オリーブオイル、6割の人が“古くて劣化”したのを使ってる!保管場所の間違いも

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 夏場のオリーブオイルは、要注意。

 料理に欠かせない「調理油」。日本の家庭において使い勝手の良いオイルとして1位に君臨しているのが、「オリーブオイル」なんだそうです(オリーブオイル健康ラボ調べ)。

 たしかに健康オイルの代名詞的な存在になっていますよね。ところが、実はオリーブオイルの基本知識や注意点を知らずに使い続けている人が少なくないそうなんです。開封後の賞味期限は?劣化しない使い方は?揚げ油には使えるの?など、いざ聞かれると自信を持って答えられないかもしれません。

 そこで今回は、猛暑の夏にこそ知っておきたい「オリーブオイルの注意点」をご紹介したいと思います。

◆安くて大容量のオリーブオイルには要注意

 コロナ禍で家庭での自炊率が上がり、スーパーでは大容量でリーズナブルなオリーブオイルが売れているそうです。

  ところが、オリーブオイルは光、空気、温度によって“酸化”という劣化現象が起こり、風味や味が劣化するという料理面でのデメリットだけでなく、かえって健康を害するリスク(過酸化脂質が発生)が高まってしまいます。

 オリーブオイルの“酸化”についての試験結果を見てみると、風味試験では開栓後約2か月半以降に風味の劣化が確認され、味覚試験では3か月以降に酸味が強まり、その原因の1つとして酸化が進んでいる可能性が示唆されています。

 ところが残念ながら、一般家庭ではこの事実と反するような使い方をされていることがわかりました。

◆6割以上が使い切りには2か月以上かかっている!

 先述したデータからもわかるように、市販されている多くのオリーブオイルは、酸化が進行し風味劣化しない「鮮度」あるうちに美味しく摂れる期間として、容量に関わらず開栓後「1~2か月」で使い切るよう推奨されています。

 ところが、6割以上が開栓後使い切るまで2か月以上かかる傾向にあることがわかりました(回答400人、オリーブオイル健康ラボ調べ)。なかには、何ヶ月で使い切ったか「分からない」と回答する人も1割いて、私は強い衝撃を受けました。

 さらに、酸化を進行しやすくする要因の「温度」についても、残念な事実が判明したそうです。

◆3割以上がオリーブオイルを高温エリアで保管していた!

 いつでもすぐに使えるように、コンロ周りに調理油を置いている人を見かけますが、その傾向はオリーブオイルにも見られるようです。

 調査によれば、オリーブオイルを温度が高くなるコンロ周りや日当たりのよい窓際に置いている人が3割以上いるということ。つまり、誤った保管方法を続けているということなのです。

 さらに夏場はキッチンの温度が高くなることもあり、酸化リスクはさらに心配になる季節ということを肝に命じましょう。正しい保管場所としては、暗くて涼しい場所(常温暗所)が基本。キッチン下の扉や引き出し、戸棚の中、床下収納が適しています。

 まとめると、

・2か月以内に使い切れるサイズを選ぶこと
・保管は、光のあたらない暗くて涼しい場所を選ぶこと


 が重要です。さあ、これを機においしくて健康的なオリーブオイルとの付き合い方を再点検してみてはいかがでしょうか?

【調査概要】
・調査主体  :オリーブオイル健康ラボ
・期間    :2021年5月14日(金)~5月16日(日)
・方法    :インターネット調査
・対象    :20代~50代 男女400名
             日本国内在住(週に1回以上料理をし、自宅でオリーブオイルを使用している人)

<文・写真/スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12

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