるかもしれないけど、私は入院もしないし、死にもしないでしょう。でも、ワクチン接種していない人、持病などがある人に、私がうつしてしまう可能性もある。そうすれば、私が彼らを命の危険にさらすことになる」
「私はそれを心配しているの。私達は自分達だけでなく、他の人たちのことも考慮すべきよ」
こう真摯に訴えたジェニファーには、共感の声も寄せられているようだ。
◆大物女優「解雇も覚悟」。関係者全員にワクチン接種を要求
新型コロナのワクチン接種が世界各国で進むなか、有名スターたちも続々とSNSなどで接種を報告し、ワクチン接種を呼び掛けている。
先月には、若者の間で高い人気を誇る18歳の歌手オリヴィア・ロドリゴが、バイデン大統領や専門家らと会談。
若年層にワクチン接種の重要性をアピールし、接種を促すキャンペーンに参加することが発表された。
またベテラン女優のシャロン・ストーンは、出演作品の撮影現場で働くすべての関係者に、ワクチン接種を義務付けるよう求めたと報じられている。もし、関係者全員がワクチンを受けない場合は「撮影には参加しない」とも宣言していることから、解雇される可能性もあるそうだが、本人は「安全が確保されていない職場で、仕事をしなければならないなんて。バカげている」と主張しているという。
<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>