スーパーヒーローのはずが…能力的にも性格的にも難ありのはぐれ者集団が大暴れ! DCコミックス原作『ドゥーム・パトロール』がU-NEXTで配信

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 DCコミックスのスーパーヒーローもの『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』の配信も好調なU-NEXTがまたまた、スーパーヒーローものドラマを7月から配信しています。その名も『ドゥーム・パトロール』!

 こちらも『ジャスティス~』と同じDCコミックスが原作なのですが、作品のトーンはかなり違うので要注意。

 車いすに乗った科学者、チーフ(X-MENのプロフェッサーX風のキャラですが、実はこちらの方が誕生したのは先)ことナイルス・コールダー(演じるは4代目ジェームズ・ボンド、ティモシー・ダルトン)は常人とは違う特殊な能力を持っているため、普通には生きられない者たちを集めてひっそりと暮らしていた。

 ひとりは80年代に一世を風靡したカーレーサー、クリフ・スティール。彼は数々の栄冠に輝くトップレーサーだったが私生活は最低そのもので、妻の目を盗んで不倫相手を自宅に連れ込んでしまうような男。事故を起こしたクリフは全身をボロボロにされたが脳だけは生きていたため、チーフの手によって全身金属の男(見た目はブリキ人形)、ロボットマンとして生まれ変わる。演じるは『ハムナプトラ』シリーズでおなじみのブレンダン・フレイザー。

 60年代の飛行機パイロット、ラリー・トレイナーはマーキュリー計画(米国初の有人宇宙飛行計画)のメンバーに選ばれるほどのエリートだったが、密かにゲイの恋人がいた。そんな彼を受け入れがたい妻との関係は破綻寸前。

「あなたは変わろうとしない」

 ラリーはテスト飛行の最中に謎の生命体に憑依され、飛行機は墜落し全身火傷を負う。体内にいる「もうひとりの自分」は自分でコントロールできない。見た目も中身も変わってしまった彼の元から妻は去って行き、そうしてラリーは全身包帯のミイラ男、「ネガティブマン」になる。

 50年代のハリウッド女優、リタ・ファーは撮影中に何者かが体内に入ったことで、高いストレスを感じると体が溶けてぶよぶよのスライム状になってしまう。プライドの高い彼女は二目と見られない姿になった自分に耐えられず業界を去り、チーフのもとでエラスティ・ウーマンとしてひっそりと生きていく道を選ぶ。

 最後の4人目は64人格の少女、クレイジー・ジェーン。人格の中にはとてつもない力を秘めたものがおり、巨人化して火の玉を放ったり、テレポーテーション能力があったり、言葉を形にして飛び道具に使ったりするが、どの人格も自分でコントロールできないためチーム1のトラブルメーカー。

 この通り、スーパーヒーローにしては見た目が異形、能力も特殊、さらに性格もあまりよろしくない(クレイジー・ジェーンはとにかく口が悪いし、ロボットマンはすぐ中指立てるし、ネガティブマンは常に後ろ向きの考えで、エラスティ・ガールはプライド高すぎで誰とも話が合わない!)人たちだから世間に出しても疎まれるだけなので、チーフが人目を避けて暮らせる隠れ家を与えているというわけだ。

 見た目はそこそこまともなX-MENですら、学校つくってその中で暮らしてたんだから、彼らはそれよりひどい!

 さすがにこんな変な連中ばかりでは人気がでないと思ったのか、ジャスティス・リーグから主要メンバーのヴィクター・ストーンことサイボーグを登場(役者は映画版とは違います)させているが、彼が賢明にヒーローたらんとするほど、ほかのメンバーと齟齬が生まれるという……設定上、一番年下なのに苦労が絶えない。

 そんな規格外で引きこもり気味超人の彼らは、ナチスの科学力(お約束展開)によって誕生したルービックキューブの悪人(どういう能力なのか、ぜひ自分の目で確かめてほしい)、ミスター・ノーバディにチーフを連れ去られてしまう。彼とチーフはどうやら因縁の関係らしいのだが……。

 ここからの展開は、アメコミ映画の展開に慣れているはずの人たちでも、あまりにぶっ飛び過ぎて面食らう。

 チーフを助けるためにロボットマンたちが起こした行動によって街がひとつ、吹っ飛んでしまう! 行方不明になったチーフの居場所を求めてヒーローたちはロバの口の中から異次元の世界へ突入、そこで自分たちのトラウマと直面することに。

 異次元世界でヒーローたちの活躍によって街は元通りになるのですが、住民からは厄介者は出ていけと石を投げられる!

 スーパーヒーローのはずが、能力的にも性格的にも難のあるはぐれ者集団……。

 人気作品よりもそこから少し外れたモノに興味をそそられることが多かった筆者は中学生の時、クラスメイトが「BOØWYとブルーハーツ、どちらが最高か?」という話題で盛り上がっていた時、一人だけ筋肉少女帯を聴いていた元祖はぐれ者。『ドゥーム・パトロール』には必要以上に肩入れしちゃうな!

 視聴対象年齢もかなり上を想定しているので、残酷なシーンやえげつない描写が結構あり、まったく子供向けではないというのもディズニー傘下で暴力シーンを薄められているマーベルコミックの作品群とは違うんだ! というDCサイドの強いアピールを感じます。

 世間のメインストリームとはちょっと違う、はぐれ者の活躍を見逃すな!

  • 8/10 17:00
  • サイゾー

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